2007年12月31日
映画の見方!あなたは、映画を見るとき、何を一番重視しますか?
映画を見るとき、あなたは一番何を重視して見るでしょうか!?
それは、
ストーリー?
演技?
出演者(俳優・女優)?
脚本?
映像?
音楽?
話題性?
監督?
カメラワーク?
人気?
演出?
ひとによって、さまざまかもしれません。
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見方は千差万別。
先日、友人と映画のはなしをしました。
彼は映画好きの学生。
最近、目覚めて、意識して徹底的に見てるとのこと。
私も映画好き。
映画のはなしに花が咲きました。
彼から、「いままでの最高の映画は何ですか?ナンバーワンは何ですか?」との質問。
この質問、実はけっこう困ります。
一本にしぼるのは、なかなかむずかしいのです!
忘れられないワンシーン
あの感動の映画
名セリフ
あれもこれもと浮かんできます。
また、そのとき見た年齢
状況・生活によっても、大きく左右されます。
恋をしたとき
学生のとき
はじめてのデート
学校さぼって見た映画
社会人になってから
失恋したとき
ひとの感受性は大きく変化します。
答えにくい質問ですが
わたしはこういうときに、
答える映画を、一応、決めています
わたしの、一番の映画は
フェリーニの「 道 」
モノクロの古い映画だけど
主演のジュリエッタ・マシーナの無垢な演技と
ニーノロータの悲しく素敵な音楽がたまりません。
はなしているうちに、あることに気づきました。
あなたは、映画を見るとき、何を一番重視して見るでしょうか?
わたしは、「 シーン 」です。
友人はストーリーであると言っておりました。
ストーリーは確かに無視できない重要なファクターだと思われます。
しかし、小説ならまだしも、映画の場合は、わたしはストーリーをそれほどは重視しないなと
はたと気づきました。
別に、ストーリー重視の方の批判をしているつもりはまったくありません。
そういう方もいるだろうし、自然だし、すばらしい見方だと考えます。
ただ、わたしの場合は、単にストーリーだけであれば、「神話」レベルの大きな、また、歴史的、民族的、哲学的というか、ひどく人生や生き方のスタイルにまで、関わってくるかのようなストーリーは、また、別として
通常のストーリーは、映画においては、ある程度のものがあればよいと考えています。
ストーリーだけなら、本を読みます。
それよりも、その原案のストーリーを
脚本や演出、演技、また監督のセンスで、どこまでエンターテイメントとして、映像化できるかに、もっとも目がいきます。
駄作な脚本でも、俳優の演技や演出で、十分、一級の娯楽作品になるものもいっぱい見てきました
また、よさそうなネタ、原作であっても、映画の作り手が料理をおこたると、最悪の作品となります。(いやぁ、「ゲド戦記」はかなりのものでした…。原作好きなので、見に行ってしまいましたよ。(-_-;)まいりました…。)
私は、とにかく、映画の見方においては「モチーフ」を大切にします。見終わった後、「シーン」がよみがえらない映画は、私にとって駄作です。
逆に、トータル的には、稚拙で、どうしようもないような映画でも、「シーン」がよみがえり、私に、なんらかの、インプレッションをおこさせる映画は、B級であっても、私にとって大切な映画となります。
わたしにとって、映画とは、「シーン」であり、「モチーフ」。
ちりばめられた、時には「ダイヤモンド・宝石・水晶」、または「ビー玉」、いやぁ、「ガラスのかけら」でもよい。
そう、イミテーションでもかまわない!
きらきらと、人生の、「生きる」ことの素晴らしさ、この瞬間のきらめきを伝えてくれるものであってほしい。
それが、私の映画へのおもいです。
ところで、あなたは、映画を見るときに、何を一番重視して、ご覧になりますか??