アベノミクスでの、量的緩和政策、積極的な財政出動は、実質賃金が下がり、株式を持っている人には恩恵があったが、低所得者にはしわ寄せが厳しく、上手くいかなかったのではないだろうか。なりふり構わず、ただ物価さえ上げれば、好循環が起きるというのは、間違いだったのだろう。
自分は、アベノミクスが始まる頃、物価は上がるだろう、しかし、賃金は(物価ほど)上がらないだろうと会社の同僚にも言っていた。アベノミクスは、効果はあるだろうが、安直だと思っていた。アベノミクスは愚策だが、景気・経済に焦点を当てる事は良いと思っていた。黒田東彦日銀総裁(当時)は、これで2%物価が上がると断言していたが、もし2%上がらなかったら責任は取らないのかと思っていた。自分は、2%上がらなかったら責任を取るべきとは思わなかったが、誤執行(2%インフレターゲットの量的緩和政策)を断言しながら、断行し続けるのは、今後の日本経済にマイナスを及ぼすだろうなと感じていた。
一部のエコノミストは、2024年後半には、賃上げの効果があり、実質賃金は上がるだろうと言っている人もいる。しかし、自分の現場エコノミスト(自分は1987年4月に、早稲田実業学校高等部商業科に入学して、商業経済の授業で経済を学び、商業科なのだからと、また早稲田大学系属校なので推薦入学で約9割が早稲田大学に入学でき受験勉強の負担しないで済む代わりに新聞やニュースステーションなどの情報番組でニュースをよく勉強しておこうと、新聞の経済面・株価一覧を毎日独学で熟読して、自分を高校生ながら、現場経済学で現場エコノミストと当時から自称していた)の目から見ると疑問に感じる。何故なら、今回の賃上げは、内部留保を取り崩す事で、始まった感じだが、経営とすれば黙って賃上げだけをする訳にはいかないだろう、価格にも転嫁しなければならない。それが、今年の4月から、始まった感じだ。価格調査では、それほど上がっていないと日銀は見るかもしれない、しかし、現場エコノミストから見ると、価格を上げずに、商品の質を下げてコストカットしていると感じる。2024年4月26日(金)の植田和男日銀総裁の会見で、質問に対し以下の様に答えている、「ただ、その他のところには、見通しの変更、大きなものが今のところ出ていないということで、それだけでということではないですが、基調的な物価上昇率にここまでの円安が、今のところ大きな影響を与えているということではないという判断がここに表れてるかなと思います。」この発言で問題なのは、円安が物価上昇率に大きな影響を与えているということではないという点だろう。現場エコノミストから見ると、日銀関係者は、表面的な価格からしか見ていないので、質を下げて企業が我慢しているのを感じ取れないのだろう。買い物をしていると、色々な角度から見て、企業は値上げしたいのだろうなというのをヒシヒシと感じる。
日銀関係者は、投げやりに、じゃあ久木野を日銀総裁にすればいいじゃないかと言うだろう。しかし、それは出来ないのが現実だ。では、久木野から、日銀関係者に現場経済を見る目を教えたい。実際に、現場の商品を買って味わうのは、数量が多く出来ないのが現実だろう。では、沢山の企業の経営者や現場の関係者に会って、現場・現実の話を聞くのがいいだろう。そこで、話から現場経済を読み取れるかは、日銀関係者の経験や普段のニュースの読み取り方などからの才能によるだろう。自分の目は、「どこに真実があるのだろう?」とすぐに、疑ってみる。「はずだ」、じゃだめだ、「かもしれない、かもしれない」の積み重ねで、情報を集め、物事の真理に近づくのが必要だ。MBAとかで学んだ人から聞くと、経営を絵にかいて他人事の様に読んでいる、現場はもっと複雑だよ、背景理由をもっと学ぶべきだと感じる。自分の場合では、その背景・理由は何なんだ?と、自分の灰色の脳細胞をいじめ問い詰め、その真理に近づこうとする。
では、そんな現状の日本経済に、策を提案したい。
赤字国債残高は尋常なくあるが、国民の金融資産は膨大にある。では、以下のように提言する。国民の金融資産に対する、金融資産保有税を、イデコとNISAの非課税枠や定額の非課税枠を除き年率0.5%か1.0%位かける。その財源を少子化対策や、金融資産を守るのに必要だとして治安維持に使えばいいと思う。年率0.5%か1.0%課税するようになれば、金融資産は、預金など低利率のものから、リスクはあるが高配当やキャピタルゲインの高いと思われる投資にシフトするだろう。そうすれば、経済も活性化すると思う。そして、結果として株価が上がっても、それに応じて高い金融資産保有税がかかるので、行き過ぎた株価上昇には利益確定の売りが増え、上値の重い展開になるだろう。しかし、今の株高は量的緩和政策が行き過ぎた面の作用だろう。株価が高騰しても、誰も困りはしないので、キャップの無い感じで、金余りで上がり続けたのだろうが、副作用として実質賃金が下がり、低所得者にしわ寄せが来た。また、どうせ国に取られるのならと、お金を使う人もいるだろう。浪費的な消費かもしれないが、止まっていたお金の動きを誘導する事になるだろう。ただ、税金を課すのなら、政治家は税金の使い方をより大切に丁寧にすべきだろう。低率の金融資産保有税は、アメリカなど海外にも提案してもいいのではないだろうか。海外で実施されれば、日本でも導入しやすくなるだろう。
また、相続は、夫婦か親子間のみとし、兄弟姉妹や、おい・めい間などでは相続されず、全額国庫か地方自治体に入るようにするといいと思う。
私・久木野謙司は、諸葛亮の再来です。慎重極まり無く、誠実極まり無い性格をしていて、とても優しく、とても頭がいいです。自分は、政治関係のブログの投稿で、「投稿する」のボタンを押す時、映画『真夏のオリオン』の(玉木宏さんが演じる)艦長が魚雷発射時のセリフ「撃てぃ!」と必ず言ってしまいます。自分の中の戦いなんでしょうね。
「撃てぃ!」(映画『真夏のオリオン』の艦長のセリフより)。
ブログ政党キリスト教自由党党首・久木野謙司
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