2018年09月04日
憎しみの一瞬『愛か権力か』
課題「憎しみの一瞬」
『愛か権力か』
登場人物
新内晃(35)野村商事・係長
新内寧々(30)その妻
糸井駿(27)テニススクールコーチ
北哲也(45)野村商事・部長
○マンション・全景(夜)
100戸くらいの低層マンション。
○同・新内家・寝室(夜)
新内晃(35)と新内寧々(30)がダブルベッドに横になっている。
寧々「こどもはまだかって、お義母さんが」
新内「お袋がそんなこと言うはずない。お前の妄想だ」
寧々「いい病院があるからいってみないかって」
新内「そんなことより英会話続けてるのか?」
寧々「そんなことって、大事なことでしょ?」
新内「続けてるのか?英会話」
寧々「続けてるよ」
新内「ニューヨークに行けば自然にできるよ、こども」
寧々「いつ行くの?ニューヨーク」
新内「もうじき」
寧々「もうじきっていつ?」
新内「会社が決めることだ。まだわからない」
寧々「外国でこども産むの不安だな」
新内「大丈夫。俺がついてるから。安心してついてこい」
寧々「あっくん」
新内「なに?」
寧々「愛してる」
新内「俺も」
寧々が手を伸ばすと、の手首にミサンガがしてある。
新内「なにそれ?」
寧々「ああ、これ?願掛けしてるの」
新内「願掛け?叶うといいね」
寧々「ありがと……」
新内と寧々、顔を近づける。
と、寧々のケータイが鳴る。
新内「でなくていいのか?」
寧々「メールだから」
新内と寧々、キスをする。
○ゴルフ場・全景
○同・グリーン
新内と北哲也(45)がクラブを持って しゃべっている。
新内「部長、ニューヨーク行きの件、よろしくお願いしますね」
北「そのことなんだが、新内にはイラクに行ってほしいと思っている」
新内はクラブを落としそうになる。
新内「イラク?あの中東のイラクですか?」
北「市場の新規開拓、頼んだぞ」
北が新内の肩をたたく。
新内「自分はアメリカで勝負したいと思って……」
北「(さえぎって)イラクでは所長を任せようと思っている」
北は素振りをしている。
新内「所長ですか……」
北「いい話だと思うんだけど」
新内「家族は連れていけますか?」
北「おまえ次第だ」
新内「妻がついてきてくれるかどうか……」
北「俺は単身赴任10年やった」
新内「お子さんグレちゃったんですよね?」
北「妻の育て方が悪かったんだ」
新内「奥さんだけのせいでしょうか?」
北「出世したくないのか?」
新内「したいです!」
○新内家・リビング(夜)
寧々が夕食を用意している。
新内が入ってきて、バラの花束を出す。
寧々「どうしたの?」
新内「俺の昇進祝い」
寧々「へ?」
新内「うそうそ。もうすぐ誕生日だろ?当日帰れるかどうかわからないから」
寧々「ありがとう。ゴージャスね」
新内が刺身をつまみにビールを飲む。
新内「この刺身うまい!」
寧々「でしょ!あっくんお刺身大好きだから、
ちょっと高いの買ってみたの」
寧々がバラを花瓶に挿している。
新内「これが食えなくなるのか……」
寧々「え?」
新内「転勤、イラクになるかも」
寧々は手を止めて、
寧々「え?イラク?ニューヨークじゃなかったの?」
新内「ついてきてくれるか?」
寧々「話が違うじゃない」
新内「俺も驚いてるんだ」
寧々「英語通じないんじゃないの?」
新内「嫌なのか?」
寧々「無理」
寧々は乱暴にバラを挿していく。
新内「俺に単身赴任しろってか?」
寧々「しょうがないじゃない」
新内「こどもほしかったんじゃないのか?」
寧々「もともと外国で産むの不安だったの。
イラクなんてもっとイヤ!」
新内「商社マンなんだからしょうがないだろ」
寧々「戦争してるとこなんて」
新内「所長になれるんだ」
寧々「私は母親になりたい」
新内「俺も父親になりたい」
寧々「家族を守るのが父親の役目でしょ」
新内「守るよ、俺が」
○テニスコート・全景
新内と寧々がテニスしている。
新内が厳しい球を打ち、寧々は右に左に振り回されている。
その様子を糸井駿(27)が見ている。
寧々が転んでしまう。
新内「あいかわらずヘタクソだな。ちゃんと練習してるのか?」
寧々「してるわよ!」
新内「教え方が悪いんだな」
糸井が近づいてきて、寧々を助ける。
糸井「教え方が悪くてすみません」
寧々「先生!」
新内「先生?」
新内と糸井がネット越しににらみ合う。
糸井「ご主人ですよね?寧々さんはいい生徒
さんですよ。いつも真面目に練習してます」
新内「妻がお世話になりました」
新内は、糸井の手首のミサンガを見て、
寧々の手首のミサンガを見る。
新内は寧々がいる方へ行く。
糸井「こちらこそ、いつもお世話になっております」
新内「テニススクールはやめさせますので」
新内は寧々を自分の方へひっぱる。
糸井「え?やめちゃうんですか?」
新内「海外に行くんですよ」
寧々「まだ決まったわけじゃないから」
新内「(寧々に向かって)いくぞ!」
新内が歩き出し、後に寧々が付いていく。
寧々が振り返って糸井を見る。
○野村商事・外観
都会の高層ビル。
○同・オフィス(夕)
新内がデスクでパソコンに向かっている。
パソコンの画面に寧々の笑顔の写真。
新内はケータイを持って立ち上がる。
休憩コーナーで、ケータイをかける。
新内「ああ俺。今夜残業で帰れないから。火の元気を付けてね。うん、じゃあね」
新内、ケータイを切る。
北が通りかかる。
新内「部長!ちょっとお話が……」
北と新内が話し合っている。
新内は北に頭を下げている。
窓の外には満月。
○宝石店・外観(夜)
シャッターが閉まりかかっている。
新内が強引に入っていく。
○同・店内(夜)
新内がアクセサリーを選んでいる。
新内が2万円のブレスレットを買う。
店員がプレゼント用のラッピングをする。嬉しそうな表情の新内。
○走るタクシー(深夜)
○タクシー・車内(深夜)
新内が後部座席に座っている。
新内はネクタイを外す。
新内の声「これでよかったんだ。これで・・・・・・。
俺には寧々しかいない。寧々がそばにいない人生なんて考えられない。出世より愛。権力より愛を選んだんだ俺は」
新内プレゼントの箱を握りしめる。
○新内家・寝室(深夜)
新内がドアを開ける。
寧々と糸井がダブルベッドに寝ている。
新内は明かりをつける。
新内は驚愕する。
新内「なぜだ?」
糸井が気づき、うろたえる。
糸井「うわぁ」
糸井自分の服をかき集めて、部屋を出ていく。
新内「ちょっとまて!」
寧々が目を覚ます。
寧々「あっ!」
新内は寧々を睨みつける。
新内はワナワナと震える。
寧々「どうして?」
新内は寧々に馬乗りになり、寧々の首を力いっぱいしめる。
寧々は抵抗する。
新内は顔をゆがめ、手に力を入れる。
※この物語はフィクションです。
『愛か権力か』
登場人物
新内晃(35)野村商事・係長
新内寧々(30)その妻
糸井駿(27)テニススクールコーチ
北哲也(45)野村商事・部長
○マンション・全景(夜)
100戸くらいの低層マンション。
○同・新内家・寝室(夜)
新内晃(35)と新内寧々(30)がダブルベッドに横になっている。
寧々「こどもはまだかって、お義母さんが」
新内「お袋がそんなこと言うはずない。お前の妄想だ」
寧々「いい病院があるからいってみないかって」
新内「そんなことより英会話続けてるのか?」
寧々「そんなことって、大事なことでしょ?」
新内「続けてるのか?英会話」
寧々「続けてるよ」
新内「ニューヨークに行けば自然にできるよ、こども」
寧々「いつ行くの?ニューヨーク」
新内「もうじき」
寧々「もうじきっていつ?」
新内「会社が決めることだ。まだわからない」
寧々「外国でこども産むの不安だな」
新内「大丈夫。俺がついてるから。安心してついてこい」
寧々「あっくん」
新内「なに?」
寧々「愛してる」
新内「俺も」
寧々が手を伸ばすと、の手首にミサンガがしてある。
新内「なにそれ?」
寧々「ああ、これ?願掛けしてるの」
新内「願掛け?叶うといいね」
寧々「ありがと……」
新内と寧々、顔を近づける。
と、寧々のケータイが鳴る。
新内「でなくていいのか?」
寧々「メールだから」
新内と寧々、キスをする。
○ゴルフ場・全景
○同・グリーン
新内と北哲也(45)がクラブを持って しゃべっている。
新内「部長、ニューヨーク行きの件、よろしくお願いしますね」
北「そのことなんだが、新内にはイラクに行ってほしいと思っている」
新内はクラブを落としそうになる。
新内「イラク?あの中東のイラクですか?」
北「市場の新規開拓、頼んだぞ」
北が新内の肩をたたく。
新内「自分はアメリカで勝負したいと思って……」
北「(さえぎって)イラクでは所長を任せようと思っている」
北は素振りをしている。
新内「所長ですか……」
北「いい話だと思うんだけど」
新内「家族は連れていけますか?」
北「おまえ次第だ」
新内「妻がついてきてくれるかどうか……」
北「俺は単身赴任10年やった」
新内「お子さんグレちゃったんですよね?」
北「妻の育て方が悪かったんだ」
新内「奥さんだけのせいでしょうか?」
北「出世したくないのか?」
新内「したいです!」
○新内家・リビング(夜)
寧々が夕食を用意している。
新内が入ってきて、バラの花束を出す。
寧々「どうしたの?」
新内「俺の昇進祝い」
寧々「へ?」
新内「うそうそ。もうすぐ誕生日だろ?当日帰れるかどうかわからないから」
寧々「ありがとう。ゴージャスね」
新内が刺身をつまみにビールを飲む。
新内「この刺身うまい!」
寧々「でしょ!あっくんお刺身大好きだから、
ちょっと高いの買ってみたの」
寧々がバラを花瓶に挿している。
新内「これが食えなくなるのか……」
寧々「え?」
新内「転勤、イラクになるかも」
寧々は手を止めて、
寧々「え?イラク?ニューヨークじゃなかったの?」
新内「ついてきてくれるか?」
寧々「話が違うじゃない」
新内「俺も驚いてるんだ」
寧々「英語通じないんじゃないの?」
新内「嫌なのか?」
寧々「無理」
寧々は乱暴にバラを挿していく。
新内「俺に単身赴任しろってか?」
寧々「しょうがないじゃない」
新内「こどもほしかったんじゃないのか?」
寧々「もともと外国で産むの不安だったの。
イラクなんてもっとイヤ!」
新内「商社マンなんだからしょうがないだろ」
寧々「戦争してるとこなんて」
新内「所長になれるんだ」
寧々「私は母親になりたい」
新内「俺も父親になりたい」
寧々「家族を守るのが父親の役目でしょ」
新内「守るよ、俺が」
○テニスコート・全景
新内と寧々がテニスしている。
新内が厳しい球を打ち、寧々は右に左に振り回されている。
その様子を糸井駿(27)が見ている。
寧々が転んでしまう。
新内「あいかわらずヘタクソだな。ちゃんと練習してるのか?」
寧々「してるわよ!」
新内「教え方が悪いんだな」
糸井が近づいてきて、寧々を助ける。
糸井「教え方が悪くてすみません」
寧々「先生!」
新内「先生?」
新内と糸井がネット越しににらみ合う。
糸井「ご主人ですよね?寧々さんはいい生徒
さんですよ。いつも真面目に練習してます」
新内「妻がお世話になりました」
新内は、糸井の手首のミサンガを見て、
寧々の手首のミサンガを見る。
新内は寧々がいる方へ行く。
糸井「こちらこそ、いつもお世話になっております」
新内「テニススクールはやめさせますので」
新内は寧々を自分の方へひっぱる。
糸井「え?やめちゃうんですか?」
新内「海外に行くんですよ」
寧々「まだ決まったわけじゃないから」
新内「(寧々に向かって)いくぞ!」
新内が歩き出し、後に寧々が付いていく。
寧々が振り返って糸井を見る。
○野村商事・外観
都会の高層ビル。
○同・オフィス(夕)
新内がデスクでパソコンに向かっている。
パソコンの画面に寧々の笑顔の写真。
新内はケータイを持って立ち上がる。
休憩コーナーで、ケータイをかける。
新内「ああ俺。今夜残業で帰れないから。火の元気を付けてね。うん、じゃあね」
新内、ケータイを切る。
北が通りかかる。
新内「部長!ちょっとお話が……」
北と新内が話し合っている。
新内は北に頭を下げている。
窓の外には満月。
○宝石店・外観(夜)
シャッターが閉まりかかっている。
新内が強引に入っていく。
○同・店内(夜)
新内がアクセサリーを選んでいる。
新内が2万円のブレスレットを買う。
店員がプレゼント用のラッピングをする。嬉しそうな表情の新内。
○走るタクシー(深夜)
○タクシー・車内(深夜)
新内が後部座席に座っている。
新内はネクタイを外す。
新内の声「これでよかったんだ。これで・・・・・・。
俺には寧々しかいない。寧々がそばにいない人生なんて考えられない。出世より愛。権力より愛を選んだんだ俺は」
新内プレゼントの箱を握りしめる。
○新内家・寝室(深夜)
新内がドアを開ける。
寧々と糸井がダブルベッドに寝ている。
新内は明かりをつける。
新内は驚愕する。
新内「なぜだ?」
糸井が気づき、うろたえる。
糸井「うわぁ」
糸井自分の服をかき集めて、部屋を出ていく。
新内「ちょっとまて!」
寧々が目を覚ます。
寧々「あっ!」
新内は寧々を睨みつける。
新内はワナワナと震える。
寧々「どうして?」
新内は寧々に馬乗りになり、寧々の首を力いっぱいしめる。
寧々は抵抗する。
新内は顔をゆがめ、手に力を入れる。
※この物語はフィクションです。
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