雑多ブログ（上海赴任のぼやき）

日々の生活の中で、私は何気ない瞬間にありがたみを感じることが少なくなった。朝の光が窓から差し込み、冷たい空気が部屋を包み込むが、これがどれほど貴重なものであるかを忘れてしまっている。すべてが当たり前になり、目の前にあるものの価値を見失っている自分に気づく。

一日の始まりはただのルーチンとして、起き上がり、シャワーを浴び、仕事に向かう準備をする。しかし、その背後には、健康や時間、家族、そして仕事を持てること自体に対する感謝が存在するはずだ。だが、そうした感謝の気持ちは、日々の忙しさや悩みに押し流されてしまう。

職場では、同僚や上司と過ごす時間がある。彼らとのやり取り、仕事の達成感、そしてサポートを受けられる環境。しかし、これらもまた、当たり前のこととして受け止め、ありがたみを感じることが少ない。努力が認められたときや、助けてもらったとき、その瞬間に感謝の気持ちを忘れてしまうことが多い。

家に帰ると、安らげる場所が待っている。家族の笑顔、温かい食事、そして静かな夜の時間。これらは本来、心から感謝すべきものだが、忙しさやストレスに押されて、その価値を見落としてしまう。日常の中で、ありがたみを感じる余裕を持つことが難しくなっている。

ありがたみを取り戻すためには、日々の瞬間に意識を向けることが必要だろう。感謝の気持ちを忘れず、生活の中で小さな喜びや幸福に気づくことで、心の中に満足感を育むことができる。毎日の当たり前の中に潜む価値を見出し、そこに感謝の意を込めることで、人生に対する視点が変わり、より豊かな心を持つことができるのかもしれない。