就職してからも卓球は続けましたが、右股関節の可動域の制限がひどくなり、手術が必要となりました。いったん股関節を外してからの手術となったため、縫合の長さが20センチにもなり、術後の癒着も酷かったです。術後5年間卓球できましたが、卓球をやめても根本的な改善はなく、いろんな治療を試してみました。30代になると腰痛や背中、首の痛み、吐き気も頻繁に起こるようになり、仕事にも支障が出るようになりました。精神的にも追い込まれ、心療内科も受診する様になりました。心療内科を受診してから2年位経過したころで心療内科の主治医から提案があり、股関節変形症等整形外科的症状について説明が上手い医師がいるので受診しませんかとのことで藁をもつかむ思いで受診しました。これまでの経過を文章にまとめて受診し、初診時に詳しい説明を受けました。整形外科の医師は、胸郭出口症候群も併発してるとのことで、胸郭出口症候群のことを初めて知りました。日常生活での注意事項等の説明を受け、理学療法士によるリハビリ治療を受けることとなりました。リハビリ治療では、AKA療法という難しい技術を要する治療法で早速治療を受けてみました。仙腸関節を軽く緩める程度のリハビリでしたが、仙腸関節を触られた瞬間に背中から首まで激痛が走り、すぐに中止して頂きました。しかしなぜかこれでやっと治るという安堵感を感じていました。理学療法士さんによると仙腸関節が完全にロックしているとのことで、痛みの原因はここだったんだと確信できました。それからは理学療法士さんも仙腸関節を慎重に触られるようになり、リハビリ後は身体が緩んでいることを実感できるようになりました。継続してリハビリを受けることにより、徐々に痛みも軽減していき、AKA療法を開始してから1年位で社会復帰できました。仙腸関節が固くなることでいろんなところに痛みが出ることに驚き、また仙腸関節がゆるむことで身体の柔軟性が高まることにも驚きました。
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