それよりも、茶の間のコタツ台の下辺りから、「ウ〜、ウ〜」と低く唸るシロタンがいて、何なのか不気味だったが、ともかく、せっかく起きたのでお便所に行って水をコップ一杯飲んで布団に戻った。ミネちゃんが布団の足もと近くの畳の上で寝ていたが、何やらさっきから不穏な動きのシロタンが、茶の間からこちら座敷に来たと思ったら、また仏間に行って、またこっちに戻ってたりで、とてもスンナリとは寝れそうにない雰囲気。
何かを追い回しているのは確かで、夜寝る前にコタツ台に、どこから入って来たのか小さなコオロギがいたので、取っつかまえて外へ逃がしてやっていたので、もしやシロタンはコオロギを追いかけているのかもと思われた。さっきからもう10分くらい、そんな状態が続いていたので、もうきりがないので座敷の電気をつけて、シロタンがそれを追い詰めた先と思われる縁側に出向いて確認することにした。
すると、縁側のカーテンを引くと、何やら小さなコオロギではない、何か大きなクモか何かが足にまとわりついた気がして、思わず足を引っ込めると、マットの上に灰色のネズミか何かがいるのかと思ったら、何やら羽のような物が一瞬見えたので、コウモリだと分かった。当家にコウモリが入り込むのは多分初めて。シロタンも初めて見るコウモリに唸るのも分かる気がする。
そこら辺にあった枯猫草入れ用のカップ焼きそばの四角いプラ容器を逆さまにして被せ、マットごと逆さまにしてフタをした状態にすると、ガサゴソと活発に動き回っていた。恐らく茶の間のサッシを開けて出たジロタンと入れ違いで入って来てしまったに違いなく、シロタンに追われ不案内な当家の中を逃げ回っていたようだが、何より元気そうで安心した。シロタンはジロタンには追随せず、脱走よりも、もっと気になるコウモリを選んだようだ。
すぐに坂の下の草むらに解放した。ジロタンがまだ外にいるので、あいつが来そうな場所には解放できなかった。コウモリは超音波を頼りに飛ぶので、道不案内な間取りの当家の中で、例え何も見えなくても、超音波を頼りにシロタンから逃げ回っていたのだろう。確か10年くらい前にも、外にコウモリが行き倒れており、保護したことがあったので、それ以来の「再会」となる。
猫日記より(2021.8.17)
お客さんが来るが、珍しく三匹とも茶の間に集まりまったりしている。他の人とは違い、お客さんはシロタンが一番美猫と言い張る。
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