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更新をしない日が多いにも関わらずたくさんの方に
見ていただき、感謝いたします︎︎。
先日、第76回カンヌ国際映画祭でクィア・パルム賞を受賞した
是枝裕和監督の「怪物」
を観ました。
クィアというのは一般的にはLGBTQ+のQ、すなわちLGBT以外の
性自認、性的指向がある方達を表すと説明されるのですが
この映画を鑑賞するにあたって
色々なことを調べているうちに
クィアは、LGBTQ+の方達の連帯を示す言葉
でもあるということを知りました。
普段であれば何も気にせず「怪物」を観たと思うのですが
実はこのクィア・パルム賞受賞をめぐって
SNSで監督と批評家の方達との間で論争が巻き起こったので
観に行くのを踏みとどまっていました。
上手く言葉にはできないのですが
その時はこの作品を観ることで
自分自身が深く傷ついてしまうのではないかと
懸念していたためです。
しかしながら、これまで
是枝監督の作品は殆ど鑑賞していて
是枝監督にしか描けない緻密でリアルな人間模様や
真摯に社会問題と向き合う監督の姿勢に感銘を受けていたので
心の準備が整ったら必ず「怪物」を鑑賞しようと思っていました。
ここからはネタバレにつながる内容になります。
注意してお読みください。
鑑賞後、わたしは考えを巡らせました。
是枝監督は、過去の作品もそうですが
解釈は観客それぞれに委ねたいからという理由で
映画の中で明確な解を提示することはありません。
「怪物」もそれは同様で
主人公達に訪れるはっきりとした結末は
明示されないのです。
これを希望に感じられる人もいれば、
そうではない人もいるということが
前述したクィア・パルム賞を巡っての批判に
つながったのだと理解しました。
クィア・パルム賞審査員長の
ジョン・キャメロン・ミッチェル氏
(「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」)は
本作を選んだ理由として
−−クィアの人々、馴染むことができない人々、あるいは世界に拒まれている
全ての人々に力強い慰めを与え、そしてこの映画は命を救うことになるでしょう (出典:映画.com)
というコメントを発表しました。
ジョン審査員長の発言の真意はおそらくこうです。
今まで世界的にみて
大人のLGBTQ+を描く映像作品は多くありますが
子どもの性的マイノリティを描いた作品は
ほとんどありません。
だから結末がどうであれ、
ラストシーンの子ども達の活き活きとした表情や
それにつながるまでの解像度の高い心理描写を
ジョン審査員長は高く評価したのだと思います。
映画祭当日は、観客も含めてこの賞の受賞は
満場一致だったと報道されていました。
わたしも映画の中の人物達が幸せそうであれば
それで良いというスタンスなので
ラストシーンは、希望を感じました。
ここまで長々と語ってしまいましたが
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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