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2016年10月28日
美術 素材の組み合わせ
散歩をしていると、木の枝や石ころが何かに見えたりすることがないですか。海岸に打ち上げられたガラスのかけらなどは、角が削られて、きれいなガラス玉になっていたり、もとの姿とは異なる美しさを見せたりすることがあります。
このような身の回りに、捨ててあったり、そのまま放置してあったりする素材には、面白い美術の素材として用いることができるものがあります。
想像してこれらを何かにみなして組み立てたり、さまざまな接合の方法を使って一つの作品に仕上げてみます。
こうしたことは、リユースとして環境にもよい考えです。接合の方法にはさまざまあります。
接合の方法のひとつとして、グルーガンを使う方法があります。熱くなった電気コテから、冷えると固まる透明な樹脂を出して接着剤として用いる方法です。冷えるとすぐに固まります。基本的にどんな素材(なるべく軽いもの)でもくっつけることができます。
その他には接着剤を用いる方法があります。のり、スプレーのりなどは紙を接着するのに用いますをつけるには木工ボンドが便利です。
さらに皮や、ゴム、布、木などをくっつけるには専用のボンドが、金属やガラス、コンクリートなどをつけるには、専用の接着剤を使います。なかには瞬間で接着できる瞬間接着剤などもあります。
タグ:素材
2016年09月08日
美術史 レオナルド・ダ・ビンチの絵
ずいぶん前のことですが、フランスのパリにあるルーブル美術館に行ってきました。フランスでは、こことオルセー美術館には行くことにしていました。今日はそのうち、レオナルド・ダ・ビンチについてのお話です。
彼はイタリア生まれです。当時のイタリアでは古代のローマやギリシャの時代の文化を見直し、人間を見つめ直す動きが文化の主流となった時代、つまりルネサンス(文芸復興)の時代でした。
彼は、14歳の頃、当時栄えていた街のフィレンチェで、画房に弟子入りしています。すぐに頭角を現し、助手役のはずの彼は師匠よりも上手に人物を描いた話があります。
20歳の頃には、美術の資料集にも掲載されている作品を描いています。なかでも「受胎告知」は彼ののちの絵の特徴が現れている作品です。
その後も名作を次々に製作します。なかでも手元に置き、納得のいくまで描き続けた作品が「モナ・リザ」です。
ルーブル美術館でもこの作品は代表作といえ、その絵の周りには人があふれています。とても広い美術館で、どの場所もゆったりと絵を眺めることができるのですが、ここだけはひっきりなしに人が部屋に入ってきて、人がとぎれることがなかなかありません。
この作品は他の絵にはない特別扱いです。厚い防弾ガラスに覆われています。他の作品もいずれも国宝級の絵がめじろ押しですが、いたってどの絵も飾り気なくそのままでかけられています。彼の他の絵は顔をいくらでも近づけてみることができるぐらいです。
しかし、この絵だけはものものしい警備がされており、警備員も目を光らせていました。
この絵の裏には、この絵を管理するための部屋があります。ここで、絵の状態を一定に保つために、専門家たちが監視できるようになっています。
なぜこの絵だけ厳重に管理されているのでしょう。もちろん、この絵が世界でも有名な絵のひとつであることにちがいはないのですが、この絵には逸話が残っています。
それはこういう話です。以前は警備はこんなに厳重ではなかったようで、あっさり盗まれました。探し回ったあげくに、田舎のホテルのベッドの下から見つかりました。
その絵が今日ルーブル美術館に飾ってある絵です。有名な絵ですから模写や贋作(がんさく、にせもののこと)が多くあります。なかにはルーブル美術館の絵は偽物で、自分の絵が本物だといいはる収集家もいるぐらいです。
いまではフランスはこの絵を国の至宝として大切に管理しています。日本にもむかし展示でやってきました。フランスにとっては特別なことで、日本の文化に敬意を払うフランスならではの好意で行われました。
彼はイタリア生まれです。当時のイタリアでは古代のローマやギリシャの時代の文化を見直し、人間を見つめ直す動きが文化の主流となった時代、つまりルネサンス(文芸復興)の時代でした。
彼は、14歳の頃、当時栄えていた街のフィレンチェで、画房に弟子入りしています。すぐに頭角を現し、助手役のはずの彼は師匠よりも上手に人物を描いた話があります。
20歳の頃には、美術の資料集にも掲載されている作品を描いています。なかでも「受胎告知」は彼ののちの絵の特徴が現れている作品です。
その後も名作を次々に製作します。なかでも手元に置き、納得のいくまで描き続けた作品が「モナ・リザ」です。
ルーブル美術館でもこの作品は代表作といえ、その絵の周りには人があふれています。とても広い美術館で、どの場所もゆったりと絵を眺めることができるのですが、ここだけはひっきりなしに人が部屋に入ってきて、人がとぎれることがなかなかありません。
この作品は他の絵にはない特別扱いです。厚い防弾ガラスに覆われています。他の作品もいずれも国宝級の絵がめじろ押しですが、いたってどの絵も飾り気なくそのままでかけられています。彼の他の絵は顔をいくらでも近づけてみることができるぐらいです。
しかし、この絵だけはものものしい警備がされており、警備員も目を光らせていました。
この絵の裏には、この絵を管理するための部屋があります。ここで、絵の状態を一定に保つために、専門家たちが監視できるようになっています。
なぜこの絵だけ厳重に管理されているのでしょう。もちろん、この絵が世界でも有名な絵のひとつであることにちがいはないのですが、この絵には逸話が残っています。
それはこういう話です。以前は警備はこんなに厳重ではなかったようで、あっさり盗まれました。探し回ったあげくに、田舎のホテルのベッドの下から見つかりました。
その絵が今日ルーブル美術館に飾ってある絵です。有名な絵ですから模写や贋作(がんさく、にせもののこと)が多くあります。なかにはルーブル美術館の絵は偽物で、自分の絵が本物だといいはる収集家もいるぐらいです。
いまではフランスはこの絵を国の至宝として大切に管理しています。日本にもむかし展示でやってきました。フランスにとっては特別なことで、日本の文化に敬意を払うフランスならではの好意で行われました。
2016年08月18日
色をぬる
美術でスケッチやデザインをするときに、せっかく下絵や構図がうまくいったのに、色塗りでで失敗して…という話をよく聞きます。
わたしは絵の教室も開いているのですが、この話は新入りの生徒からも聞きます。色塗りをうまくなりたくて…ということです。
これには3つのことが言えます。
(1)ひとつはていねいに塗ってみることです。色をのせる前に、筆につけた色の具合を試してみる試し用の別の紙を準備していますか?
これは、プロの画家でもいえますが、ためしに色をのせてみることはよくすることです。どんな人でも、自分が作った色を試す気持ちになります。画家でもそうなのですから、素人の私たちがしないでいいことではありませんよね。
したがって、いきなり本番の絵の色をのせるのではなく、いったん別の紙なりキャンバス地などに作った絵の具をのせてみる。これだけでずいぶんちがってきます。
(2)色の調合を知ることです。色の基本は3原色です。この3つの絵の具でたいていの色は作れます。ただし、色を混ぜること(混色)を進めすぎると、色は鮮やかさ(彩度)が落ちてしまいます。
できたら色の混色は3色程度までにして、色の混ぜ方を覚えていきます。特に木の葉や草の色は、絵の具箱にある緑色やビリジャンではないですよね。
すでに多くの緑色自体が混色された色ともいえますが、それでも自然の葉の色とはかなり違います。例えば、少し茶色を混ぜてみるとか、油絵具ならば緑色ではなく、黒と黄色から葉の色に近い色を作ってみるなどしてみましょう。
(3)(2)と反対に思えるかもしれませんが、むしろ現代では、色は自由に自分が主張して、自分の表現したい様式に合った色をのせることも楽しいものです。
こうして自分が絵で主張したいことを効果的に表現することもできます。自然にはあり得ない色で、まとめて自然を表現すると、自分の感情や、訴えたいことを効果的に表現することもできます。怖がらないで色をのせてみることも大切です。
まとめますと、(1)から(3)のことは1回でうまくいくとは限りません。むしろ、何度もトライしてできるようになっていきます。
したがって学校で絵を描く機会だけでできるようになることではないでしょう。日ごろから絵の親しんで自分なりに(1)~(3)のことを実行して試してみることです。すると、自分なりの表現や、表現したいように描けてきます。
2016年02月07日
色の配色
ポスターのデザインなどで色を効果的に置くときに役に立つ情報です。
![DSCN3780.JPG](/jitugi/file/DSCN3780-thumbnail2.JPG)
色は組み合わせると様々な効果が出ます。同じ色でも背景に置いた色によって、感じる色味や明るさが異なって見えることがあります。
まず下の色面を見てください。それぞれ明度対比、色相対比、彩度対比、補色対比といいます。補色対比を除く残りの3つの色面に描かれている星型はそれぞれ同じ色の星です。
![色の対比.JPG](/jitugi/file/E889B2E381AEE5AFBEE6AF94.JPG)
どうですか。とても同じには見えないでしょう。明度対比、色相対比、彩度対比についてはいずれも左右の星の色が違って見えませんか。
明度対比については、同じ星の色でも左の方が明度が低く見えます。
色相対比については、同じ青紫の星の色でも左の方が青っぽく見えます。背景は色相の違う青と紫です。
彩度対比については、同じ星の色でも左の彩度の高い背景に置いたほうが鮮やかさが低く見えます。
補色対比については上記の3つと様相が異なります。左側の赤と青緑は補色の関係です。これは最も引き立てあって、コントラストが強く背景が鮮やかに見えます。それに対して右側の星は灰色ですが、青緑の背景に置くと、わずかですが赤っぽく見えてきます。
中学 美術を ひとつひとつわかりやすく。
色は組み合わせると様々な効果が出ます。同じ色でも背景に置いた色によって、感じる色味や明るさが異なって見えることがあります。
まず下の色面を見てください。それぞれ明度対比、色相対比、彩度対比、補色対比といいます。補色対比を除く残りの3つの色面に描かれている星型はそれぞれ同じ色の星です。
どうですか。とても同じには見えないでしょう。明度対比、色相対比、彩度対比についてはいずれも左右の星の色が違って見えませんか。
明度対比については、同じ星の色でも左の方が明度が低く見えます。
色相対比については、同じ青紫の星の色でも左の方が青っぽく見えます。背景は色相の違う青と紫です。
彩度対比については、同じ星の色でも左の彩度の高い背景に置いたほうが鮮やかさが低く見えます。
補色対比については上記の3つと様相が異なります。左側の赤と青緑は補色の関係です。これは最も引き立てあって、コントラストが強く背景が鮮やかに見えます。それに対して右側の星は灰色ですが、青緑の背景に置くと、わずかですが赤っぽく見えてきます。
中学 美術を ひとつひとつわかりやすく。
2015年11月10日
彫刻についてのまとめ
彫刻について説明します。
彫刻は技法のによって大きく2種類に分けることができます。可塑性のある粘土のような素材を心棒につけて製作したものを塑造、石や木などを彫って作ることを彫造といいます。
粘土でレリーフ(浮き彫り)を作る際に粘土板に木片をくぎで打ち付けるのは、粘土が落ちないようにするためです。
木などでレリーフを作る場合には、立体の持っている厚みや奥行きなどが感じられるように、その表し方を工夫する必要があります。
まとめますと、
(1)塑造(モデリング)…骨組みに粘土など材料をつけていく方法。つけたリ取ったりなどの修正が可能です。
(2)彫造(カービング)…木や石などのかたまりを外から彫っていく方法。彫りすぎると修正ができません。したがってあらかじめ、構想を練ってから計画を立てて製作する必要があります。
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彫刻は技法のによって大きく2種類に分けることができます。可塑性のある粘土のような素材を心棒につけて製作したものを塑造、石や木などを彫って作ることを彫造といいます。
粘土でレリーフ(浮き彫り)を作る際に粘土板に木片をくぎで打ち付けるのは、粘土が落ちないようにするためです。
木などでレリーフを作る場合には、立体の持っている厚みや奥行きなどが感じられるように、その表し方を工夫する必要があります。
まとめますと、
(1)塑造(モデリング)…骨組みに粘土など材料をつけていく方法。つけたリ取ったりなどの修正が可能です。
(2)彫造(カービング)…木や石などのかたまりを外から彫っていく方法。彫りすぎると修正ができません。したがってあらかじめ、構想を練ってから計画を立てて製作する必要があります。
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タグ:彫刻