男女の三角関係は、たいがいドロドロになっていくものですが、イギリス・清(中国)・インドの三角関係も、ドロドロになっていきます。
3つの国を結ぶ貿易を、三角貿易といいます。
この3か国、主導権はイギリスです。
イギリスを、男を翻弄する悪女だと思ってください。
清くんから、茶や絹、陶磁器を買っていました。
その支払いは、銀です。
「もっとお茶がほしいわ」
悪女イギリスはそう思うのですが、だんだん、銀がなくなっていきました。
あなたが好きなものを、手当たり次第に買い込むと、財布がスッカラカンになるのと同じです。
「何とか銀を増やさなきゃ」
そう、お金がないとモノは買えません。
そこで、悪女イギリスは考えました。
「そうだ、インドくんを利用してやるわ」
インドくんが作っていたアヘン(麻薬)を、ひそかに清くんへ売るように仕向けたのです。
密輸というやつです。
清くんはアヘンの支払いで、銀をインドくんに渡し、インドくんはその銀で、悪女イギリスから綿織物などを買う。
茶などの支払いで、手元を離れていた銀が、インドを介して、
「ふふっ、戻ってきたわ」
悪女イギリスが、ほくそ笑むというしくみです。
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