2018年06月12日
スバルサンバーのラジエター液(LLC)とエア抜き作業をしました。
リアのエンジンはリアバンパーを開いてのアプローチだけではなく荷室のマットをめくればメンテナンスハッチが現れて、プラスドライバーでボルト4本を外せば上からもエンジンにアプローチできるので、フロントやミッドシップにエンジンが積まれた他社の車よりも整備が楽に出来ます。
定期的に交換するオイルエレメントや、大変な作業になりがちなタイミングベルトの交換やウォーターポンプの交換も作業しやすい場所にあるのでいつも感心しています。
ところが、そんなサンバーにも私個人が面倒だと感じる整備作業があります。
それが、ラジエター液(LLC:ロングライフクーラント)の交換です。
サンバーはリアエンジンですが、ラジエターは当然走行風のよく当たるフロントにありますので、リアからフロントまでの冷却水の往復の距離が長く、交換する時には配管の中にはいってしまった空気を抜く作業である「エア抜き作業」がとても面倒なことで有名なんですね。
以前に念のためにスバルのディーラーでLLCの交換作業一式の料金を聞いて見た所、16,000円と言われたために、仕方なく面倒だけど自分で作業しようと思ったのでした。
サンバーのラジエター液の交換では必需品とも思える工具があります。
それはバケツのようなじょうごのような物で、ラジエターにセットして使用しますが、水圧で一気にエア抜きが出来るので本当に便利な製品です。
私がサンバーのLLC交換で買ったのは「スピルフリーファンネル」という製品です。
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この製品はライルというメーカーとスナップオンとういう高級工具メーカーの製品が代表的なのですが、今少し調べたら、ライルの方がモデルチェンジして、カップが透明になっていますので、LCCの残量が確認しやすいために、これから購入する方はこちらをおすすめします。
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実際のサンバーのラジエター液(LLC)の交換作業
サンバーのラジエター液の交換作業の大まかな流れは
- 古いラジエター液(LLC)を抜く
- 洗浄のために水を入れてエア抜き×3回
- ラジエター液(LLC)を入れてエア抜き
このような流れで進めます。
この作業は難しいことは無いのですが単純に面倒です。
小さなサンバーですが何度もフロントとリアを往復しなければならずに、時間も掛かります。
初めての場合は1日がかりとなってしまうかも知れません。
そう考えると16,000円もべらぼうに高いわけではないと終わってから理解出来ますよ。
最初に古い液を抜くのですが、前輪の間あたりにあるラジエターにしたから潜り込んでコックを外します。
黄色い丸で囲んだコックをひねるとラジエター液が出てきますので、予めバケツなど受けになるものを下において作業してください。
このような作業で車の下に潜る時には車載ジャッキやガレージジャッキなどで持ち上げただけの不安定な状態での作業は絶対にしないでください。
必ずウマと呼ばれるリジッドラックで固定してから作業して下さいね。
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私は更に車のサイドシルの下に古いホイルを置いて作業します。
フロントが抜けたら私の場合はウォーターポンプのところのドレンボルトも開けてリア側からも抜いています。
このときフロント側を少しジャッキで持ち上げると効率よく抜くことが出来ました。
前後から液が出なくなったら、ラジエター下のコックとウォーターポンプのドレンボルトを締めます。
そして空調を一番熱い側にしてヒーターコアに液が廻るようにしておきます。
次にエア抜き用のホースに延長のホースをつけて出てきた液をバケツで受けられるようにします。
バケツはファンネルにLCCを補充するためのものと、ホースから出てきた液を受けられるように2個のバケツを100均で購入しました。
エア抜きは3箇所から行う必要があるためにサンバーのエア抜きホースの径に合わせて3本ホームセンターで購入しました。
- 助手席下用ホース:内径12mm×長さ1M
- リアエンジン上用ホース:内径12mm×長さ1M
- 運転席ヒーターコア用ホース:内径7〜8mm×1M
上記3本のゴムかシリコンのホースは透明のものが出てくるエアが確認出来るので便利ですよ。
ホームセンターで購入出来るかと思います。
また作業中にはホースの先端を閉じる必要があります。
液を止めることが出来ればどんな方法でもよいです。
プロの方は専用の洗濯ばさみのようなものでつまんで止めると聞きましたが、私は100均のミニクランプに挟んで止めました。
これで準備が出来ましたので作業を始めます。
作業はエンジンをかけずに行います。
各エア抜きホースに買ってきた延長ホースをつないで延長ホースの先端をクランプなどで閉じます。
最初の1箇所目の助手席下のエア抜きホースはオレンジの棒で指したここです。
先端はこのように塞いであるので、クリップをペンチで挟んで取り外してからフタを取り外して内径12mmのホースを繋ぎます。
2箇所目のエンジン上のエア抜きはここです。
同じようにフタを外して内径12mmのホースを繋いでから先端を閉じます。
三箇所目のヒーターコアは運転席の左の足元、マニュアル車であればクラッチの脇に黒いプラスチックのカバーの中ありますので3箇所のボルトを外してカバーを外します。
こちらは7〜8mmの内径のホースを取り付けて先を閉じておきます。
最初はラジエターや配管をすすぐためにラジエターにスピルフリーファンネルをセットして水を一杯に注ぎます。
最初は助手席下から始めます。
バケツを用意します。
ファンネルが水がいっぱいであることを確認して助手席下側のホースだけを開くと泡の混じった水がどんどん出てきますのでバケツで受けます。
最初に出てくる水はラジエター液の色の付いたものですが、次第に薄く透明になって、泡(エア)も少なくなっていきます。
このときファンネルの水が少なくなったらホースを閉じてファンネルの水をいっぱいにしてください。
ホースに泡が混じらなくなったらホースを閉じてください。
助手席下が終わったら次は運転席足元のヒーターコアで同じことをします。
ヒーターコアにつないだホースの先端のみを開いて泡が出なくなるまで、ファンネルの水の残りに注意しながら水を出します。
泡が出なくなったらホースを閉じます。
最後はリアのエンジンのホースから同じように泡が出なくなるまで水を流します。
3箇所終わったら、ここで始めてエンジンを1分だけかけて水を循環させます。
1分でエンジンを止めたら、今までやったのと全く同じ水抜きからの作業を後2回(合計3回)行います。
3回もしつこいようですが、目的はすすぎ洗いですから、念入りに行いました。
3回終わったら、エンジンを止めて、ファンネルを外してラジエターキャップを付けて、3箇所のホースが閉じているのを確認してからエンジンをかけてラジエターファンが回り出すまで待ちます。
この待っている時に空調ダイヤルを回して温かい風が出てくるかを確認しながら行ってください。
寒い季節でも数分で温かい風が出てきます。
ヒーターコアのエア抜きが出来ていないと温かい風は出てきません。
私は最初にサンバーのLCC交換を行った時には、私のサンバーには水温計が無くて警告灯だけでしたので少し怖く感じたので、それからすぐに水温計を取り付けました。
水温の警告灯も点灯せずにラジエターファンが廻り出せば、水での作業は無事終了となりますが熱くなっていますので熱くなくなるのを待ってから次の作業してください。
エンジンや冷却水が冷えるのを待ってから水を全て抜いて、今度は本当のラジエター液(LLC)をファンネルに入れて作業しますが、やる事は水の時と同じように3箇所のエア抜きをしてからファンネルを外してラジエターキャップと延長ホースの先端を閉じてからラジエターファンが回るまでアイドリングをすれば完成です。
最後の作業ではリアのエンジン上の延長ホースを開いたテールゲート(後ろのドア)に結んで先端を上に向けておくとエアが抜けやすいという情報を知ったのでそのようにしてみました。
作業後に延長ホースを外す時は十分に冷えてから行ってください。
エンジンが熱いときにはヤケドをする恐れがありますので、十分に注意してください。
作業が終わったらテスト走行して問題が無かったら完了です。
リザーブタンクを見て、不足しているようでしたらLLCを補充しておきます。
お疲れ様でした。
※しばらくは残ったLLCを積んで走ります。
サンバーのラジエター液(LLC)交換サイクルと容量
サンバーのラジエター液(LLC)の交換サイクルは2008年の取り扱い説明書によると
- 初回:22万キロか11年目の早いほう
- 2回目以降:12万キロまたは6年ごとの早いほう
となっています。
これって2008年の説明書ですので最近主流の耐久性が長いタイプのLLCがこの頃からサンバーにも入れられるようになったので11年目となっているものだと考えています。
確か10年交換不要の長寿命LLCですね。色が今までの緑や赤系のものと違って青のLLCです。
私のサンバーも2008年製の新車で青色のLLCが入っていましたが、過保護に頻繁に交換しています。
またラジエター液容量はAT車とスーパーチャージャー車が6リットルでそれ以外は5リットルとなっていますので注意が必要です。
超寿命の青色タイプは薄めて使用できませんので下記の商品ですと2リットルですので3個必要になります。
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こちらは安くて人気商品、私もこれを使っています。
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今回の内容は自分自身が次にLLCを交換する時に思い出すように書きました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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