2022年09月18日
Coreプロジェクト概要
Coreプロジェクトとは
日本国内では不思議なほど知名度のないCoreプロジェクト。
恐らく日本語の情報が極めて限定的で、検索してもなかなか辿り着けないということが大きく影響していると思われます。→日本語にて英語・中文の情報をまとめたサイト BTCs=CORE / Bitcoin3.0 COREマイニングガイド
PoWとDPoSを複合させたSatoshi Plus Consensusという新機軸のコンセンサスアルゴリズムを持つ期待のL1ブロックチェーンとそのベーストークンCOREを中核としたプロジェクトの総称です。
運営チーム、通常ブロックチェーンやdAppsなどのチームをCoreチームと呼称しますが、このプロジェクトではCoreがプロジェクト名なので非常に紛らわしくなっています。私見ですが、敢えてそういった紛らわしさを選択しているようで、同種の煙幕や匂わせはこのプロジェクトの随所に表れます。さてCoreプロジェクトのCoreチームはCore DAOというAnonymousなDAO(Decentralized Autonomous Organization)です。Bitcoinの創設者と言われるSatoshi Nakamotoに心酔する集団の様で、ホワイトペーパーにもそのあたりが色濃く反映されています。
Bitcoinとの相関性
ホワイトぺーパーによると、CoreプロジェクトのL1ブロックチェーンCore Public ChainはBitcoinチェーンと起源を同じくするものであり、この点を覚えておいてください。ブロックチェーンで重要なのはコンセンサスアルゴリズムであり、Coreの場合はSatoshi Plus Consensusと銘打ったPoWとDPoSの複合型です。さらっと書いてしまいましたが、通常ブロックチェーンではコンセンサスアルゴリズムに採用されるシステムはProof of Work、またはProof of Stakeのどちらかです。トラディショナルなチェーンであるBitcoinやマージ前までのEthereumは前者PoWを採用し、後発のハイスピードチェーンBinance Smart ChainやSolana、そしてマージ後のETH2.0は後者のPoSを採用しています。CoreはSatoshi Nakamoto起源のチェーンを謳っていますのでPoWを採用しますが、そこには信じられないような発想の転換と閃きが隠されています。つまり、「起源が同じ」BitcoinチェーンのPoWでマイニングを行っているBitcoinマイナーのハッシュパワーをリレー(リレーノードはBitcoin Lite Cliant)し、そのブロックヘッダーをCoreチェーン側に同期してマイニングを云わば再利用もしくは相乗りで実現するという裏技を採用したのです。そして、DPoSをこのPoWと連結させてValidatorノードにステーキングする手段もベーストークンのCOREとBitcoinチェーンのハッシュパワーそれぞれが可能となっています。よって、Bitcoinチェーンが持つセキュアさと分散化によって高度に安全性を維持したまま他のハイスピードチェーンのようにスケーラビリティーを獲得できるのです。このコンセンサスアルゴリズムとBitcoinとの相関性がこのCoreプロジェクトのキモであり信ぴょう性の根源です。
Ethereumとの互換性
これ以外にもEthereumのプラットフォーム機能互換のスマートコントラクトを持ち、既にリリースされているdAppsを再コーディング無しで利用できるようにEVMにも対応しています。ご存じのようにEthereumではSolidity言語を始めとしたscriptで書かれたアプリをチェーン上で動かすことが可能です。Solidity言語環境のアプリ開発者は数十万人と言われており、これらの開発者は特別なトレーニングを積まなくともCore用のアプリを開発できるということになります。また、Ethereum用、またはEVM対応のロールアップなども随時Coreでの再利用が可能であり、先行したプラットフォーム型のL1チェーンが追加のロールアップなどを実装して性能を上げても、タイムラグなく同じ機能の実装を果たして性能差は縮まりません。つまり、CoreはEthereumキラーとして、そのエコシステムを吸収していくチェーンだと言えるでしょう。(ガス代やTPSは明らかにCoreが勝っており、なによりもETH2.0の分散化は従来のETH1.0より格段に低下していますのでセキュアさでCoreは圧倒しています)
Coreプロジェクトの詳細・始め方については別サイト BTCs=CORE / Bitcoin3.0 COREマイニングガイド を参照
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