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2023年07月05日

最後は娘と二人で見送れた(覚書)

昨夜最後のごはんを吐いてしまってから、もうミルクも水さえも飲みこむことができなくなったはなちゃん。
それでもケージの外では落ち着かないのか、ウロウロ歩き回ろうとする。
足元もおぼつかずふらつきながら歩く姿に、いよいよかも・・と覚悟をする気持ちと、いや、また前みたいに持ち直して元気になっていくかも・・という気持ちも捨てきれず。

ゆっくり休んでもらうためにケージに入れて、私も横で長い夜に備えた。
部屋の気温が高めなのでエアコンを付けていたけど、同時に保温用の湯たんぽもケージに用意。
エアコンの風が直接当たらないように、ケージにはブランケットをかけていた。
まだ日付が変わった頃は、のぞき込むと目をあけてこちらを見ていた。

照明を暗めにして私はウトウトしながら、時々はなちゃんの様子をそっとうかがっていた。
まだ外も明るくなる午前4時前。
寝入っていた私は、はなちゃんの苦し気な声に飛び起きた。
見るとケージの隅の方で、もう自分では身動きが取れなくて苦しそうに横たわる姿があった。
息をするのも辛そうで、目もうつろになっていた。
多分娘が起きてくるまでもたないな・・と思った。
最後は出来るだけ近くで見守ろうと、私の布団の上に寝かせた。

元気になってリビングでこてつと一緒に生活できるようになったら、一緒にお昼寝したりできるなぁと思っていたけど、どうやら叶いそうにない・・。
こてつとはなちゃんが寄り添って寝る姿も見れないのかなぁ・・とか。
勝手に、普通に元気に大きくなってずっと一緒にいれると思っていたけど、そうじゃなかった。
目の前で苦しんでるはなちゃんにできるのは、そっとなでて声をかける事だけ。
なんか、ごめんね・・・と思わず言ってしまう。

意識があるのかないのか分からないような状態。
それでもその後約3時間呼吸し続けた。

午前7時、娘が起きてくる。
もういよいよだよ、と言うと傍らに座って動けなくなる娘。
頭や体をやさしくそっと撫でながら、ボロボロと涙をながして言葉にならない。
はなちゃんの様子は変わらなかったけど、娘が来て数分後呼吸が早くなって少し身動きした後静かに息を引き取った。
まるで娘が来るのを待っていたように。(つづく)







タグ:保護猫 子猫
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