2015年03月21日
これからの市場はご存知の通り。いずれ皆さん高齢者!
しかし、高齢者施設もだいぶ増えました。あちこちですね。セブンといい勝負(笑)
一時期いろんな業種の方々が参入してきたシルバー市場。「儲かるぞ」そんな考えだけでスタートしたところは、なかなか安パイだった業態で倒産なんてしてますからね。ちがう、吸収されたりか。
スタッフの募集もかなり出ているのに人が集まらないという状況は福祉関係の仕事でも同じ状態ですね。一人二役以上やってますよね、施設長なんかも現場に入ったり・・・それが慢性化してしまってはいくら福祉といえど、経営していくにはまずい状態です。
高齢者となっても一生続ける「食事」。これも大変ですね。特に小規模施設なんかでは、コンセプトが家庭の延長線とは言え、白ご飯に味噌汁、ふりかけ 終了! 寂しすぎるって 施設によっては刻み食やミキサー食、食べやすくしてあげる手間なんかありますよね。いまではドラックストアでも購入できるいい食材、見たことありますかね?
食品メーカー各社もこのマークをつけて市場参入増えてきています。ご存知「ユニバーサルデザインフード」
既に認知度も高くなってきているUDF(ユニバーサルデザインフード)とはどのようなものなのか?「フード」というだけあって食品である事には違いないのですが、そのテクスチャ(感触、表面というような意味で)に工夫を施しているんですが、要は「治療食」に近い「やわらか食」の事です。主にお年寄りなど、通常の食べ物が食べにくい・飲み込みにくい、といった人の為の食品なんです。
少々本職っぽく説明させていただきますね。
病院給食の一部は、医師の処方による疾病対策(高血圧、腎臓病等)として供される「治療食」という診療報酬の対象となるカテゴリがありますが、UDFはそれとは違い、「日本介護食品協会」が制定した規格に合致した食品へを差します。また、UDFの規格は段階設定されており、その内容を示すことの出来る基準のマークがパッケージなどに添付されています。
これは一般的に「介護食」にあたるのですが、高齢者でなくても一時的な口腔内の疾病や歯の疾患で、かたいものが食べられない人でも利用する場合が考えられているほか、厚労省の定める高齢者・咀嚼嚥下(そしゃくえんげ)困難者向けの「特定保健用食品」とは異なるため、“万人に使用できる”という意味合いを持たせた名称にしているようです。
UDFは院内介護食(病院給食の一分野)とは違い、一般の人でも買うことができる食品です。使用の場合は注意する点もありますが、販売、購入に関して特別な資格や証明が必要なものではありません。
生きる為の「食べる」ですが、身体機能が低下してくると、咀嚼(そしゃく)・嚥下(えんげ)が困難になってくるものです。そうなると、だんだんかたい食べ物が食べにくくなります。その解決のほか、「食べることの楽しさ」「おいしさ」が損なわれない「食品」としてありたいと考えています。
これまで咀嚼・嚥下が困難な人に提供される食事には、調理や介護の効率を重視した「流動食」や細かく切り刻まれた「きざみ食」「ミキサー食」などが多かったのですが、そうした食事は正直食欲をそそらないものも多かったのです。
「食事」は口に入る前の段階から、食べる人の視覚や嗅覚に訴え、「おいしそう」と感じられることで胃液も分泌し、消化・吸収の効率も高まるものです。これまでの人生で豊かな食事経験をしてきた方々が・・・・大先輩ですよね、被介護者となっても、「食事はおいしく食べたい」という願いをもっています。それに応える為、衛生的で安全、また誤嚥(ごえん)の防止もしながら必要な栄養素を取れる「食事」提供したいと考えています。
UDFは考え方は「食べる人」「食べ物」「食べさせる人」「食事の場」が深く関係し合い、五感を通して脳に刺激を与える。そして、食を通して生きる喜びと楽しみ、人間としての尊厳を保つことで、被介護者の生活品質を高めることができる食品としてありたいんです。ただのスープみたいな食事より、ムース上であっても、かたどってあったりすると楽しいですよね。
UDFは在宅で利用する人でも商品を選ぶ際の目安として、わかり易く表記しています。
区分1「容易にかめる」
区分2「歯ぐきでつぶせる」
区分3「舌でつぶせる」
区分4「かまなくてよい」
それに加え、食品にとろみをつける「とろみ調整」
の全5区分で構成されています。イメージできますかね。区分1から4は「かむ力の目安」と「飲み込む力の目安」をもとに分類され、実際の食品を「かたさ」の測定装置で測定して分類の基準としています。
区分1「容易にかめる」は「かたいものや大きいものはやや食べづらい」「普通に飲み込める」という人のための区分です。普通の食事に最も近く、具材は大きめで普通の食事と見た目の差はほとんどありません。
区分2「歯ぐきでつぶせる」は、「かたいものや大きいものは食べづらい」「ものによっては飲み込みづらい事がある」という人のための区分で、区分1より少しやわらかくなります。具材はある程度の大きさがあり、見た目のおいしさにも配慮ありますが、かたさの上限値は区分1より低く設定されています。
区分3「舌でつぶせる」は「細かくまたはやわらかければ食べられる」「水やお茶が飲み込みづらいことがある」という人のための区分で、具材は区分2よりやわらかく小さくカットされております。また飲み込みやすいようにある程度のとろみがついています。
区分4「かまなくてよい」は、「固形物は小さくても食べづらい」「水やお茶が飲み込みづらい」という人のための区分で、食材をペースト状やゼリー状などにしてやわらかく飲みやすく工夫されています。
また「とろみ調整」は、「汁物の汁やお茶・水などが飲みづらい(むせてしまう)」という人に対して、食べ物や飲み物にとろみをつけて飲みやすくするための食品です。水などに溶かすと、とろみのついた飲み物や食べ物になるタイプもあります。
こうした食品は、一度ペースト化した食材をもう一度やわらかく成形するなど、見た目にも配慮されたものになっています。
現在、UDFは業務用として、施設や病院に納入されているほか、大手量販店やドラッグストアでも販売されるようになってきており、家庭で介護を行う人が、手軽に買えるようになっています。現在、日本介護食品協議会に加盟している食品メーカーや関連企業は40社を超えで、UDFの生産量は「右肩上がり」で成長している市場です。
その分、区分の知識だったり使い方の情報発信も多くしていかなければいけないですよね。
高齢社会が進み、医療費が圧縮されようとしている環境の中、「日本メディカル給食協会」では学会を開いて各メーカー間の情報交換をしたり、治療食・介護食の献立・調理技術コンテストを開催しています。ライバル関係でありながら、その「質」の追及を行なう技術公開は、各社が同じ願いのもとで「貢献できるもの」を高めあうって事ですし、支えあう姿勢なんだと思います。高齢化社会に対する体制はどの業界でも進んできています。
「メディベア」というかわいらしい くま の人形が好きなんですけどマルハニチロのやさしい素材なんかすごく工夫されていると思いますよ。名前は消えましたけどグループにアクリフーズありましたけど(笑)・・ごめんなさい。でも、この分野においてはホント真剣です。
入院や介護はされる側、する側に、精神的にも肉体的にも大きな負担がかかります。手軽で安全な食品が市販されることで、負担が一つでも解消されるのであれば、その役割は重要だと思います。諸外国に比べ、食へのこだわりの強い日本人が開発する「UDF」は、まぁ大げさでもないと思いますが、世界をリードする食品ともなりえます。さらに伸び続け、今後も技術開発が期待される分野だと思いますよ。
僕らもいつかお世話になるのだから・・・・
なんか・・・・ありがとうございました。がんばりますね
一時期いろんな業種の方々が参入してきたシルバー市場。「儲かるぞ」そんな考えだけでスタートしたところは、なかなか安パイだった業態で倒産なんてしてますからね。ちがう、吸収されたりか。
スタッフの募集もかなり出ているのに人が集まらないという状況は福祉関係の仕事でも同じ状態ですね。一人二役以上やってますよね、施設長なんかも現場に入ったり・・・それが慢性化してしまってはいくら福祉といえど、経営していくにはまずい状態です。
高齢者となっても一生続ける「食事」。これも大変ですね。特に小規模施設なんかでは、コンセプトが家庭の延長線とは言え、白ご飯に味噌汁、ふりかけ 終了! 寂しすぎるって 施設によっては刻み食やミキサー食、食べやすくしてあげる手間なんかありますよね。いまではドラックストアでも購入できるいい食材、見たことありますかね?
食品メーカー各社もこのマークをつけて市場参入増えてきています。ご存知「ユニバーサルデザインフード」
UDF(ユニバーサルデザインフード)とは?
既に認知度も高くなってきているUDF(ユニバーサルデザインフード)とはどのようなものなのか?「フード」というだけあって食品である事には違いないのですが、そのテクスチャ(感触、表面というような意味で)に工夫を施しているんですが、要は「治療食」に近い「やわらか食」の事です。主にお年寄りなど、通常の食べ物が食べにくい・飲み込みにくい、といった人の為の食品なんです。
少々本職っぽく説明させていただきますね。
病院給食の一部は、医師の処方による疾病対策(高血圧、腎臓病等)として供される「治療食」という診療報酬の対象となるカテゴリがありますが、UDFはそれとは違い、「日本介護食品協会」が制定した規格に合致した食品へを差します。また、UDFの規格は段階設定されており、その内容を示すことの出来る基準のマークがパッケージなどに添付されています。
これは一般的に「介護食」にあたるのですが、高齢者でなくても一時的な口腔内の疾病や歯の疾患で、かたいものが食べられない人でも利用する場合が考えられているほか、厚労省の定める高齢者・咀嚼嚥下(そしゃくえんげ)困難者向けの「特定保健用食品」とは異なるため、“万人に使用できる”という意味合いを持たせた名称にしているようです。
UDF(ユニバーサルデザインフード)の考え方?
UDFは院内介護食(病院給食の一分野)とは違い、一般の人でも買うことができる食品です。使用の場合は注意する点もありますが、販売、購入に関して特別な資格や証明が必要なものではありません。
生きる為の「食べる」ですが、身体機能が低下してくると、咀嚼(そしゃく)・嚥下(えんげ)が困難になってくるものです。そうなると、だんだんかたい食べ物が食べにくくなります。その解決のほか、「食べることの楽しさ」「おいしさ」が損なわれない「食品」としてありたいと考えています。
これまで咀嚼・嚥下が困難な人に提供される食事には、調理や介護の効率を重視した「流動食」や細かく切り刻まれた「きざみ食」「ミキサー食」などが多かったのですが、そうした食事は正直食欲をそそらないものも多かったのです。
「食事」は口に入る前の段階から、食べる人の視覚や嗅覚に訴え、「おいしそう」と感じられることで胃液も分泌し、消化・吸収の効率も高まるものです。これまでの人生で豊かな食事経験をしてきた方々が・・・・大先輩ですよね、被介護者となっても、「食事はおいしく食べたい」という願いをもっています。それに応える為、衛生的で安全、また誤嚥(ごえん)の防止もしながら必要な栄養素を取れる「食事」提供したいと考えています。
UDFは考え方は「食べる人」「食べ物」「食べさせる人」「食事の場」が深く関係し合い、五感を通して脳に刺激を与える。そして、食を通して生きる喜びと楽しみ、人間としての尊厳を保つことで、被介護者の生活品質を高めることができる食品としてありたいんです。ただのスープみたいな食事より、ムース上であっても、かたどってあったりすると楽しいですよね。
UDF(ユニバーサルデザインフード)の区分とは?
UDFは在宅で利用する人でも商品を選ぶ際の目安として、わかり易く表記しています。
区分1「容易にかめる」
区分2「歯ぐきでつぶせる」
区分3「舌でつぶせる」
区分4「かまなくてよい」
それに加え、食品にとろみをつける「とろみ調整」
の全5区分で構成されています。イメージできますかね。区分1から4は「かむ力の目安」と「飲み込む力の目安」をもとに分類され、実際の食品を「かたさ」の測定装置で測定して分類の基準としています。
区分1「容易にかめる」は「かたいものや大きいものはやや食べづらい」「普通に飲み込める」という人のための区分です。普通の食事に最も近く、具材は大きめで普通の食事と見た目の差はほとんどありません。
区分2「歯ぐきでつぶせる」は、「かたいものや大きいものは食べづらい」「ものによっては飲み込みづらい事がある」という人のための区分で、区分1より少しやわらかくなります。具材はある程度の大きさがあり、見た目のおいしさにも配慮ありますが、かたさの上限値は区分1より低く設定されています。
区分3「舌でつぶせる」は「細かくまたはやわらかければ食べられる」「水やお茶が飲み込みづらいことがある」という人のための区分で、具材は区分2よりやわらかく小さくカットされております。また飲み込みやすいようにある程度のとろみがついています。
区分4「かまなくてよい」は、「固形物は小さくても食べづらい」「水やお茶が飲み込みづらい」という人のための区分で、食材をペースト状やゼリー状などにしてやわらかく飲みやすく工夫されています。
また「とろみ調整」は、「汁物の汁やお茶・水などが飲みづらい(むせてしまう)」という人に対して、食べ物や飲み物にとろみをつけて飲みやすくするための食品です。水などに溶かすと、とろみのついた飲み物や食べ物になるタイプもあります。
こうした食品は、一度ペースト化した食材をもう一度やわらかく成形するなど、見た目にも配慮されたものになっています。
UDF(ユニバーサルデザインフード)はどこで手に入るの?
現在、UDFは業務用として、施設や病院に納入されているほか、大手量販店やドラッグストアでも販売されるようになってきており、家庭で介護を行う人が、手軽に買えるようになっています。現在、日本介護食品協議会に加盟している食品メーカーや関連企業は40社を超えで、UDFの生産量は「右肩上がり」で成長している市場です。
その分、区分の知識だったり使い方の情報発信も多くしていかなければいけないですよね。
高齢社会が進み、医療費が圧縮されようとしている環境の中、「日本メディカル給食協会」では学会を開いて各メーカー間の情報交換をしたり、治療食・介護食の献立・調理技術コンテストを開催しています。ライバル関係でありながら、その「質」の追及を行なう技術公開は、各社が同じ願いのもとで「貢献できるもの」を高めあうって事ですし、支えあう姿勢なんだと思います。高齢化社会に対する体制はどの業界でも進んできています。
「メディベア」というかわいらしい くま の人形が好きなんですけどマルハニチロのやさしい素材なんかすごく工夫されていると思いますよ。名前は消えましたけどグループにアクリフーズありましたけど(笑)・・ごめんなさい。でも、この分野においてはホント真剣です。
入院や介護はされる側、する側に、精神的にも肉体的にも大きな負担がかかります。手軽で安全な食品が市販されることで、負担が一つでも解消されるのであれば、その役割は重要だと思います。諸外国に比べ、食へのこだわりの強い日本人が開発する「UDF」は、まぁ大げさでもないと思いますが、世界をリードする食品ともなりえます。さらに伸び続け、今後も技術開発が期待される分野だと思いますよ。
僕らもいつかお世話になるのだから・・・・
なんか・・・・ありがとうございました。がんばりますね
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最下部に相互リンクさせていただきました。
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