新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
2024年05月03日
政治・経済 【過去問から学ぼう:第1回】
ある程度、英語・数学の更新が安定してきたので、今日からはその他の教科についても
書いていこうと思います。
というわけで、今日から「政治・経済」について始めます。
始めに、「政治・経済」は大学入試では、使えない学部も存在したりするので、日本史や世界史よりも受験においては低く見られがちです。
ですが、これから大人になっていくに当たっては、知っておいて損はない事ばかりです。
今の時期にあまり力をいれるべきでない科目(英語や数学の方が基礎力向上が必要なため)ですが、このブログを通して、少しでも知識・理解を深めてもらえたらと思います。
今回は、数学と同じように「大学入学共通テスト」より抜粋しています。
設問1
国の法制度(A)や地方自治体(B)に関心がある生徒Xと生徒Yは、自分たちが住むJ市のまちづくりの取り組みについて調べている。
かつて、K寺の門前町として栄えたJ市(C)には、多くの観光客が訪れており、K寺はJ市の重要な観光資源となっている。市の中心市街地は、駅からK寺へ至る表参道といsての中央通りを中心に発展してきた。駅前には大型店舗が集まり、表参道には個人商店が軒を並べている。また、K寺の門前には空き家(D)などをリノベーションした店舗やカフェが多数立地し、地元の農産物(E)を加工した食品を販売している。
生徒たちがJ市のWebページを調べたところ、市が「市街地活性化プラン」を策定し、次のような事業を展開しているのが分かった。
空き家等活用事業:
空き家等を活用し、店舗やカフェ、民泊などの施設として利用する場合に、改修費や設備費を補助するとともに、長期的な安定経営をめざし、経営指導員による継続的指導を行う。
歴史的街なみ整備事業:
K寺周辺地区の歴史ある街なみを保全し、伝統と文化が感じられる景観を形成することを目的に、まちづくり協定で規定する範囲の景観の整備に対する助成を行うとともに、道路の美装化を進める。
生徒たちはとくに空き家などの活用に関心を持ち、空き家や民泊(F)に関する法律(G)についても、立法過程(H)を含め、調べてみることにした。
問1 下線部@Aに関連して、生徒Xは、図書館で資料調査をする中で、国家権力の在り方に関するある思想家の著書に次のような記述があることを発見した。この記述から読み取れる内容として最も適当なものを@〜Cの内から選べ
「…(中略)権力を濫用しえないようにするためには、事物の配置によって、権力が権力を抑止するようにしなければならない。…(中略)裁判権力が立法権力や執行権力と分離されていなければ、自由はやはり存在しない…(中略)」
@ 権力を恣意的に行使する統治に対する革命権の重要性を説いている
A 権力を分立することにより公民の自由が保護されると説いている
B 権力をもつものが権力を濫用するのではなく公民の自由を保護する傾向にあることを前提としている
C 権力を持つものが人民から事前件を譲渡された絶対的な存在であることを前提としている
この設問の答えは、上の文章から「三権分立」の重要性を説いているものです。
そのため、答えはAです。
さて、「三権分立」で有名な人物としては、
〇モンテスキュー【フランス】
著書:法の精神
内容:「権力を3つ(立法機関、行政機関、司法機関)に分散」=『三権分立』
〇ロック【イギリス】
著書:統治二論
内容:「社会と国家とは、個人との契約によって成立する共同体である」=『社会契約説』
市民や国家の横暴に対して「抵抗権」や「革命権」を行使する権利がある⇒名誉革命の正当化
〇ルソー【フランス】
著書:「社会契約論」
「政治の主権は人民にある」=『人民主権』(現代民主主義の基礎)
このあたりがよく試験にも出題されるところでしょう。
この設問には関係ありませんが、基本知識として覚えておくといいでしょう。
次回はこの続きから。
今回もありがとうございました。
書いていこうと思います。
というわけで、今日から「政治・経済」について始めます。
始めに、「政治・経済」は大学入試では、使えない学部も存在したりするので、日本史や世界史よりも受験においては低く見られがちです。
ですが、これから大人になっていくに当たっては、知っておいて損はない事ばかりです。
今の時期にあまり力をいれるべきでない科目(英語や数学の方が基礎力向上が必要なため)ですが、このブログを通して、少しでも知識・理解を深めてもらえたらと思います。
今回は、数学と同じように「大学入学共通テスト」より抜粋しています。
設問1
国の法制度(A)や地方自治体(B)に関心がある生徒Xと生徒Yは、自分たちが住むJ市のまちづくりの取り組みについて調べている。
かつて、K寺の門前町として栄えたJ市(C)には、多くの観光客が訪れており、K寺はJ市の重要な観光資源となっている。市の中心市街地は、駅からK寺へ至る表参道といsての中央通りを中心に発展してきた。駅前には大型店舗が集まり、表参道には個人商店が軒を並べている。また、K寺の門前には空き家(D)などをリノベーションした店舗やカフェが多数立地し、地元の農産物(E)を加工した食品を販売している。
生徒たちがJ市のWebページを調べたところ、市が「市街地活性化プラン」を策定し、次のような事業を展開しているのが分かった。
空き家等活用事業:
空き家等を活用し、店舗やカフェ、民泊などの施設として利用する場合に、改修費や設備費を補助するとともに、長期的な安定経営をめざし、経営指導員による継続的指導を行う。
歴史的街なみ整備事業:
K寺周辺地区の歴史ある街なみを保全し、伝統と文化が感じられる景観を形成することを目的に、まちづくり協定で規定する範囲の景観の整備に対する助成を行うとともに、道路の美装化を進める。
生徒たちはとくに空き家などの活用に関心を持ち、空き家や民泊(F)に関する法律(G)についても、立法過程(H)を含め、調べてみることにした。
問1 下線部@Aに関連して、生徒Xは、図書館で資料調査をする中で、国家権力の在り方に関するある思想家の著書に次のような記述があることを発見した。この記述から読み取れる内容として最も適当なものを@〜Cの内から選べ
「…(中略)権力を濫用しえないようにするためには、事物の配置によって、権力が権力を抑止するようにしなければならない。…(中略)裁判権力が立法権力や執行権力と分離されていなければ、自由はやはり存在しない…(中略)」
@ 権力を恣意的に行使する統治に対する革命権の重要性を説いている
A 権力を分立することにより公民の自由が保護されると説いている
B 権力をもつものが権力を濫用するのではなく公民の自由を保護する傾向にあることを前提としている
C 権力を持つものが人民から事前件を譲渡された絶対的な存在であることを前提としている
この設問の答えは、上の文章から「三権分立」の重要性を説いているものです。
そのため、答えはAです。
さて、「三権分立」で有名な人物としては、
〇モンテスキュー【フランス】
著書:法の精神
内容:「権力を3つ(立法機関、行政機関、司法機関)に分散」=『三権分立』
〇ロック【イギリス】
著書:統治二論
内容:「社会と国家とは、個人との契約によって成立する共同体である」=『社会契約説』
市民や国家の横暴に対して「抵抗権」や「革命権」を行使する権利がある⇒名誉革命の正当化
〇ルソー【フランス】
著書:「社会契約論」
「政治の主権は人民にある」=『人民主権』(現代民主主義の基礎)
このあたりがよく試験にも出題されるところでしょう。
この設問には関係ありませんが、基本知識として覚えておくといいでしょう。
次回はこの続きから。
今回もありがとうございました。
数学I・A 過去問を丁寧に解説【第5回】
5月3日は憲法記念日で祝日です。
今日からGWという方もいらっしゃるでしょう。連休で遠出する方もいると思いますが、はりきって問題を解きましょう。
問
外接円の半径が3である△ABCを考える。
点Aから直線BCに引いた垂線と直線BCとの交点をDとする。
(1) AB=5、AC=4とする。このときのsin∠ABC、ADを求めよ
では、解説していきます。
この設問では、正弦定理を使います。
正弦定理は、三角形の内角とその対辺の長さの比が外接円の半径の2倍と同じというものです。
まず、分かりやすくsin∠ABCをθ、外接円の半径をrとします。
AC/sin∠ABC=2r
4/θ=6
6θ=4
θ=2/3 となります。
次に、ADを求めます。
これは三角比の基本、sin∠ABC=AD/AB を使います。
2/3=AD/5
AD=10/3 となります。
(2) AB、ACに2AB+AC=14という関係があるとき、ABの取り得る範囲とADを求めよ
では、解いていきましょう。
(2)では、点Bと点Cの位置が固定されていないという問題です。
まず、AB=x、AC=yとしたときに 2x+y=14 となります。
そしてx、yともに最大でも円の直径までしか長さを取り得ないのは分かるかと思いますので、
0<x≦6 、 0<y≦6 という条件が導けます。
ここで先ほどの「2x+y=14」から「y=14−2x」となり、これを「0<y≦6」に代入します
0<14−2x≦6
ー14<−2x≦−8
7<x≦4 という条件が導けます。「0<x≦6」と「4≦x<7」の2つを合わせて、
4≦x≦6 がABの取りうる範囲になります。
では、ADを求めていきましょう。
(1)の時と同じく、まずはθを求めるために「正弦定理」を使います。
AC/sinθ=6
14−2x=6sinθ
sinθ=7−x/3
ここから、sinθ=AD/AB に代入します。
7−x/3=AD/x
AD=ー1/3x2+7/3x となります。
最後にADの取り得る最大値を求めましょう。
xの範囲は、4≦x≦6 の範囲
@4の場合、AD=−16/3+28/3=12/3=4
A6の場合、AD=ー12+14=2
というわけで、最大値は 4 となります。
今回も読んでいただきありがとうございます。
次回以降もよろしくお願いいたします。
今日からGWという方もいらっしゃるでしょう。連休で遠出する方もいると思いますが、はりきって問題を解きましょう。
問
外接円の半径が3である△ABCを考える。
点Aから直線BCに引いた垂線と直線BCとの交点をDとする。
(1) AB=5、AC=4とする。このときのsin∠ABC、ADを求めよ
では、解説していきます。
この設問では、正弦定理を使います。
正弦定理は、三角形の内角とその対辺の長さの比が外接円の半径の2倍と同じというものです。
まず、分かりやすくsin∠ABCをθ、外接円の半径をrとします。
AC/sin∠ABC=2r
4/θ=6
6θ=4
θ=2/3 となります。
次に、ADを求めます。
これは三角比の基本、sin∠ABC=AD/AB を使います。
2/3=AD/5
AD=10/3 となります。
(2) AB、ACに2AB+AC=14という関係があるとき、ABの取り得る範囲とADを求めよ
では、解いていきましょう。
(2)では、点Bと点Cの位置が固定されていないという問題です。
まず、AB=x、AC=yとしたときに 2x+y=14 となります。
そしてx、yともに最大でも円の直径までしか長さを取り得ないのは分かるかと思いますので、
0<x≦6 、 0<y≦6 という条件が導けます。
ここで先ほどの「2x+y=14」から「y=14−2x」となり、これを「0<y≦6」に代入します
0<14−2x≦6
ー14<−2x≦−8
7<x≦4 という条件が導けます。「0<x≦6」と「4≦x<7」の2つを合わせて、
4≦x≦6 がABの取りうる範囲になります。
では、ADを求めていきましょう。
(1)の時と同じく、まずはθを求めるために「正弦定理」を使います。
AC/sinθ=6
14−2x=6sinθ
sinθ=7−x/3
ここから、sinθ=AD/AB に代入します。
7−x/3=AD/x
AD=ー1/3x2+7/3x となります。
最後にADの取り得る最大値を求めましょう。
xの範囲は、4≦x≦6 の範囲
@4の場合、AD=−16/3+28/3=12/3=4
A6の場合、AD=ー12+14=2
というわけで、最大値は 4 となります。
今回も読んでいただきありがとうございます。
次回以降もよろしくお願いいたします。
英語 文法について【第12回】
それでは、引き続き過去問から色々と学んでいきましょう。
問10 The date of the next meeting is still up in the ( ). I’ll let you know once it's been decided.
選択肢は、@space Aair Bsky Cearthです。
この問題は、ある慣用句を知っているかどうかを問う問題です。
では、設問をみてみましょう。
The date of the next meeting is still up in the ( )
The date(=S) of the next meeting(=Sの修飾語) is(=V) still(=M) up in the ( )(=C)
という文章ですね。なので、「The date = up in the ( )」という状態を表しています。
訳としては、会議の日程は( )です。
なので、up in the ( )という慣用句を知っているかどうかで解けるかどうかが決まります。
ここで選択肢をみてみましょう。
@up in the space →このような慣用句は存在しません
Aup in the air →物事が未確定である状態を表す慣用句
Bup in the sky →空中にという意味で使われる
Cup in the earth →このような慣用句は存在しません
というわけで、答えはAとなります。
今日の問題は文章が少なめですが、1日1問でやっていこうと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
問10 The date of the next meeting is still up in the ( ). I’ll let you know once it's been decided.
選択肢は、@space Aair Bsky Cearthです。
この問題は、ある慣用句を知っているかどうかを問う問題です。
では、設問をみてみましょう。
The date of the next meeting is still up in the ( )
The date(=S) of the next meeting(=Sの修飾語) is(=V) still(=M) up in the ( )(=C)
という文章ですね。なので、「The date = up in the ( )」という状態を表しています。
訳としては、会議の日程は( )です。
なので、up in the ( )という慣用句を知っているかどうかで解けるかどうかが決まります。
ここで選択肢をみてみましょう。
@up in the space →このような慣用句は存在しません
Aup in the air →物事が未確定である状態を表す慣用句
Bup in the sky →空中にという意味で使われる
Cup in the earth →このような慣用句は存在しません
というわけで、答えはAとなります。
今日の問題は文章が少なめですが、1日1問でやっていこうと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。