2014年10月12日
韓国、10万人も参加したSSATとは?
2014年10月12日、韓国ではSSATが行われ、10万人もの人が参加しました。これだけ多くの人が参加するSSATとは、いったい何でしょうか。 |
1.SSATとは、「サムスン職務適性検査」のことです。
▲「サムスン職務適性検査考査場」に入る人々
SSATは「SamSung Aptitude Test」の略で、「サムスン職務適性検査」と呼ばれるものです。これは、韓国サムスングループの公開採用試験なんです。
サムスンは書類による入社を行わず、サムスングループに入社希望の人全員にSSATを受けさせます。
2.まるで有名な検定試験のような様子
▲試験場の部屋には「検査室」と書かれています。
一年に2回行われるこの試験は、韓国全国82の高校などに受験場が設けらます。2014年10月12日のSSATに約10万人が受験しました。このうち約5000人がサムスンの正社員になれるそうです。
3.就職難、そして大企業志向の韓国を反映するSSAT
▲SSAT対策本も数多く出版されています。
SSATの対策本はもちろん、学院、ネット学習サイトもあります。韓国の就職難と大企業志向がどれだけ大きなものになっているのかわかります。
実はこれが来年、なくなるかもしれないんです。受験者の増加などで、サムスンは今後書類による選抜を行い、受験者を減らすか、SSATを廃止することも検討しているそうです。
混乱するのは入社希望者たちです。SSATの勉強を続けてきた韓国の若者たちは、いつなくなってしまうかわからないSSATに不安を抱えたまま、就職難と戦っているようです。
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