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2019年02月11日

十把一絡げズ 第62回 「源義経」

062源義経.jpg

こんにちは、酒保です。
今回は源頼朝の弟、源義経がテーマです。

義経が歴史の表舞台に出てくるのは、頼朝が挙兵した後です。
頼朝の挙兵を聞きつけて、兄の助けになろうとはせ参じたわけですね。
そして、頼朝と対面した後、平氏との戦いに参加していきます。

有名な戦いとしては、「一の谷の合戦」や「屋島の戦い」、「壇ノ浦の戦い」があります。
一の谷の合戦では、「鵯越(ひよどりごえ)の逆落とし」と呼ばれる急斜面を駆け降りる奇襲戦法で平氏を打ち破り、大きく名をあげました。

しかし、その後、頼朝から命じられた京都での治安維持の間に、義経は後白河法皇から検非違使(けびいし)・左衛門少尉を叙任されてしまいます。
義経は朝廷に認められて源氏の名を上げられたと思ったかもしれませんが、これにより、頼朝が激怒。
勝手に朝廷から官職を受け取り朝廷により政治権力を削られることや、弟が勝手に官職を受け取って頼朝の顔に泥を塗ったことなど頼朝にとって不都合なことばかりでした。

結局、何度か和解のチャンスはありましたが、それらを生かせず、頼朝は義経が裏切ったと思い込み、義経は頼朝の期待を裏切り続け、最終的に奥州(現在の岩手県)にて討たれます。
義経も頼朝を裏切ろうと考えていたわけではないでしょうが、結局政争の具となってしまった形でしょうか。

この悲劇性と当時義経の人気が非常に高かったことなどから、様々な物語となって語り継がれています。
それどころか、実は生き延びてチンギス=ハンとしてモンゴル帝国を作ったという説すらあります。
判官びいきという言葉の元にもなった源義経は、実に日本人が好む物語性をもった人生を歩んでいきました。
正直、下手な小説よりも読みごたえがあるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。


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