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2016年04月21日

第5回 『月光条例』

どうもー。みなさんこんにちはー!


空夫です。昨日、財布ば落としたとです。空夫です。空夫です。空夫です・・・orz



さて、気を取り直してはじめましょう。財布?よかよか。どうせ小銭しか入ってなかったし、5000円分のポイントがたまっていたTポイントカードぐらいしかなかったし、クレジットカードぐらいしか入っていなかったし、って結構なダメージっす。


傷心のわが心は漫画で癒してもらうことにしましょう。


さて、今回はタイトルにある通り、『月光条例』について紹介します。


一巻のあらすじはこうです。
『何十年かに一度、青い月光に照らされて、おかしくなってしまう「おとぎばなし」の世界。

それを元に戻す「月光条例」の執行者に選ばれた高校生・岩崎月光が、ねじれた物語の住人たちと戦うことに!』


『月光条例』では様々なおとぎ話の主人公が現実世界に現れます。


赤ずきん、もも太郎、金太郎、一寸法師などかなりメジャーなものから西洋の童話や、マイナー所の鉢かづき姫といった物語も作中に登場します(ちなみに鉢かづき姫はレギュラーです)


絵本の中の住人は、決められた行いをしなければいけません。物語がそう決まっているためです。


そうして、毎日毎日同じことの繰り返し。同じ事を繰り返しては、読者である世界中の子供達を楽しませるわけです。


しかし、青い月の光を受けたおとぎ話の住人は、気が狂ってしまい、暴走するわけです。


主役のいない物語は、いずれ消えてしまう。


物語の存在が忘れ去られてしまい、名作として受け継がれてきた物語はいずれ消滅してしまう。


そうならないために立ち上がるのが、主人公・岩崎月光です。


とても斬新な世界観ですね。しかし斬新が故に、それが諸刃の剣となり、賛否が分かれてしまっているようです。


物語に対して色々と理想を持っておられたり、子供の頃からの大切な思い出として心に閉まっておられる方は多いと思います。

ハッキリ言って市場に出回っているおとぎ話の登場人物の人格と、『月光条例』に出てくる登場人物のそれとはかなりの差異がございます。


そこを受け入れられるか、受け入れられないかで評価は変わってくるかと思います。


『月光条例』は、私の中では名作認定です。名作には違いない。


名作には違いないと思うのですが、今作は少々藤田色が強過ぎて、藤田先生のしたかったことが表に出過ぎているような気はします。


私は大好きな作品の一つですが、万人受けは狙えないのかなぁ・・・? ゲームで言う「サガシリーズ」的な?違うか。


「月光条例」は十分見応えがあると思いますが、この作品は人を選ぶ可能性が非常に高いです。購入を検討される方は、一度試し読みなんかをされると良いかもしれません。


この本が面白いというのは、あくまで私個人の評価であって、正しい訳でも、間違っている訳でもありません。


その辺、悪しからずご了承ください。


そして例に漏れず、藤田先生の作品はやはり、一気読みに適しています。そこは注意ですね。


どうぞ、ハマッて一気呵成に読みふけってください。




いや〜、それにしても藤田和日郎先生の漫画にはいつも驚かされてばっかりです。


今回も、良い意味で驚かされてしまいました。一本取られましたね。


これは盛大なネタばれになりますので、ここでは詳しく書きませんが、ヒントだけね。


物語が消えてしまうと書きましたが、それがキーワードです。漫画界の、いわば掟破りと言っても過言ではない演出が盛り込まれております。


そこだけを取り沙汰すると、とんでもない印象を受けますが、そこに行くまでの事の経緯をしっかり理解していると、成程、やっぱり藤田先生すげえや、となるわけです。



さてさて、あまりダラダラし過ぎるのもアレなので、今日はこの辺で失礼しますね。


『月光条例』は29巻で完結となっております。機会があれば、どうぞ藤田ワールドを満足ゆくまでお楽しみください。


例によって例の如く、また今作の名言で閉じさせていただきたいと思います。


ではでは、次回またお会いしましょう。


ばいば〜い。












本日の名言
「生まれてきてからには最後の最後のページまで生きるのが、決まりなんだよ」

月光は本当にかっちょええ男やでぇ。

男前なセリフが一杯あって、どれにしようか迷いましたが、彼の正体が○○ということだったので、これにしました。
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どうも、空夫です。「そらお」ではなく、「あきお」です。 2016年4月に入って、蔵書(全部マンガ)の冊数を数えてみたところ、いつの間にか2000冊を超えていました。全て本棚に納めてはいるのですが、少し部屋が手狭になってきた今日この頃です。 一人で楽しんでもよいのですが、皆さまにも楽しんでいただきたい、実際に本を手にとっていただきたいという思いから、このブログを始めてみました。 色々拙い部分はあるとは思いますが、暖かい目で見守っていただけたらと思います。
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