2008年09月14日
キッス病ともよばれる伝染性単核球症とは?
キッス病ともよばれる伝染性単核球症とは?
伝染性単核球症は、キッス時に唾液を介して感染することからキッス病、接吻病ともよばれる。
この病気の原因はヘルペスウイルス科に属するEBウイルスだ。
EBウイルスは患者や健康人の咽頭や口内に存在し、唾液や飛沫あるいは接触で感染する。
体内に侵入したEBウイルス咽頭粘膜の細胞、リンパ組織で増殖し、Bリンパ球に感染する。
感染したBリンパ球は腫瘍性に増殖するが、免疫機能が正常ならば正常なリンパ球により、感染Bリンパ球の増殖は抑えられる。
感染Bリンパ球と非感染者の免疫反応の関係により、時には種々の病態が起こる。
日本では80−90%が乳幼児期にEBウイルスの初感染を受けている。
小児期のEBウイルスの初感染は多くの場合不顕性感染(症状がでない)か、感冒様症状で終わることが多い。
学童期以降にEBウイルスに感染すると伝染性単核球症の定型的症状を呈することが多い。
伝染性単核球症は唾液中のウイルスが感染して起きるため、思春期以降の症例では接吻を契機に発症することがある。
私が診療していた女子短大生がEBウイルスに感染した時も、接吻は否定したが、血液検査では最近の感染が証明された。
彼女はEBウイルスによる急性肝炎を起こしており、約1ヶ月間入院したが、元気で退院っした。
合併症としては溶血性貧血、血小板減少症、脾破裂、髄膜炎、脳炎、ギラン・バレー症候群、心筋炎、肺炎などがあり、発病当初は慎重な診察が必要だ。
EBウイルス感染の症状は、発熱、咽頭痛、頸部リンパ節腫脹が3大症状で、普通の感冒に似ている。
いつでも、これは風邪だと考えて診療していると、苦い思いをすることになる。
発熱、倦怠感、頭痛、食欲不振、筋肉痛といった感冒に似た症状の後で頸部リンパ節腫脹、咽頭痛および白色の膿栓を伴う扁桃腺の発赤と腫大がみられる。
発熱は38℃以上の高熱のことが多いが微熱のこともあり、多くの例で1−2週間は続く。
こんな場合には、単に風邪がこじれたと考えてはいけない。
血液検査では急性期感染のみとと既感染で陽性になる2種のEBウイルス抗体が測定できるので、最近の感染がどうかが分かる。たい
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