2019年04月04日
若年期のわずかなBMI上昇で中年期の糖尿病リスク増―順天堂大
BMI 日本人は28以上から肥満!体重kgを身長mで2回割りましょうーこのデータは母集団が特殊、もっと数を増やして結果が見たい!
若年期のわずかなBMI上昇で中年期の糖尿病リスク増―順天堂大
提供元:HealthDay News 公開日:2019/03/06印刷ボタン
たとえ適正範囲内であっても、20歳頃に体格指数(BMI)がわずかでも高いと中年期に2型糖尿病になりやすい可能性があると、順天堂大学大学院スポートロジーセンターの染谷由希氏らの研究グループが「PLOS ONE」1月24日オンライン版に発表した。
BMIが22〜23kg/m2の適正範囲内であっても、21kg/m2未満の場合に比べて中年期に2型糖尿病を発症するリスクは2倍以上に高まることが分かったという。
『アジア圏の成人』では、BMIが25kg/m2未満の適正体重であっても2型糖尿病の発症率が高いとされる。
特に中年期のBMIのわずかな増加は、2型糖尿病のリスク因子であることが示されている。
染谷氏らは今回、同大学の男子学生を長期にわたり追跡したコホートデータを用いて、若年期のわずかなBMIの増加と中年期以降の糖尿病発症との関連について調査を実施した。
対象は、同大学『体育学部(現スポーツ健康科学部)の卒業生』で、
順天堂大学同窓生研究(Juntendo University Alumni Study)に参加した『男性636人』。
1971〜1991年に卒業し、2007〜2017年に行った追跡調査に回答した者とした。
対象者を在学中のBMIで4つの群(21kg/m2未満群、21kg/m2以上22kg/m2未満群、22kg/m2以上23kg/m2未満群、23kg/m2以上群)に分けて、追跡調査時の2型糖尿病の発症率との関連を調べた。
『追跡期間は中央値で32年』であった(2万983人年)。
対象とした学生の卒業時の年齢(中央値)は22歳で、
追跡終了時には55歳であった。
追跡期間中に56人が2型糖尿病を発症した
(日本人全体の糖尿病発症率が1/11、追跡終了55歳でほぼ同じ発症率だから、この集団がいかに過食で経過したか、
体育学部の学生は現役時代の過食が矯正されないないままに中年に達しているかを物語っているに過ぎないとも言える!『管理人註)。
解析の結果、BMI区分(21kg/m2未満群、21kg/m2以上22kg/m2未満群、22kg/m2以上23kg/m2未満群、23kg/m2以上群)が高まるほど、2型糖尿病の発症率は上昇することが分かった(各群4.4%、7.6%、10.5%、11.3%)。
また、BMI 21kg/m2未満群と比較した2型糖尿病リスクは、21kg/m2以上22kg/m2未満群では1.77倍、22kg/m2以上23kg/m2未満群では2.42倍、23kg/m2以上群では2.53倍と、適正体重の範囲内でもBMIがわずかに上昇するだけで、中年期の2型糖尿病リスクは約2倍に上ることが明らかになった(トレンド検定P=0.03)。
染谷氏らは「大学時代にBMIが適正範囲内でも、その後の糖尿病リスクが増加した機序は明らかではないが、
日本人はBMIが同じでも欧米人と比べて体脂肪や内臓脂肪量が多く、太っていなくてもわずかなBMIの増加でインスリン抵抗性になりやすいことが耐糖能異常につながっている可能性がある」と説明している。
これらの結果を踏まえて、「20歳頃の若年期にBMIが22kg/m2を超えることは、将来2型糖尿病を発症する重要なリスク因子となり得ることが示唆された」と結論づけている。
(この母集団では言えるが、これで日本人全体を語るには無理があるが、よくアクセプトされたな〜!?)
原著論文はこちら
Someya Y, et al. PLOS ONE. 2019; 14: e0211067.
若年期のわずかなBMI上昇で中年期の糖尿病リスク増―順天堂大
提供元:HealthDay News 公開日:2019/03/06印刷ボタン
たとえ適正範囲内であっても、20歳頃に体格指数(BMI)がわずかでも高いと中年期に2型糖尿病になりやすい可能性があると、順天堂大学大学院スポートロジーセンターの染谷由希氏らの研究グループが「PLOS ONE」1月24日オンライン版に発表した。
BMIが22〜23kg/m2の適正範囲内であっても、21kg/m2未満の場合に比べて中年期に2型糖尿病を発症するリスクは2倍以上に高まることが分かったという。
『アジア圏の成人』では、BMIが25kg/m2未満の適正体重であっても2型糖尿病の発症率が高いとされる。
特に中年期のBMIのわずかな増加は、2型糖尿病のリスク因子であることが示されている。
染谷氏らは今回、同大学の男子学生を長期にわたり追跡したコホートデータを用いて、若年期のわずかなBMIの増加と中年期以降の糖尿病発症との関連について調査を実施した。
対象は、同大学『体育学部(現スポーツ健康科学部)の卒業生』で、
順天堂大学同窓生研究(Juntendo University Alumni Study)に参加した『男性636人』。
1971〜1991年に卒業し、2007〜2017年に行った追跡調査に回答した者とした。
対象者を在学中のBMIで4つの群(21kg/m2未満群、21kg/m2以上22kg/m2未満群、22kg/m2以上23kg/m2未満群、23kg/m2以上群)に分けて、追跡調査時の2型糖尿病の発症率との関連を調べた。
『追跡期間は中央値で32年』であった(2万983人年)。
対象とした学生の卒業時の年齢(中央値)は22歳で、
追跡終了時には55歳であった。
追跡期間中に56人が2型糖尿病を発症した
(日本人全体の糖尿病発症率が1/11、追跡終了55歳でほぼ同じ発症率だから、この集団がいかに過食で経過したか、
体育学部の学生は現役時代の過食が矯正されないないままに中年に達しているかを物語っているに過ぎないとも言える!『管理人註)。
解析の結果、BMI区分(21kg/m2未満群、21kg/m2以上22kg/m2未満群、22kg/m2以上23kg/m2未満群、23kg/m2以上群)が高まるほど、2型糖尿病の発症率は上昇することが分かった(各群4.4%、7.6%、10.5%、11.3%)。
また、BMI 21kg/m2未満群と比較した2型糖尿病リスクは、21kg/m2以上22kg/m2未満群では1.77倍、22kg/m2以上23kg/m2未満群では2.42倍、23kg/m2以上群では2.53倍と、適正体重の範囲内でもBMIがわずかに上昇するだけで、中年期の2型糖尿病リスクは約2倍に上ることが明らかになった(トレンド検定P=0.03)。
染谷氏らは「大学時代にBMIが適正範囲内でも、その後の糖尿病リスクが増加した機序は明らかではないが、
日本人はBMIが同じでも欧米人と比べて体脂肪や内臓脂肪量が多く、太っていなくてもわずかなBMIの増加でインスリン抵抗性になりやすいことが耐糖能異常につながっている可能性がある」と説明している。
これらの結果を踏まえて、「20歳頃の若年期にBMIが22kg/m2を超えることは、将来2型糖尿病を発症する重要なリスク因子となり得ることが示唆された」と結論づけている。
(この母集団では言えるが、これで日本人全体を語るには無理があるが、よくアクセプトされたな〜!?)
原著論文はこちら
Someya Y, et al. PLOS ONE. 2019; 14: e0211067.
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