2020年02月04日
スティーヴン・キング『デッド・ゾーン』サイキックホラー小説の感想
2020年2月3日、スティーヴン・キングが
フェイスブックを閉鎖したことがニュースになってましたね。
なんでも
「フェイスブックが政治的偽情報の広告を放置しているから」
ということが理由だそう。
そういえば、確かにスティーヴン・キングは
トランプ大統領に対して危機感を抱いているみたいで
かねてからTwitterで「反トランプ」ツイートを沢山してます。
トランプ大統領をキング自身の小説『デッド・ゾーン』に登場する
「グレグ・スティルソン」のようだと言ってたし…。
参考までに言うと、グレグ・スティルソンはぺてん師で、
核兵器を使って世界を破滅させようとする最悪の大統領です(笑)。
キングが本当にトランプ大統領を
グレグ・スティルソンとそっくりだと思っているなら
キングの危機感は相当大きいってことになります(^_^;)。
今回はその『デッド・ゾーン』をご紹介します。
■目次■
・あらすじ
・読者にリアルさを感じさせるサイキックもの
・前半の抑えたトーンから後半は一気に盛り上がる!そして衝撃のラストへ!
・クローネンバーグ監督が映画化
・まとめ
・読者にリアルさを感じさせるサイキックもの
・前半の抑えたトーンから後半は一気に盛り上がる!そして衝撃のラストへ!
・クローネンバーグ監督が映画化
・まとめ
あらすじ
若い高校教師、ジョン・スミスは
順風満帆の人生を送っていた。
しかし、恋人とカーニバルに出掛けた帰り
交通事故にあい、昏睡状態となる。
4年半後、奇跡的に意識を回復した彼だったが
体には後遺症が残り、かつての恋人は既に他の男と結婚していた。
喪失感に打ちのめされるジョン。
だが、幸か不幸か得たものもあった。
他人の過去や未来の映像が見えるようになったのだ。
読者にリアルさを感じさせるサイキックもの
サイキックものって、小説によっては
宙に浮いたような、
まるっきり荒唐無稽な現実離れした話になってしまって
読者がついていけなくなることもあるかと思いますが
スティーヴン・キングの場合
圧倒的な表現のリアルさがあるので
とっても地に足がついた雰囲気の小説になっています。
虫の知らせとかってあるし
他人の過去や未来がチラッと見えることも
人によっては、ひょっとしたらあるのかも…
と思わせられる小説です。
前半の抑えたトーンから後半は一気に盛り上がる!
そして衝撃のラストに!
そして衝撃のラストに!
小説の前半は主人公が昏睡状態だったりする関係上
彼の苦しみに焦点を合わせた抑えたトーンになっています。
でも、後半は一気に盛り上がっていき
派手な衝撃のラストとなります。
最後まで読んでおいて損はないです。
クローネンバーグ監督が映画化
不気味な映像美を誇るクローネンバーグ監督が
1983年、『デッド・ゾーン』を映画化しました。
繊細で孤独で、胸に苦しみを抱えた主人公ジョン・スミスを
クリストファー・ウォーケンが演じて
とても印象深い悲しい映画です。
古い映画ですが、ツタヤとかにあるかな?
テレビシリーズも製作されていますが
テレビ版はストーリーが原作とは違います。
ジョン・スミスがサイキックだという設定だけは同じです。
ただ、テレビシリーズは比較的新しいので
ツタヤとかでゲットしやすいと思います。
デッド・ゾーン シーズン1 [ アンソニー・マイケル・ホール ]
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まとめ
『デッド・ゾーン』は、リアルさを感じさせる
上質なサイキックもののエンタメ小説です。
1979年の小説なので、41年前の作品ですが
今読んでも十二分に面白いです。
最悪な男がアメリカ大統領になったらどうなるか…
善かれ悪しかれ
今なら、リアルな恐怖感を持って読むことができます。汗。
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