2011年02月05日
2011年度版のF1ゲームは難易度が上がる?
マルチ対応で発売され、評判の良かったF1ゲームの「F1 2010」が、
もし今年も発売されるとしたら、
難易度がアップされるのは間違いないと言う、どうでも良いお話があります。
しかし、この世間一般の人にとってはどうでも良い話が、
私にとっては楽しみな事であったりします。
なぜ難易度アップが確実化されるのか?と言うと、
本物のF1では、今期から、二つのテクノロジーが導入される事に関係があります。
まず1つめはKERSと呼ばれるブーストテクノロジーです。
KERSは2年前にも一部のチームが導入していましたので、
知っている方も多いと思いますが、
概要的には市販車プリウスなどのハイブリッド車と同じで、
ブレーキング時のエネルギーを電気エネルギーに変換し、バッテリー等に蓄積します。
今度はその電気エネルギーを、
前の車を追い越す時や、車のパワーが必要な時にブーストエネルギーとして、
開放して加速するために使われるシステムです。
Kinetic Energy-Recovery Systemの略で日本語に訳すると、
運動エネルギー回収システムとなる様です。
ブーストはもちろんドライバーの手動操作によって行われます。
エネルギーの回収は自動ですが、
ブースト時にはステアリングに装備されたボタンをプッシュする事になる訳です。
2つ目は長らく禁止とされていた、可動式のウイングシステムです。
F1などのフォーミュラマシンで特徴的なのは、フロントやリアに装備された
巨大なウイングです。
もちろんこの巨大ウイングはダウンフォースを発生させるためのものです。
これらのウイングはF1マシンの総重量以上のダウンフォースを発生させており、
理論的にF1マシンはトンネルの天井を走行する事が可能とされています。
このウイングによるダウンフォースは、
主にブレーキングやコーナリングでのグリップ向上のために必要とされているもので、
ストレートなどの単純な加速時には、空気抵抗が邪魔となり、
加速の妨げとなる訳です。
そこで、ストレート時にはウイングを寝かせてダウンフォースをストールさせ、
ブレーキングの直前にウイングを立てて巨大なダウンフォースを発生させるシステムを
考え出した訳です。
こういう考え方は、大昔からあった訳ですが、可変システムが動作しなかった時の
安全性の問題と言う事でずっと禁止されていたものです。
実は市販のスポーツカーなどには装備されているものが結構あったりします。
その可変システムが今期から許可された訳です。
上がコーナリング時、下が、コーナー脱出後加速に移った瞬間。
リアウイングの角度の違いに注目です。
さて、長々と説明してきましたが、このシステムのいずれもが、
近年のF1からすっかり姿を消してしまった、「オーバーテイク(追い越し)」シーンの増加のために
導入されるものです。
F1というカーレースの世界最高峰のカテゴリーながら、
実は近年、カーレースの本質とも言える、
コース上での追い抜き、追い抜かれのシーンが激減していたので、
今のF1は面白くないと揶揄されていたのです。
そこで持ち出されたアイデアの内のいくつかと言う事になります。
さて、ここで話が難易度の話に戻るのですが、
これら全ての操作は、F1のハンドルに設置されたボタンによって
ドライバーの手動で操作されます。
これはマクラーレンの実際のステアリングですが、
ドライバーはブレーキとアクセル以外のすべての操作を
このステアリングに装備されたボタンやダイヤルによって操作する訳です。
当然我々が市販車でオーディオをコントロールするのと訳が違いますからね。
100km/h〜300km/hオーバーと秒単位で激しく変動し、
右左に曲がりくねったコースを通常の4倍もの横重力に耐えながら疾走するマシンの中で、
これらのボタン操作をするのは並大抵の事ではないのは簡単に想像出来る事です。
ゲームの話になりますが、
基本的にF1のレースゲームと言えど、ギア変更は、
オートマチックで楽しんでいる方も多いのではないでしょうか?
もちろん上記2つの操作もオートマチックの設定が準備される事になるのでしょうが、
出来れば、新しく加えられたこの2つのシステムをマニュアルで行ってみてはいかがでしょうか?
もちろん操作は難しくなると思うのですが、
その難しさこそが、カーレースの本質的な”楽しさ”の部分ではないでしょうか?
レースが面白くなるのは、大歓迎なのですが、
ドライバーの安全だけは確保される様にしてもらいたいものですね。
楽天市場 「F1 2010」ゲームカテゴリー 検索結果
注:「F1 2010」は昨年度データのゲームであり、上記のテクノロジーシステムの採用はありません
楽天市場 「F1」検索結果ページ DVDやグッズなど
Amazonリンク
もし今年も発売されるとしたら、
難易度がアップされるのは間違いないと言う、どうでも良いお話があります。
しかし、この世間一般の人にとってはどうでも良い話が、
私にとっては楽しみな事であったりします。
なぜ難易度アップが確実化されるのか?と言うと、
本物のF1では、今期から、二つのテクノロジーが導入される事に関係があります。
まず1つめはKERSと呼ばれるブーストテクノロジーです。
KERSは2年前にも一部のチームが導入していましたので、
知っている方も多いと思いますが、
概要的には市販車プリウスなどのハイブリッド車と同じで、
ブレーキング時のエネルギーを電気エネルギーに変換し、バッテリー等に蓄積します。
今度はその電気エネルギーを、
前の車を追い越す時や、車のパワーが必要な時にブーストエネルギーとして、
開放して加速するために使われるシステムです。
Kinetic Energy-Recovery Systemの略で日本語に訳すると、
運動エネルギー回収システムとなる様です。
ブーストはもちろんドライバーの手動操作によって行われます。
エネルギーの回収は自動ですが、
ブースト時にはステアリングに装備されたボタンをプッシュする事になる訳です。
2つ目は長らく禁止とされていた、可動式のウイングシステムです。
F1などのフォーミュラマシンで特徴的なのは、フロントやリアに装備された
巨大なウイングです。
もちろんこの巨大ウイングはダウンフォースを発生させるためのものです。
これらのウイングはF1マシンの総重量以上のダウンフォースを発生させており、
理論的にF1マシンはトンネルの天井を走行する事が可能とされています。
このウイングによるダウンフォースは、
主にブレーキングやコーナリングでのグリップ向上のために必要とされているもので、
ストレートなどの単純な加速時には、空気抵抗が邪魔となり、
加速の妨げとなる訳です。
そこで、ストレート時にはウイングを寝かせてダウンフォースをストールさせ、
ブレーキングの直前にウイングを立てて巨大なダウンフォースを発生させるシステムを
考え出した訳です。
こういう考え方は、大昔からあった訳ですが、可変システムが動作しなかった時の
安全性の問題と言う事でずっと禁止されていたものです。
実は市販のスポーツカーなどには装備されているものが結構あったりします。
その可変システムが今期から許可された訳です。
上がコーナリング時、下が、コーナー脱出後加速に移った瞬間。
リアウイングの角度の違いに注目です。
さて、長々と説明してきましたが、このシステムのいずれもが、
近年のF1からすっかり姿を消してしまった、「オーバーテイク(追い越し)」シーンの増加のために
導入されるものです。
F1というカーレースの世界最高峰のカテゴリーながら、
実は近年、カーレースの本質とも言える、
コース上での追い抜き、追い抜かれのシーンが激減していたので、
今のF1は面白くないと揶揄されていたのです。
そこで持ち出されたアイデアの内のいくつかと言う事になります。
さて、ここで話が難易度の話に戻るのですが、
これら全ての操作は、F1のハンドルに設置されたボタンによって
ドライバーの手動で操作されます。
これはマクラーレンの実際のステアリングですが、
ドライバーはブレーキとアクセル以外のすべての操作を
このステアリングに装備されたボタンやダイヤルによって操作する訳です。
当然我々が市販車でオーディオをコントロールするのと訳が違いますからね。
100km/h〜300km/hオーバーと秒単位で激しく変動し、
右左に曲がりくねったコースを通常の4倍もの横重力に耐えながら疾走するマシンの中で、
これらのボタン操作をするのは並大抵の事ではないのは簡単に想像出来る事です。
ゲームの話になりますが、
基本的にF1のレースゲームと言えど、ギア変更は、
オートマチックで楽しんでいる方も多いのではないでしょうか?
もちろん上記2つの操作もオートマチックの設定が準備される事になるのでしょうが、
出来れば、新しく加えられたこの2つのシステムをマニュアルで行ってみてはいかがでしょうか?
もちろん操作は難しくなると思うのですが、
その難しさこそが、カーレースの本質的な”楽しさ”の部分ではないでしょうか?
レースが面白くなるのは、大歓迎なのですが、
ドライバーの安全だけは確保される様にしてもらいたいものですね。
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注:「F1 2010」は昨年度データのゲームであり、上記のテクノロジーシステムの採用はありません
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