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2019年04月17日

大衆化する「エベレスト登山」の是非   〜7000mにトイレ設置〜

ごみだらけのエベレスト、環境に優しいトイレ設置へ 中国
4/13(土) 21:55配信 AFP=時事

山1.JPG
登山用具やごみが散乱したエベレストのキャンプ地(2018年5月21日撮影)。
【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】標高8848メートルを誇る世界最高峰エベレスト(Mount Everest)の中国側キャンプ地で、「環境に優しい」トイレがまもなく設置される。ごみや排せつ物の問題への取り組みが進められているエベレストの登山客は、用を足したくなった場合、海抜7028メートルの地点にあるこのトイレを当てにすることができるようになる。

 数十年前から商業登山が盛んになったエベレストは、世界一標高の高いごみためと化し、その一方で、高額費用を支払いながら、ごみを残していくことに無頓着な登山者が増加。蛍光色のテント、捨てられた登山用具、使い切ったガス缶、時には排せつ物が山頂へと続く登山ルート上に散乱している。


このエベレストのごみ問題は、数十年前から言われていた。
登山家の「野口健」さんも、ネパール側で「ゴミ拾い」を
何度も実施してきている。

ネパール側では、8000mの「サウスコル」でのごみの散乱が
問題視され、現地のシェルパたちも、何度もゴミを下ろしてきた。

今回は中国側で「トイレ設置」とのことだが、このベースキャンプ地では
トイレと共に「ゴミ問題」もあり、焼却炉の設置が待たれる。

今回のトイレは7000m以上の標高なので、一流の登山家たちが
主に使うのだろうが、ツアー登山が増えている最近では、
このツアー客たちには、朗報だ。

標高の高い所でのトイレは「命がけ」なので、ある意味、安全の為でもある。
マッキンリーで遭難した有名な登山家(冒険家)の「植村直己」さんは
テントからトイレに行って遭難したと報道されたこともある。

このトイレ、強風に耐えられるのかどうか、怪しい。
ジェット気流が吹き荒れる高所でのトイレ。
安心はできないだろう。


また、いわゆる大衆登山者ではないが、有名な登山家とシェルパの
喧嘩の報道もある。

エベレスト山中で「恐怖の」乱闘、目撃者が語る
2013年4月29日 17:47 発信地:カトマンズ/ネパール [ アジア・オセアニア ネパール ]

山2.JPG
世界最高峰エベレスト(Everest)のキャンプ3の様子(2009年5月8日撮影)。(c)AFP/COR

【4月29日 AFP】世界最高峰エベレスト(Everest)を登山中の欧州の有名登山家2人とネパール人ガイドらの間で起きた「恐怖の」乱闘について、目撃した登山家が29日、AFPに当時の状況について語った。この乱闘は現在、「事件」として地元警察当局が捜査を行っている。

乱闘事件は27日に起きた。スイス国籍で登山記録保持者のウエリ・シュテック(Ueli Steck)さんと、エベレストを4回登頂したイタリアのシモーネ・モロ(Simone Moro)さんは、標高7470メートルにあるエベレストのキャンプ3まであと少しのところまで来ていた。

匿名を条件にAFPの電話取材に応じた米国人の目撃者によると、ロープを取り付けるまでしばらく待つよう言われていたシュテックさんとモロさんだが、2人はシェルパの指示を無視して登山を続けたという。2人はカメラマン同行のもと、「未公開」の新たなルートで無酸素登頂を目指していた。

「シェルパたちは、ロープを直している間は、自分たちより高い位置を登らないでくれと2人に頼んだが、2人は結局登り続けた。やがて(下にいる)シェルパたちに氷が落下して、それでシェルパたちは腹を立てた」と、目撃者は語った。



率直に言って「バカな登山家」としか言えない。
一流だからと言って、登山ルールを無視してよいということは無い。

「作業中のシェルパの上を歩く」なんてのは、登山を知っている者なら
ルール違反であることを知っている。
氷どころか、岩を落とすことにもつながるからだ。

高所では判断力や運動神経が鈍くなる。
また体力を激しく消耗するために、上に登ることを焦るのだ。

大体、新ルートを目指していながら、ルート工作をシェルパにやらせるなど
ただの「功名心」狙いの登山でしかない。
なにが「無酸素登山」だ。
新ルートを目指すなら「ルート工作」は自分でやれ。である。

現地のシェルパたちは「命がけ」でガイドしている。
そのシェルパの指示に従えないのなら、ガイドなど雇ってはいけない。
「金を払えば、偉いさま」では、シェルパたちが可哀そうであろう。

彼らほどの「プロ魂」の持ち主はいない。
お客を守るためなら、自分の命をも犠牲にするのが
彼らシェルパなのである。

私も実際にシェルパたちの勇敢な姿勢に感銘を受けた経験がある。
エベレストでだ。

「郷に入れば、郷に従え」である。
ヒマラヤでシェルパと共に登山するなら、シェルパの指示には従え。
彼らはポーターとは違うのだ。   ガイドである。

今回の件は、一流の登山家がするようなことではない。
反省してもらいたい。




    BY いいとこどり



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