さっきの声はシロタンのようで、家の中に入りたいように鳴くので、すぐにサッシ戸を開けてやったのだが、あいにく昼間に地下室のゴミを袋に入れて、サッシに立て掛けてあったので、シロタンがいつものように中へ入れないのだ。そのゴミ袋を家の中からどうにかしていたら、シロタンはすっかり戻る気が冷めてしまい、呼んでも来ないし、蚊が入ってくるしで開けてもいられないしで、そのまま閉めて寝ることにした。
それから、布団の上に寝転んですぐのこと、家の坂の下から「ギャア、ギャア」と山の谷間に響き渡るような大声でキツネが鳴き出して、きっとうちの外の猫らとトラブっているに違いないと思い、布団から飛び起きてサッシを開けて闇夜の外を見た。猫らはじーっとキツネの鳴き声がやまない坂の下の方をガン見していて、まずは安心したが、きっと怖がっていると思い、サッシを開けて家の中へ誘導しようとしたのだが、全くこちらに見向きもせず。
キツネが依然うるさく鳴くので庭へ出てみると、茶の間の前にやっぱり主犯格のジローら二匹がいて、一応捕まえられたらラッキーと思って近づくが、やっぱりすぐに縁の下に逃げ込まれてしまった。結局、また布団に戻って横になってはみたものの、また10時過ぎにキツネが同じように鳴き出して、またさっきと同じようにサッシを開けて、闇夜で何も見えないが、坂の下を凝視した。
もしやうちの猫らの光る四つの目玉が気になって鳴くのかと思ったり。外に出てみるまで今回の猫らの脱走経路が分からないままだったが、外へ出てみたら、いつもの茶の間の右側のサッシがお約束の通りに10センチばかり開いているのを確認し、ここから外へ出たことが分かってスッキリした。確か夕方6時頃、茶の間の鍵のチェックをした時には、全部ロックされているのを確認しているので、どこから脱走したのか当初分からなかったのだ。
恐らく、早めに戸締りしたおばあちゃんが夜7時頃になってまた暑くなってきて、また茶の間のサッシの施錠を解いて網戸にしたせいだ。問題の右側のサッシだけは、いつもは重石でサッシが開かないように押さえているのだが、鍵を掛ける際は重石を外すので、この状態のまま、またサッシを開けてしまうと、ジロタンでも自由にサッシを開けられるような状態になってしまうという訳だ。
猫日記より(2021.8.27)
昨日の夕方、玄関前で転がってジタバタしてた赤目で黒いボディのクマゼミを助けて、庭の小枝につかまらせたが、シロタンがトイレ手前の小窓を自分で開けて外へ出るなり、縁側前で手でチョイ、チョイと触ってなギーギーと(セミが)鳴いていたので、すぐにシロタンを取っ捕まえて家の中へ戻し、そのセミはまた同じ庭の小枝につかまらせた。
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