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2012年04月25日

ドラマ「三毛猫ホームズの推理」感想

嵐の相葉君主演で「三毛猫ホームズの推理」がドラマ化されると知って、「なんでいまさら三毛猫ホームズ??」と思いつつ、懐かしかったので観てみることにした。

三毛猫ホームズシリーズにはまっていたのは、小〜中学校の頃。

小学5年の春(正確には、小学4年の終業式間近)に怪我で入院してしまった私が、暇で何か本でも読もうと思って病院の売店で購入したのがきっかけ。

「ホームズ」という名前からして子供でも読めそう(いえね、ホームズ、ルパン、江戸川乱歩は学校の図書館にずらりとあったので、子供向けなんだと思っていたのです。そんなことは全然なかったのだと気付いたのは高校生になってからでした…。図書館にあったあれらの本は、子供向けにしていただけなのね…)、「三毛猫」というあたりが猫好きの私のココロをくすぐったのでした。

読んでみると、色々分からない大人向けな箇所はあったものの、主人公の片山と妹の晴美と、後輩の石津と三毛猫ホームズのドタバタっぷりが楽しくて、シリーズを集めて読むようになりました。

ただ、私が始めに読んだのは「推理」じゃなかったんですよね。
「騎士道」だったか、「恐怖館」だったか、「幽霊クラブ」だったか「怪談」だったか…。
しばらくして「推理」を読んで、そのドロドロっぷりに「う〜ん、これはあまり子供向けじゃないものだったのか」と思った記憶があります。

まあ、そんなこんなで懐かしい「三毛猫ホームズ」、ドラマはどんなんなんだろう、とちょっと楽しみにしていました。とはいえ、キャストとかの前知識は相葉君が片山、という以外何もない状態で観たのですが。

主人公の片山は、原作では身長が高くてひょろっとした童顔。優しそうで頼りなさげなんだけど、いざというときに頼りになって、よくその時その時のヒロインに好かれるけども、なんだかんだと振られたり去られたりと肝心なとこ女運のない刑事。
相葉君がその役に合っているかと言われると、正直微妙だけど、刑事っぽくない刑事ってことでまあ、アリと言えばアリかな、と。
晴美とホームズの尻に敷かれるところもなんとなく想像出来るので、演技・演出次第では相葉版・片山刑事もアリじゃないかと思って観たのです。

観たのです、が…。

なんか、色々と、これは…。
どうしてこうなったんだ…。

まず、原作にはなかった兄の存在にぽかん。
片山は妹と2人で、それなりに慎ましく暮らしてた記憶があるんだけど…アレ?
住んでいる家も、さりげに豪華。実はお金持ちだったっけ??お父さんの遺産、結構あったんだったっけ??

次に、妹の晴美にぽかん。
私の記憶では、おてんば系で、好奇心が強くて色々な事件に首をつっこむタイプではあるけども、こんな奇抜(?)な服装でギャーギャーがなるような人ではなかったような…。
片山を尻に敷いてはいたけど、しっかり者で、むしろにっこりと微笑んで、丁寧な言葉遣いで相手を追い詰めていくような、なんだろう、ヒステリーとはまた別の女としての怖さがどっかにあった気がする。家事もしっかりしてたような気が…。
石津の扱い方、そこは小悪魔な感じっぽかったけど(笑)。

そして石津。
なぜだなぜだ、なんでこうなった。
私の記憶している石津は、でかい図体で、頼りになるんだかならないんだかよく分からず、頭はあんまりよろしくないけど、でもって時々馬鹿やるけど、なんか憎めないキャラクターだった気がするんだけど…。
石津がボケで、片山がツッコミ。時々片山がボケた時は、石津がドヤ顔でツッコミのイメージ。石津も片山もボケた時は、晴美もしくはホームズがツッコミに回るイメージだったんだけど。

…石津よ、アンタ、いつからそんなすらりとしたイケメンに?
そしていつからそんなに片山に対して性格悪い感じに??

あ、晴美に対する態度は「おお、石津だな〜」でしたが、しかし当の晴美があんななので、石津が純朴そうというよりは、マゾにしか見えない…。
いや、原作の石津もマゾ入っていたけど、そのマゾさ加減に磨きがかかっているというか…。

片山も、色々なところで「このひと、頭、大丈夫かしら…?」な人に。
辞表出すまでもなく、クビになりそうな…。
というか、ほぼ仕事していない(?)兄と妹と同居して、刑事で、それでいながら家事もやってるって、どんだけ虐げられてるんだ、片山よ。

一番のあんぐり大賞は三毛猫ホームズ。
え??マツコ・デラックスになるの??
美猫のホームズが…!なんてこったい!
ホームズが猫のまま色々とヒントを片山達に与えて、片山達もホームズをあてにしてるあたりが「お猫様に振り回される人間の図」って感じで面白かったんだけど…。
で、晴美とホームズの女コンビで片山と石津(原作の石津は猫が怖い)を尻に敷く感じが読んでて面白かったんだけど、晴美とホームズの絡みがあんまりない…。

キャラクターのワイワイっぷりと、テンポのよい掛け合いが好きで読んでいたのですが、それが全部すっぽ抜けたドラマになっていた感じでした。
原作のいいとこがほとんど残っていない…。

しかし、ここまで色々とツッコミどころがあると、ツッコミのために観てしまうというか、「今度はどんなアホなことが待っているんだろう」と大変ナナメに構えた見方で気になってしまうというか。
個人的には残念でしたが、ここまで人物設定を変えたのなら、オリジナルでとことん突き抜けるとこまで突き抜けて欲しい気もします。
どうせなら、原作と違っても全然構わないから、面白くして欲しい。

片山がホームズを撫でていたらいつの間にか巨大化!は、「ああ、来るぞ来るぞ(笑)」な感じで面白かったです。
マツコ・デラックスが体を丸めて、猫マッサージ(喉鳴らしながら前足をグーパーする、母猫のおっぱいを押していた子猫の頃の名残)とか、額こすりつけとかやってくれないかなあ。
「ココはアタシの縄張りニャー」「アンタはアタシのもんだニャー」みたいな…。
……それじゃ呪いか……。

猫は可愛かったです。大変可愛かったです。

今後、どうなっていくのか、ある意味、大変興味が出てきたドラマでした。
なんだかんだ言いつつ、気が向いたら観そうな感じ。

(ところで、2話の最後あたり、片山がホームズを抱き上げながら笑っているところ、目が笑ってなくてイっちゃった人みたいですげえ怖かったのですが、あれは演出なのか演技出来ていなかっただけなのかが気になる…。実際、片山は幻覚見てるわけだし)


三毛猫ホームズの推理 (角川文庫 (5680))




三毛猫ホームズの騎士道 (角川文庫)


posted by みあ at 01:06|
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日々の中で感じたことを、個人的な偏見を交えて語りたいと思います。 本とか、音楽とか、映画とか、いろいろ。
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