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2019年07月25日

1日1杯でも効果、コーヒーが死亡率を改善〜高山スタディ

(高山では、1杯でもコーヒーは絶大な効果!)

1日1杯でも効果、コーヒーが死亡率を改善〜高山スタディ

提供元:ケアネット 公開日:2019/06/04

これまでの疫学研究では、
コーヒー摂取と全死因死亡ならびに疾患特異的死亡は逆相関する、
(コーヒーをたくさん飲んでいる人のほうが長生きする)
と言われている。ホットコーヒー.jpg


今回、岐阜大学大学院医学系研究科疫学・予防医学分野の山川 路代氏らが、
岐阜県高山市で実施された高山スタディにおいて、
コーヒー1日1杯以上の摂取が
全死因死亡および心血管疾患、感染症、消化器疾患による死亡と
逆相関することを明らかにした。
Public Health Nutrition誌オンライン版2019年5月20日号掲載の報告。

著者らは、集団ベース前向きコホート研究である高山スタディにおいて、
1992年のベースライン時点で、
がん、冠動脈疾患、脳卒中の既往がない35歳以上の住民2万9,079人を対象とし、
2008年まで追跡した。

本研究は、コーヒー摂取と全死因死亡ならびに疾患特異的死亡の関連を
食事や生活習慣の因子で調整し、
Cox比例ハザードモデルを用いて評価した。

また、コーヒー摂取量を含む食事摂取量は
食事摂取頻度調査票(Food Frequency Questionnaire:FFQ)を用い、
ベースライン調査時のみ評価した。

主な結果は以下のとおり。

・平均追跡期間は14.1年であった。

・41万352人年が解析に含まれ、5,339例が死亡した。

・コーヒー摂取は全対象者の全死因死亡および心血管疾患による死亡と逆相関していたが、
がんによる相関はなかった。

・まったく飲まない人の全死因死亡と比較した場合、
多変量ハザード比(HR)は、
1杯未満/日は0.93(95%信頼区間[CI]:0.86〜1.00)、
1杯/日は0.84(95%CI:0.76〜0.93)、
2〜3杯/日は0.81(95%CI:0.71〜0.92)であった。

・心血管死で調整したHRは、
それぞれ0.87(95%CI:0.77〜0.99)、
0.76(95%CI:0.63〜0.92)、
0.67(95%CI:0.50〜0.89)であった。

・ほかの原因による死亡でも逆相関がみられ、
とくに感染症や消化器疾患による死亡でみられた。
(ケアネット 杉崎 真名)

原著論文はこちら
Michiyo Y, et al. Public Health Nutr. 2019 May 20:1-8. [Epub ahead of print]

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田中松平
元消化器外科医で,頭からつま先まで診れる総合診療科医です. 医学博士 元日本外科学会認定指導医・専門医, 元日本消化器外科学会認定指導医・専門医, 元日本消化器内視鏡学会専門医, 日本医師会認定産業医, 日本病理学会認定剖検医,
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