よく聞く話としては以下の感じ。
@運用経費がバカ高い。
A上記も関連して稼働率が低い
B一部搭載機器が使えない
C肝心のASW能力が低い
@、Aに関してはに機体、エンジン共に本邦でしか使われていないものであり、運用経費の増大は避け難い問題である。また、近年は落ち着いたようだが、搭載エンジンにかなり重大な不具合があり、この事業自体の継続が危ぶまれたこともあった。また、既にP-1の行く末を案じてか、某海外メーカーではP-1用のスペシャル品製造から撤退したところもあるという。
Bについては某kytnセンセが公にした某搭載品が使えない問題が代表的。ここでは言及を避けるが、多少内部を知る人間として、他にも公になっていない問題があるんじゃないかと推察する(特に輸入品のソフトウェアが絡むモノとか)
引用元: Hunini, CC BY-SA 4.0
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:JMSDF_P-1(5504)_HAQ-2_EO_IR_sensor_right_front_low-angle_view_at_Kanoya_Air_Base_April_30,_2017_02.jpg
Cの問題が一番深刻でP-1とP-8では例え同じ目標を捉えても、P-8は立ち所に解析して答えを出すのに対して、P-1は解析出来ずにunknownとなることが多いとの由。P-1は改良型のP-1C7/BL2の調達が始まっているが、それでもP-8との差は埋められないだろうという意見が専らである。よく言われるのがシグネチャデータベースなどソフトウェア関連の出来の違いだが、P-8と比べるとハードも含めて全体的に後塵を拝しているのだろう。
さて今後のP-1だが、以下のような選択肢が考えられる。
(a)兎に角がんばって追いつく
(b)器はそのままに、臓物をP-8のものに入れ替える。
(c)P-1はディスコンして、P-8を買う。
業界雀の間では(b)の可能性が論じられている。(c)は以前から燻っている話だが、ここまで来るとサンクコストが大き過ぎる。また、次期戦闘機までI社の仕事が切れる。(a)は恐らくどんなに頑張っても無理であろうとの判断からである。
個人的にはP-1は古い思想の下で新しい技術を使って作った機体という印象がある。そのため、P-8には出だしから後塵を拝している。ASWに限らないもっと広範な任務に活用できるなら活路を見出せるかもしれない。
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コメントありがとうございます。
仰る通りP-1はドレッドノート級戦艦より遅れて出てきた最新の旧式艦という感じですね。はたまた、第三世代戦車の時代に登場した最新の第二世代戦車というべきか。
個人的にはD〇C社がP-1向けカスタムボードを撤退してしまったのに驚きました。ラストバイしたんでしょうけど、武装系は大きな懸念を抱えることになりそうです。
P-1で自分が担当したところは某搭載品でしたが、これ将来どうなるんだろうと思いましたね。
恐らく、近い内に政財官巻き込んで大きな政策変更を迫られることになるだろうとは思います。
P-1のまとめ買いを安くできたと見せるために同時に買うべき部品の調達を落としました。その上での予想を越える各装置の不具合等で在庫部品を数年先まで先食いして稼働率の下げました。
それだけで無く部品の取り戻しでP-1に予算を回したら。他の機体の稼働率の足も引っ張っています。某機とかメーカー整備に入れても官給品が無くて機体が工場から出てこれない有り様です。
その上でどうにも解決しないエンジンの不具合です。一端対策をして終わったと思ったらつぎなる不具合。IHIも分からないと・・・
P-1は時代遅れの低性能・高コストの哨戒艦です。米国製UAVを導入した上で維持費に見合うよう大幅な調達数の削減をして帳尻を合わせる必要が有るでしょう。
強度不足とか?
> 問題は機体まわりにも存在するといった話には驚いたものだ。エンジンが病弱に過ぎる。対潜戦システムの更新で米P-8に全く追いつけていない。部品の手配が間に合わないといった既知の問題以外にも厄介を抱えているということだ。
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