2008年12月06日
注射や点鼻薬も効く片頭痛とは?
注射や点鼻薬も効く片頭痛とは?
片頭痛は発作性に拍動性頭痛が出現する
慢性再発性疾患です。
前触れを伴わない片頭痛と前触れを伴う片頭痛があります。
片頭痛患者では種々の誘因で、
頭皮血管が拡張し頭痛が生じると考えられています。
しかし、最初に脳内血管の収縮が起こり、この時期に前駆症状
(前触れ)が現われ、次いで頭蓋外の血管が拡張して、
拍動性頭痛が出現するようです。
さらに拡張した動脈壁と周囲組織に浮腫が起こり非拍動性の頭痛となり、
浮腫の軽減とともに頭痛も消退するという経過をたどります。
前徴を伴わない片頭痛は片頭痛の中では
最も多くみられます。
一側性の拍動性頭痛が4〜72時間持続し、
日常の動作で頭痛が増悪することがあり、
光過敏、音過敏が特徴的です。
精神的緊張、肉体的疲労などの種々のストレス、月経などが
誘因となりやすく、また週末や休日によく起こります。
前徴を伴う片頭痛での典型的な前駆症状は閃輝暗点、
羞明(まぶしく感じること)、めまいなどで、
発作性、反復性に出現するもので片頭痛の約10%程度です。
前兆のある片頭痛ではでは、
予兆時にカフェルゴットの内服で頭痛が頓挫することが多い。
前兆なく頭痛が起きてしまった場合は、
イミグランの内服、点鼻、注射が有効です。
いずれにしても、典型的でない例、数回しか発作のない例では、
神経学的な診察や脳のCTなどの検査が必要です。