2012年10月03日
テレビ事業では食えないと言うけれど。。。
現在、幕張メッセではCEATECが開催中です。
CEATECとは、家電・IT関連製品や技術の展示会です。
当然、各メーカー最新の家電等がズラズラっと展示されている訳です。
最近ニュース等でよく言われている事ですが、
家電メーカーと言えば、かつては各メーカー共、花形はテレビ事業だったのですが、
現在は各社ともにテレビ事業が業績の足を引っ張る形になっており、
今年のCEATECではテレビの展示のないメーカーもある様です。
円高の影響もあれば、韓国メーカーの躍進もあり、
世界的なマーケットでは、結構どうにもならない状況の様です。
CEATECとは、家電・IT関連製品や技術の展示会です。
当然、各メーカー最新の家電等がズラズラっと展示されている訳です。
最近ニュース等でよく言われている事ですが、
家電メーカーと言えば、かつては各メーカー共、花形はテレビ事業だったのですが、
現在は各社ともにテレビ事業が業績の足を引っ張る形になっており、
今年のCEATECではテレビの展示のないメーカーもある様です。
円高の影響もあれば、韓国メーカーの躍進もあり、
世界的なマーケットでは、結構どうにもならない状況の様です。
そんな中、ソニーや東芝は4Kと言われるパネルを搭載のテレビを展示し、
今後もテレビ事業を継続する事をアピールしています。
4Kと呼ばれるテレビですが、簡単に説明しますと、
現在主流になっているフルHDテレビの4倍の解像度を持つテレビの事で、
今以上に高精細な表現を可能にしているテレビと言えます。
ウィキペディア 4K解説ページ
今回のソニー4Kテレビは84インチというサイズといい、
メーカー希望小売価格が168万円である事といい、
かなりユーザーを選ぶ製品である事は間違いなく、
各家庭が買ったばかりのフルHDをすぐに買い換えなければ”時代に遅れる”って訳ではありません。
と、言いますか、ソニーにしても東芝にしても、
この4Kテレビって一体どういうメーカー判断で販売しているんでしょうか?
ソニーが設定した画面サイズ、価格から、広く一般に売ろうとしていない事は明らかであり、
特別な製品といえるでしょうが、
どうもこの10年ほど、日本メーカーのテレビ製品は
消費者不在の商品企画である様な気がしてならないのです。
ハイビジョンとうたわれるテレビ製品が発売され始めたのはもう15年程度前になるでしょうか?
現在ではすっかり通常放送として落ち着いた訳ですが、
そもそもハイビジョンと言う言葉は非常に曖昧な表現で、
ハイビジョン対応テレビ言って売りだしたテレビも、業界として完全一致製品と言う訳ではなく、
メーカーによって性能がまちまちであり、混乱を引き起したものです。
そもそも一般的に「フルHD」と言われているテレビにも
私からすれば全く理解できない事は満載です。
画質が綺麗だとのフレコミで、現在は完全に「フルHD」が主流になった感はあります。
確かに以前のテレビよりも綺麗ですし、デジタル放送化されたテレビ番組をみても
以前の放送とは別次元の画質ですので、消費者にも満足感はあった事でしょう。
しかし、フルHDのテレビを持ちながら、
現在の日本ではフルHDのテレビ放送がされていない事を
ほとんどの消費者(視聴者)は知りません。
フルHDとは1980x1080の画素の事で、
同じ1980x1080画素でも画面サイズによる美しさの差があったとしても
基本的にはこの数字が大きくなれば大きくなるほど”画質は綺麗”と言えるでしょう。
しかし私達が普段視聴しているテレビ放送は、
実は1440x1080の画素しか持ちあわせていないのです。
現状ではマイナー的な扱いにあるBS放送では1980x1080画質が主流にはなっていますが、
メインとも言える地上波デジタル放送はフルHD画質以下の放送となっている訳です。
ですからテレビによって処理は異なるものの、単純な言い方をすれば、
その1440x1080の放送を引き伸ばしたり、テレビ側で映像を作り出すなどして
1980x1080のテレビパネルに映し出している訳です。
本当の事情など私には分かる訳がありませんが、
放送局や総務省との事前協議は十分だったんでしょうか??
全くBS放送をご覧にならない方からすれば、
必要以上の機能・性能を有したテレビを買わされていると言えるのではないでしょうか?
事前協議と言えば、記憶に新しいのが3D機能ですね。
「3D元年」などと謳い、大々的に売りだした3Dテレビですが、
フタを開けてみれば、通常放送と3D放送を同時に配信する仕組みも制定されないままで
メーカーが先走った機能であり、
圧倒的なコンテンツ不足である事は言うまでもなく、
現状では放送に乗せられた時の3D放送は、
画素を半分にする事でしか放送が出来ないのが実状であるばかりか、
3Dで見たくない人に、2Dでの視聴の選択肢すら与えられない放送であり、
こんな状況で放送コンテンツが増える訳がありません。
メーカーからすれば、通常放送を擬似的に3Dにして表示する機能があるから。。 と
言うかもしれませんが、そんな小手先の対応で消費者(視聴者)を満足させられる訳がありません。
一般的に3Dテレビや、それを視聴する機能を持ったテレビが発売されて以降、
ワールドカップや、オリンピックといった、
それにピッタリのイベントがすでに開催されましたが、
当然の様に3Dの放送がされたのは、ほんの一部でした。
テレビ関連では他にも良くわからない事は目白押しだったりします。
一時期には多く採用されていたD端子と言われる端子も
Dから連想されがちな”デジタル”とは無縁で、
ただ端子の形がアルファベット文字”D”に似ているからなどと、
混乱を招きやすいと言いますか、私からすれば、
”デジタル”を連想する事を狙ったのではないか?と疑いたくなる代物です。
他にも、
デジタルテレビのリモコンに搭載された、「青、赤、緑、黄のボタン」は何のため?誰のため?
って誰もが思っている事でしょう。
そんな訳で、私の目には今回の4Kテレビも同様に写ってみえます。
これ一体誰のための何のためのテレビなんだろ??と。
当然4K画質の放送予定なんて、全くありません。
画質的に対応出来るのは、今後発売される4K対応ビデオカメラや、
使用用途として相応しいかどうか分かりませんがデジタルカメラ、
それと、その内に発表されるであろうプレイステーション4でしょう。
#現行のPS3でも一部の機能は対応予定
もちろん、メーカーである以上、様々な機能を開発するのは当然の姿ですし、
面白い機能を開発して、消費者に提案するのも当然の事です。
しかしテレビは、テレビ単体で機能すると言うものでもなく、
放送・映像コンテンツと一緒になってはじめて楽しめる製品なのですから、
開発と同時にそのあたりの整備を確実なものにしてから導入するのが当然なのではないでしょうか?
テレビ事業を発端とする、業績不振が連日大きな話題になる昨今、
個人主観ながら、あまりにも消費者不在と思える商品開発に、
この人達は一体何を考えているのだろうか?と思うのでした。
本日の追記
そんな機能を開発するぐらいなら、
今のニュース速報の仕組みをどうにか変えてくれないですかね?
そもそも画面内に表示されるのは非常に不愉快じゃないですか?
ニュース内容によっては、その重要性が理解出来るものもありますが、
録画した番組にも当然の様に記録される訳です。
技術的には、こんなもの放送と分離する事は容易に出来る訳です。
レイヤー分けした画面上でのテロップ挿入でも構わないし、
馬鹿な機能を搭載するぐらいなら、そのコストでベゼル部分に専用の液晶を設ける手もあるでしょう。
そうすれば、テレビがオフの状態でも地震速報などを通知が可能なはずです。
#緊急速報で自動的にオンになる機能を有したテレビもあります。
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