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2015年05月26日

なぜ本を読むのかという、ふとした疑問

なぜ人は本を読むのだろうかという疑問がふっと湧いてきましたので、ちょっと考えてみたいと思います。しかし人といっても、他人のことは良く分からないので、自分に置き換えて考えてみます。

「自分はなぜ本を読むのか」(※漫画も含む)

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シンプルな答えは、
「面白いから読む」
というものです。
本を読むのがそもそも苦痛なら、他人に強いられない限り読むことはないでしょう。

ではなぜ面白いのか?
この問いにはシンプルに答えることは出来ません。いろいろなことが次々と自分の中で浮かび上がってきます。

一つには、自分の知らない知識があるから。
一つには、物語を疑似体験できるから。
一つには、好きな人が書いた本だから。
一つには、暇でやることが他にないから。
一つには、読んでいると何か落ち着くから。

この他にも色々な答えが浮かび上がり、波紋を起こし、複雑な模様を精神作用の中に描いていくのが感じられます。
何が一番主になるのだろう?と漠然と思考を広げていったとき、思い浮かんだ一つのビジョンは、アニメ「PSYCHO-PASS」で、主人公の敵役である槙島聖護が自分をメンテナンスするために本を読んでいる場面です。

なるほど、自分の精神作用の鏡としての役割もあるなあ、と思い出されました。

自分の気に入った本のページをパラパラとめくり、指や目から得られる情報がその瞬間の自分自身にどう響いてくるか、それを彼は確かめているのでしょう。
チューニングをしているとでも言うのでしょうか。

同じ本でも、読む時々によって感じるものは違います。
書かれている内容は同じなのに、不思議なものです。
それは瞬間瞬間の自分自身という存在が常に変化しているからに他なりません。
その意味で内容が変わることのない一冊の本が、自分自身がどう揺らいでいるかを確認するツールになるのかもしれません。

自分で言えば、ツールに使える本は一体何があるだろうかと考えると「コレだ」と言い切れる本は今のところ無いというのが実感です。

ならば、僕はその本に出会うために、本を読んでいるのかもしれません。
それは言い換えれば、自分の存在を確かめるため・・・なのかもしれません。


・・・なんて格好良いことを書いてみたものの、基本的にはミーハーで「あの人が書いたものだから読みたい!」「何か役に立ちそうなことが書いてあるかもしれないから読んでみよう」「めっちゃ面白い!続きが読みたい!」みたいな適当な感じで面白いから読んでいるのに過ぎないんですけれどね。

単純に中毒かもですね。
タグ:読書
posted by 霧島もとみ at 2015年05月26日 | Comment(0) | TrackBack(0) | そこはかなきこと
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他人との距離感をいつも遠く感じながら生きてきました。高校の体育祭のフィナーレでは、肩を抱き合って大はしゃぎする光景に「何でこんなに盛り上がれるんだろう・・・?」と全く共感できませんでした。共感できない自分が理解できず、いつも悩んでいます。そんな私でも面白いと思うことはこの世界に一杯あります。それが私の生きる糧でした。面白いことが増えていけば、よりたくさんの人が楽しく生きられるはず。そんな世界を夢見ています。
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