2019年06月15日
安倍首相、ハメネイ師会談 全文検証 〜現地報道より〜
行く前から「難しい仲介」はわかっていた。
安倍さんが、はじめて、宗教指導者のハメネイ獅と
会えたことは、イランが日本を友人と思っているからだろう。
しかし、イランは、日本の「お人好しぶり」もよくわかっていた。
分かった上で、日本の立場を考えてくれたようにしか思えない。
イランにとっては、アメリカは「核合意」の「裏切者」である。
そして、過去の歴史から、「イスラムの敵」とも思っているであろう。
私は、とてもイランを嫌いに離れない。
むしろ、この件に関しては、アメリカに非があるとしか
思えないのだが・・・。
というより、イスラエルに非があると思える。
それは、世界の資本を牛耳る「ユダヤ資本」が、アメリカを
動かしているからに他ならない。
ユダヤの敵イランを、放ってはおけないのである。
仲介は、可もなく不可もなく、で、失敗というより
子どもの使いになってしまったように思える。
日本には、この手の外交は、荷が重いのだ。
苦手な分野と言ってもいいかもしれない。
そんなことは、前々から言っていることで、今回の会談で
初めて出た発言ではない。
官邸サイドは、こう書くしかなかったのだろう。
日本の誠意は、歴史的な観点からしても、イランは疑ってはいない。
しかし、それと、今回の仲介は、話は別、というわけだ。
日本は良く思ってはいても、アメリカは許さないのだ。
以下、会談内容の全文です。
ここまでのイラン側の発言を聞いていて、私は、イランの誇りを
感じざるを得なかった。
「なんと、気高い民族か」と言うしかない。
日本が見習いたいくらいである。
日本の新聞各社のレベルなど、こんなものなのだろう。
今回の会談は、「仲介」は出来なかったので、失敗かもしれないが
訪問自体が失敗だとは思えない。
日本の誠意は、十分理解してもらったと思う。
ただ、イランを説得する材料が何もない。
説得力が全くないのだ。
子どもの使いなのである。
安倍さんにしてこれであるから、日本の政治家何ぞ、世界からすれば
子ども同然なのであろう。
かつての日本の外交手腕は、一体どこへ行ってしまったのであろう?
余りにも、世界的視野で物事を考える人材が無さ過ぎる。
器が小さすぎるのである。
これも「平和ボケ」の弊害なのだろうか?
BY いいとこどり
安倍さんが、はじめて、宗教指導者のハメネイ獅と
会えたことは、イランが日本を友人と思っているからだろう。
しかし、イランは、日本の「お人好しぶり」もよくわかっていた。
分かった上で、日本の立場を考えてくれたようにしか思えない。
イランにとっては、アメリカは「核合意」の「裏切者」である。
そして、過去の歴史から、「イスラムの敵」とも思っているであろう。
私は、とてもイランを嫌いに離れない。
むしろ、この件に関しては、アメリカに非があるとしか
思えないのだが・・・。
というより、イスラエルに非があると思える。
それは、世界の資本を牛耳る「ユダヤ資本」が、アメリカを
動かしているからに他ならない。
ユダヤの敵イランを、放ってはおけないのである。
安倍首相のイラン訪問 緊張緩和の仲介とは程遠い中身と日本側の甘い評価
川上泰徳 | 中東ジャーナリスト
6/14(金) 15:26 Yahooニュースより
安倍首相、ハメネイ師会談を「指導者:米国との対話はない」と報じるイラン英字紙
米国とイランの緊張緩和のための仲介を目指して行われた安倍晋三首相の2日間のイラン訪問は12日、ロハニ大統領と、13日、最高指導者ハメネイ師との会談を行ったが、13日にホルムズ海峡であった日本のタンカーなど2隻への砲弾攻撃によって、国際ニュースから吹っ飛んでしまった。イランでの報道をみると、米イランの仲介という点では、安倍首相の訪問は完全に失敗だった。それにと止まらず、状況は対話とは逆方向に進んでいることを印象づける結果となった。
仲介は、可もなく不可もなく、で、失敗というより
子どもの使いになってしまったように思える。
日本には、この手の外交は、荷が重いのだ。
苦手な分野と言ってもいいかもしれない。
安倍首相とハメネイ師の会談について、首相官邸サイトでは次のように書いている。
イランの最高指導者である、ハメネイ師と直接お目にかかり、平和への信念を伺うことができました。これは、この地域の平和と安定の確保に向けた大きな前進であると評価しています。またハメネイ師からは、核兵器を製造も、保有も、使用もしない、その意図はない、するべきではないとの発言がありました。
そんなことは、前々から言っていることで、今回の会談で
初めて出た発言ではない。
官邸サイドは、こう書くしかなかったのだろう。
一方、ハメネイ師の公式ウエッブサイトから発信された情報では首相官邸の談話にはないメッセージがある。イラン各紙が伝えているハメネイ師と安倍首相との会談の様子は次の通りだ。首相官邸の簡単な談話に比べると、安倍首相との会談をほぼ網羅していると思われるので、長くなるがイランの主要メディアのファルス通信から引用しよう。
会談の中で安倍首相はハメネイ師に「私はあなたに米国大統領のメッセージを渡します」というと、同師は「私は日本が誠実で善意に基づいていることに疑いはありません。しかしながら、あなたが米国大統領について言ったことについては、私はトランプを私がメッセージを交換するに値する人間と考えていませんし、私からはいかなる返事もありませんし、将来においても彼に返答するつもりはありません」と答えた。
日本の誠意は、歴史的な観点からしても、イランは疑ってはいない。
しかし、それと、今回の仲介は、話は別、というわけだ。
日本は良く思ってはいても、アメリカは許さないのだ。
以下、会談内容の全文です。
安倍首相が米国はイランが核兵器を製造することを阻止するつもりであると語ったことに対して、ハメネイ師は「私たちは核兵器に反対しています。私のファトワ(宗教見解)は、核兵器の製造を禁じています。しかし、私たちが核兵器を製造しようと考えれば、米国は何もできませんし、米国が認めなくてもそれが(製造することの)障害にあることがないことは、あなたも知るべきです」と語った。
さらに安倍首相が「トランプ大統領はイランの体制転覆を考えているわけではありません」と語ったのに対して、ハメネイ師は「我々と米国との問題は米国がイランの体制転覆を意図しているかどうかではありません。な」ぜなら、もし、米国がそれ(イランの体制転覆)をしようとしても、彼らには達成することはできないからです。米国の歴代の大統領たちは40年間にわたってイスラム共和国を破壊しようとしてきましたが、失敗しました。トランプがイランの体制転覆を目指していないと言っているのは、嘘です。もし、彼がそうできるなら、するでしょう。しかし、彼にはそれができないのです」と述べた。
また安倍首相が米国は核問題でイランと協議することを求めている、と語ったのに対して、ハメネイ師は「イランは米国や欧州諸国との六か国協議を5年から6年行って、合意に達しました。しかし、米国は合意を無視し、破棄しました。どのような常識感覚があれば、米国が合意したことを投げ捨てておきながら、再度、交渉をするというのでしょうか? 私たちの問題は、米国と交渉することでは決して解決しません。どんな国も圧力の下での交渉は受け入れらないでしょう」と反論した。
安倍首相がトランプ大統領の言葉として「米国との交渉はイランの発展につながる」と語ったのに対して、ハメネイ師は「米国と交渉しなくても、制裁を受けていても、私たちは発展してきます」と答えた。
ここまでのイラン側の発言を聞いていて、私は、イランの誇りを
感じざるを得なかった。
「なんと、気高い民族か」と言うしかない。
日本が見習いたいくらいである。
ハメネイ師から公式に発表された安倍首相の内容を見る限り、安倍首相が提示したトランプ大統領のメッセージは、ことごとく拒否されている。米国との仲介者を演じる安倍首相にとっては取りつく島もなく、イラン訪問は完全に失敗したと評価するしかないだろう。
日本の主要な新聞各紙の14日付朝刊は、いずれも一面で扱い、上記の首相談話をもとに記事をつくっている。朝日、読売、毎日各氏の見出しを比べてみると、次のようになる。
▽朝日新聞
主見出し イラン「核製造しない」
副見出し ハメネイ師、米との対話は否定的
▽読売新聞
主見出し ハメネイ師、米との対話拒否
副見出し 「核兵器製造 意図ない」
▽毎日新聞
主見出し 米との対話拒否
副見出し ハメネイ師 安倍首相と会談後
3紙とも、記事の中でハメネイ師側の厳しい言葉にも触れている。ただし、朝日新聞は紙面としてはもっとも肯定的な見出しとなっている。しかし、ハメネイ師側の厳しい発表内容を見ると、「米との対話拒否」を主見出しに掲げた読売新聞や毎日新聞が、実際の会談の様子を伝える紙面づくりになっていると言わざるを得ない。
日本の新聞各社のレベルなど、こんなものなのだろう。
今回の会談は、「仲介」は出来なかったので、失敗かもしれないが
訪問自体が失敗だとは思えない。
日本の誠意は、十分理解してもらったと思う。
ただ、イランを説得する材料が何もない。
説得力が全くないのだ。
子どもの使いなのである。
安倍さんにしてこれであるから、日本の政治家何ぞ、世界からすれば
子ども同然なのであろう。
かつての日本の外交手腕は、一体どこへ行ってしまったのであろう?
余りにも、世界的視野で物事を考える人材が無さ過ぎる。
器が小さすぎるのである。
これも「平和ボケ」の弊害なのだろうか?
BY いいとこどり
川上泰徳
中東ジャーナリスト
元新聞記者。カイロ、エルサレム、バグダッドなどに駐在し、パレスチナ紛争、イラク戦争、「アラブの春」など取材。中東報道で2002年度ボーン・上田記念国際記者賞受賞。2015年からフリーランスとして夏・秋は中東、冬・春は日本と半々の生活。現地から見た中東情勢を執筆。著書に新刊「シャティーラの記憶 パレスチナ難民キャンプの70年」(岩波書店)「『イスラム国』はテロの元凶ではない」(集英社新書)「中東の現場を歩く」(合同出版)「イスラムを生きる人びと」(岩波書店)「現地発エジプト革命」(岩波ブックレット)「イラク零年」(朝日新聞)◇連絡先:kawakami.yasunori2016@gmail.com
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