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2013年10月11日
舞台『弱虫ペダル』(第一弾DVD)
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まさか原作をすっ飛ばして舞台からハマるとは思わなかった『弱虫ペダル』
「ハンドルだけもって足踏みするシュールな舞台」なんてネットで話題になったこともありましたが、そんな揶揄の声は吹き飛びます。
ロードレーサー(競技用自転車)、見えます。
そう見えるかどうか確かめるだけでも観る価値のある作品ではないでしょうか。
でもハンドル演出は、この作品のそこかしこにちりばめられた『カメラワーク演出』のほんの一部でしかなく、ほかにも、舞台装置を駆使した坂や追い抜きの描写が目白押し。
決してバカにしてるわけではありませんが、「欽ちゃんの仮装大賞」っていうテレビ番組ありますよね?
あれを演出のプロがさらに工夫を凝らし経験と知識を凝集してロードレースを表現したのが、舞台『弱虫ペダル』。
演出家の西田シャトナー氏は折り紙作家でもあるそうで、「モノの見え方」に対してきっとものすごい繊細なセンスを持っているんだろうな。
また、1人の役者さんがモブキャラ(教師、女生徒、タクシードライバー等)から無機物(フィギュア、ガードレール等)まで体と小道具だけで演じきる構成にも「人間ってすごいな…」と思わせられます。
もちろん演じる役者さんもすごいのですが、ちゃんとそう見える自分の眼と脳も褒めてあげたいほどです。
なお、ストーリーは、原作でいえばアニメ好きの主人公が高校に入学し、なぜか自転車競技部に入ることになり、新入生ウェルカムレースで登りを制覇するところまで。
回想シーンで前年のインターハイが描かれつつも、舞台だけでストーリーが完結するので原作を知らなくても楽しめます。
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