2008年10月07日
甲状腺機能低下症:見逃されやすい病気とは?
甲状腺機能低下症☆見逃されやすい病気とは?
◆甲状腺ホルモンとは?
甲状腺から分泌されるホルモンで、脳を含む全身の臓器、組織に作用して、
これらの活動を維持している。
甲状腺ホルモンが不足した状態を甲状腺機能低下症と呼ぶ。
甲状腺ホルモンが不足すると精神、身体活動に支障をきたし、
さまざまな症状を起こす。
甲状腺機能低下症その症状は他の病気の症状と似ていることが多いため、
しばしば見逃されたり診断が遅れる場合がある。
しかし、甲状腺機能低下症は治療をすると見違えるように元気になるので正しい診断が大切だ。
今回は成人の甲状腺機能低下症の原因などについて述べる。
◆甲状腺のある部位は?
甲状腺は頸前面のいわゆる喉仏の下にある。
健康人の甲状腺は小さく、皮下組織と同様に軟らかいため、
触診(手で触れて診察すること)でもほとんど触れない。
病的な状態では甲状腺は大きくなったり、硬くなったりするので、
触診でもおよその診断は推定できる。
しかし、甲状腺は萎縮して触診では全く触れないこともよくある。
◆甲状腺機能低下症の原因は?
原因はさまざまだが、最も多いのは橋本病だ。
橋本病は世界で最初に、この病気を発見した日本の橋本医師の
名前にちなんだものだ。
橋本病では通常は甲状腺は大きくなり外見でも分かることもあるが、
甲状腺が大きくない場合や逆に小さくなる場合もある。
その他の原因としては甲状腺癌などで甲状腺を摘除した後、
バセドウ病の治療のために甲状腺の部分切除をした後や
放射線治療後などがある。
これらは過去の病気や治療を聞いて検査をすれば甲状腺機能低下症の容易に診断できる。
さらに、脳下垂体や視床下部の病気でも甲状腺機能低下症が起こるので、甲状腺自体に異常がない時は、
これらの部位の病気も考える必要がある。
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