2009年07月07日
禁煙のために知っておきたい煙草の真実(その1)
多くの喫煙者が禁煙できない理由の一つに、煙草についてあまりに無知であることがあげられます。
禁煙するために、是非知っておいて欲しいことを、これから書いていきます。
(記憶で書いているため、若干不正確なところがありますので、興味がある方は、ご自分で確認ください)
1)煙草が止めれないのは、ニコチン中毒だからである。
2)ニコチン中毒とは、アルカロイド系の中毒であり、コカイン等の薬物中毒とその原理は同じである。
3)一度ニコチン中毒になると、ニコチン受容体ができ、その後は、ニコチンを摂取することによりニコチン受容体が刺激され、精神安定化物質であるドーパミンが分泌される。
4)本来は、脳がアセチルコリンというニコチンに似た物質を合成し、このアセチルコリンが受容体を刺激して、ドーパミンが分泌されるのだが、ニコチン中毒になると、脳がアセチルコリンの合成をサボりたいために、ニコチンの摂取を体に命じるのである。そして、脳はアセチルコリンを直ぐには生成できなくなっていく。
5)よって、ニコチンを摂取して落ち着くというのは、自分でアセチルコリンを生成できなくなったために起こる現象であり、ニコチン中毒でなければ、そもそもそのような情緒不安な状態にならない。ニコチンを摂取して落ち着くというのは、ニコチンを摂取することにより、ニコチン中毒でない人と同じ状態に戻れただけであり、ニコチンが切れる度に永久に喫煙が繰り返されるのである。
6)換言すれば、ニコチンを摂取すると言う行為は、自分で頭を叩き続け、煙草を吸うときだけ叩くのを止め、『煙草を吸うと頭痛が止まる』と信じているのと同じ行為である。
7)ニコチンは、摂取後約1時間で消費されるため、多くのニコチン中毒者は、1時間に1本程度煙草を吸う。また、煙草が1箱20本となっているのは、1時間に1本吸えば、大体1日1箱で、買いやすいというのを見越して設定されている。
8)動物実験で、薬物中毒にされた猿が、その薬物が切れるたび、自ら薬物を摂取する様子をみたことはあるだろうか?ニコチンが切れるたび煙草を吸う喫煙者は、この猿と同じである。
一つ違うのは、ニコチン中毒者は、お金を払ってニコチンを購入することであり、そのお金は、煙草会社の社長・役員連中の数億円という年収に使われている(アメリカの煙草会社の場合)。
9)一度生成したニコチン受容体は、たとえ禁煙に成功しても消滅することはない。ニコチン受容体は休眠するだけである。もし、一本でも煙草を吸えば、休眠していたニコチン受容体は再活性化され、再びニコチンを要求し始める。再活性化したニコチン受容体を再び休眠させるためには、最初の禁煙で経験したのと同じように、数週間の禁断症状に耐えなければならない。これは、一度ニコチン中毒になった者の宿命であり、一生背負わなければならない十字架である。
せっかく禁煙に成功していたかに見えた者が、たった一本吸ったために再び喫煙者になってしまうのはこのためである。
禁煙するために、是非知っておいて欲しいことを、これから書いていきます。
(記憶で書いているため、若干不正確なところがありますので、興味がある方は、ご自分で確認ください)
1)煙草が止めれないのは、ニコチン中毒だからである。
2)ニコチン中毒とは、アルカロイド系の中毒であり、コカイン等の薬物中毒とその原理は同じである。
3)一度ニコチン中毒になると、ニコチン受容体ができ、その後は、ニコチンを摂取することによりニコチン受容体が刺激され、精神安定化物質であるドーパミンが分泌される。
4)本来は、脳がアセチルコリンというニコチンに似た物質を合成し、このアセチルコリンが受容体を刺激して、ドーパミンが分泌されるのだが、ニコチン中毒になると、脳がアセチルコリンの合成をサボりたいために、ニコチンの摂取を体に命じるのである。そして、脳はアセチルコリンを直ぐには生成できなくなっていく。
5)よって、ニコチンを摂取して落ち着くというのは、自分でアセチルコリンを生成できなくなったために起こる現象であり、ニコチン中毒でなければ、そもそもそのような情緒不安な状態にならない。ニコチンを摂取して落ち着くというのは、ニコチンを摂取することにより、ニコチン中毒でない人と同じ状態に戻れただけであり、ニコチンが切れる度に永久に喫煙が繰り返されるのである。
6)換言すれば、ニコチンを摂取すると言う行為は、自分で頭を叩き続け、煙草を吸うときだけ叩くのを止め、『煙草を吸うと頭痛が止まる』と信じているのと同じ行為である。
7)ニコチンは、摂取後約1時間で消費されるため、多くのニコチン中毒者は、1時間に1本程度煙草を吸う。また、煙草が1箱20本となっているのは、1時間に1本吸えば、大体1日1箱で、買いやすいというのを見越して設定されている。
8)動物実験で、薬物中毒にされた猿が、その薬物が切れるたび、自ら薬物を摂取する様子をみたことはあるだろうか?ニコチンが切れるたび煙草を吸う喫煙者は、この猿と同じである。
一つ違うのは、ニコチン中毒者は、お金を払ってニコチンを購入することであり、そのお金は、煙草会社の社長・役員連中の数億円という年収に使われている(アメリカの煙草会社の場合)。
9)一度生成したニコチン受容体は、たとえ禁煙に成功しても消滅することはない。ニコチン受容体は休眠するだけである。もし、一本でも煙草を吸えば、休眠していたニコチン受容体は再活性化され、再びニコチンを要求し始める。再活性化したニコチン受容体を再び休眠させるためには、最初の禁煙で経験したのと同じように、数週間の禁断症状に耐えなければならない。これは、一度ニコチン中毒になった者の宿命であり、一生背負わなければならない十字架である。
せっかく禁煙に成功していたかに見えた者が、たった一本吸ったために再び喫煙者になってしまうのはこのためである。