戦争は、負けると賠償金を取られます。
アヘン戦争(歴史134参照)に負けた清(しん・今の中国)は、賠償金を支払うため、人々にたくさんの税をかけました。
重税を喜ぶ国民はいません。
政府に不満を持って当たり前。
そんなとき、
「打倒! 清朝」
と、兵をあげた人がいます。
洪秀全(こうしゅうぜん)です。
太平天国という国をつくり、自ら天王(てんのう)と名乗りました。
目指したのは、土地を平等に分け、貧富の差がない社会。
考え方は、まさに社会主義。
この国の反乱こそ、太平天国の乱です。
しかし、残念ながら、太平天国は滅びます。
洪秀全が、自殺したからです。
病死とも言われていますが・・。
プチプチ情報
中国には、隋(ずい)の時代から、役人になるための科挙(かきょ)という試験制度がありました。
太平天国をつくった洪秀全は、この試験に3回落ちています。
そして、神経衰弱となった彼は、キリスト教の影響を受けていたので、自分を“イエスの弟”だと、思い込むようになります。
そのうち、拝上帝会(はいじょうていかい)というカルト団体をつくります。
それが、太平天国という国となり、清と戦っていくのです。
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