2019年02月22日
十把一絡げズ 第65回 「征夷大将軍」
こんにちは、酒保です。
結局インフルエンザということで、しばらく動けませんでしたが、ようやく復活できました。
再出発の今回は征夷大将軍がテーマです。
実は太字語句としてはもっと早く、藤原氏より先に出てくる征夷大将軍。
私の見落としのせいで、鎌倉時代での紹介となりました。
さて、皆さんは征夷大将軍といわれて誰を想像するでしょうか。
坂上田村麻呂?源頼朝?足利家のだれか?それとも戦国の雄、徳川家康でしょうか?
歴史上様々な人が任命され、日本を動かしてきました。しかし、歴史上初の征夷大将軍は、大友弟麻呂(おおとものおとまろ)という人です。
全く聞き覚えのない人が出てきましたね。歴史の教科書では、ある程度大きなことをした人は取り上げますが、初めてその役職に就いた人や初めて行われたタイミングをあまり取り上げない傾向があります。
征夷大将軍のほかにも、初代天皇なんかもスルーされている一人ですね。初代天皇を聞いて生徒が「卑弥呼」「推古天皇」「聖徳太子」などと答えることも慣れてきました。
閑話休題、征夷大将軍とはもともと征夷、東北地方にいる蝦夷征伐を指揮する立場でした。
しかし、源頼朝以降その意味は変わっていきます。
・ただ単に、「大将軍」という点に目をつけて、武士の棟梁であることを強調して使われている説。
・地方を統治する権力も征夷大将軍にはあったことから、政治の実権を握るために就任した説。
いくつかの説がありますが、頼朝以降の征夷大将軍には、蝦夷討伐という意味合いはほとんどありません。
しかし、名前を変えずに本質を変えて現状に対応する、ということは日本人の得意技。
いつものことと思いながら、征夷大将軍という語句や就任した人たちのことを覚えていきましょう。
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