2015年11月07日
映画『起終点駅 ターミナル』
6月頃から気になっていたのですが、封切りになったので観てきました。
地味ではあるものの
一つ一つの場面が、少しずつ主人公の心の鎖をほどいてゆく。
そういう意味では、しんみり、いい作品だと思いました。
森山判事補との最後の やり取りが、一番よかったですね。
最初のうちは、悪気はないけど無神経なストーリーテラー役だと思っていました。
(主人公と息子は名字が違うんだから、察してやれよ と。)
ラストに近づいて、主人公が
それまでの「判事補」ではなく、思い余って 君付け で呼んでしまった際、
その意を察して、主人公が聞きたかったこと以上のことを伝えてくれる。
(あのやり取り、オフィシャルサイトに載せてしまって いいんだろうか...
若干、ストンと こなかったところとして...
主人公は、裁かれない 同時発生的な "二つの" 罪を背負っている
と思うんです。
冒頭で映像として描かれる罪について、自らを責めて 終点駅に逃げている。
そこで、本田翼の再出発を手助けすることになり、結果的に背中を押されて
もう一つの罪に関して、償えないまでも 逃げずに、起点駅から再出発する。
一つ目の罪から逃げていたが、二つ目の罪からは もう逃げない。
その変が なんだか未解決な感じがして、モヤモヤしました。 ★★★☆☆
(一番最後の 中村獅童のセリフが、二つを一つにしているんでしょうか?
小林武史の音楽は、キレイでした。 ピアノが多いのは だからか。
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