緑の指に、乞食の眼

きょうは天然のエノキタケ入りの「はっと汁」です。
こちら（宮城県北部地域）では、ただ「はっと」と呼ぶのが一般的です。

「はっと」ってご存知ですか？
　小麦粉を練って丸めたものを手でちぎってやや平らにのばしたものを、
だし汁に入れて煮た郷土料理です。
このちぎり方や汁の中身には、
それぞれの地域・家庭によってけっこうヴァリエーションがあるみたいです。

「はっと」と言う名前は、「ほうとう」がなまったものと言われています。
「ほうとう」はきしめんのような幅広の麺状のものがはいりますね。
これと由来が同じとは、信じられないくらい見かけが変わっています。
ま、おいしければどっちだっていいけど…

別な説もあるようです。興味のある方はこちらへ。

我が家の「はっと」は、鶏肉のしょうゆ汁にネギ、キノコ（今回はエノキタケ。シイタケやマイタケ、ナラタケでもＯＫ！）、ささがきゴボウにはっとが入ります。
きょうは特別に、薬味としてきざんだミョウガも入ってます。

はっとは、うどん、ワンタン、パスタ類のどれとも違った食感が持ち味です。
きゅるっとした噛みごたえ、舌ざわりの良さが、うまい汁と合わさり、
なんともいえないおいしさなんだな、これが！

じつはこの「はっと」、いま僕の隣町の登米市で、大々的に売り出し中です。
登米市だけのものではないと思うけど、宣伝したもの勝ちというところでしょうか。