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2016年04月23日

第7回 『赤灯えれじい』

みなさん、今日は。


空夫ですよ。 あの空夫ですよ。


なんつって。「あの」って何だよ。「あの」って「どの」空夫だよみたいなね。


さて、今日は最初は情けない童貞男のサトシくんとチー子ちゃんの大阪大恋愛物語『赤灯えれじい』を紹介していきたいと思います。


どんな話かザックリ説明すると、ふたりの成長と恋愛の軌跡を描いた物語です。


不器用で、けれど真っすぐで一生懸命な彼らの恋愛模様。


そして少年少女の殻を破り、本当の意味で大人の階段を上っていく二人の物語。時に笑い、時に涙を流す彼らの物語に励まされ、一歩前に踏み出す勇気と元気を分けて貰える、そんな作品です。


これは私の大好きな作品の一つなんですが、この二人の恋愛模様を見ていたら、すごく心が温まります。


下品な描写があったり、主人公がヘタレだったり、ヒロインが少しガサツだったりと、なんだかとても恋愛漫画とは思えない感じです。


しかし、お花畑に溢れていない、現実味のある恋愛漫画だと思います。


そりゃそうです。生きていたら綺麗事だけではすみませんよね。


喧嘩だってするし、時には人を傷つけたり、傷つけられたりもします。


だけど、そんな困難を乗り越えて、人は前に進むのだと思います。


これは恋愛漫画だけでなく、彼らの成長記録でもあるんです。


綺麗事だけでは済まないと言いましたが、このストーリーの肝はそこにあります。


甘いだけじゃない、酸いも経験して初めて人生。この漫画は、そのことを教えてくれているのです。


妙に現実味のある作品です。恋愛漫画にしては珍しいんじゃないかな。あんまり恋愛漫画読まないけど(爆)


サトシくんとチー子ちゃんは付き合い時初めて、しばらくは面白おかしく生活します。時に愛を育んだり、衝突したりしたりしますが、それでもふたりの関係は続いていきます。


しかし、一人の男の出現によって、ふたりの関係にヒビが入ってしまいます。


たった一度の過ちで、サトシくんはチー子ちゃんを許せなくなるんです。ここから先は、サトシくんの度量の小ささやウジウジとした性格にイライラする時もあります。


それでも、彼はこの問題を通して一回りも二回りも成長するようになります。


サトシくんの性格にイライラしましたが、彼はヘタレの殻を破り、段々と一人前の男になっていくんです。


彼がたくましく成長していく姿も、読んでいてとても気持ちが良いものでした。


私は思うんです。


互いの良いところだけを見つめ合って付き合えば、いずれはその関係も終焉を迎えることになると、私は思うんです。


できれば、思い人の良い部分だけを、いつまでも見つめてみたいのですが、そうは問屋が卸しません。


良い部分もあれば、悪い部分もあるものです。


その嫌な部分から目をそらさず、真正面から受け止めて、過ちだって飲み込んでいくことこそが本当の意味で受け入れるということ、付き合うと言うことなのではないでしょうか。


お互いに見つめ合うのではなく、二人ともが同じ方向を向いてともに歩き出すということが大事なのです。


その覚悟が無ければ、恋人になっても、結婚したとしても、長くは続かないのかなぁと、彼らの葛藤する姿を見てそう思うようになりました。


とりわけ恋愛について、結婚に付いて、人生について、そういったことを深く考えさせられる作品でした。


ちなみに、この作品には少々性的な描写が含まれております。ヤンマガですので、軽めの表現に押さえてはありますが、それが苦手だと言う方はやめておいたほうがいいかもしれません。


それ以外の方は、是非とも一度はお手にとっていただきたいと思います。


実に素晴らしい作品です。


それと、東京物語という短編も出版されています。


これは『赤灯えれじい』の真の完結巻となっております。彼らのその後を描く物語も必見でございます。


こちらも是非ともチェックしていただきたいと思います。


それでは今回はこの辺で失礼します。


また次回お会いしましょう。


ばいば〜い。

























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どうも、空夫です。「そらお」ではなく、「あきお」です。 2016年4月に入って、蔵書(全部マンガ)の冊数を数えてみたところ、いつの間にか2000冊を超えていました。全て本棚に納めてはいるのですが、少し部屋が手狭になってきた今日この頃です。 一人で楽しんでもよいのですが、皆さまにも楽しんでいただきたい、実際に本を手にとっていただきたいという思いから、このブログを始めてみました。 色々拙い部分はあるとは思いますが、暖かい目で見守っていただけたらと思います。
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