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2019年04月08日

プログラミング教育に必須のパソコン保有   〜日本は最低水準〜

この記事を見て「なんじゃ、こりゃ」だった。
プログラミング教育の前に、こんなことでは話にならない。

パソコン普及率が低すぎる日本の憂鬱な未来
4/8(月) 6:15配信 JBpress

パソコン普及率が低すぎる日本の憂鬱な未来

 2020年度から小学校でプログラミング教育が必修化される。新しく使われる教科書にはプログラミングの項目が盛り込まれているが、日本の場合、子どものパソコン保有率が極めて低いという、教育以前の問題が存在している。(加谷 珪一:経済評論家)

■ プログラミングという科目があるわけではない

 文部科学省は2019年3月26日、全国の小学校で2020年度から使われる教科書の検定結果を公表した。算数や理科の教科書には必修となるプログラミングが盛り込まれている。

■ あまりにも低すぎる日本のパソコン普及率

 今回のプログラミング必修化によって、遅れていた日本のIT教育にも弾みがつくと考えたいところだが、どうも雲行きが怪しい。日本の場合、学校でのカリキュラム以前の問題が存在しており、これが足かせになる可能性が高いからである。その問題とは、パソコンがあまりにも一般社会に普及していないことである。

 プログラミングあるいはIT教育というのは抽象度が高い分野なので、教え方を工夫しないとうまく学習できないのは明らかである。パソコンやタブレットの操作というのはあくまで形而下(形を備えているもの)での話だが、形而下での操作に慣れることで、抽象思考が身に付くという側面があることは否定できない。このためIT教育において、ハードウェアに慣れ親しむことは重要な意味を持つ。

 ところが日本は先進諸外国に比べてパソコンやタブレットの普及率が低く、これがプログラミング教育の障害になる可能性がある。

 OECD(経済協力開発機構)の国際成人力調査によると、16歳から24歳までの若者が職場や家庭などでパソコンを利用する頻度は、OECD加盟国中最低水準だった。OECDの学習到達度調査においても、学校や家庭でコンピュータを使える状況になっていると回答した生徒の割合は、ほとんどの質問項目において47カ国で40位以下にとどまっている。

 パソコン販売台数などから推定した日本のパソコン保有率は米国の半分程度である。成人が業務においてもパソコンを使っていないのであれば、子どもが日常的にパソコンに触れる可能性はさらに低いだろう。

 内閣府が行った国際比較調査でも同じような結果が出ており、日本の13歳から19歳の子どものパソコン保有率は先進国中では突出して低く、約7割がパソコンを保有していない。


この教育をするからには、当然学校でのパソコン設置はするのだろうと
当然のように考えていたのだが・・・。

教室の全員がパソコンを使った教育になるものと思っていたら
そこは置き去りで、一体、どういう教育方法をとるのかが
わからなくなってきた。

教科書で仕組みを勉強させても、実際にパソコンを触れないのなら
実践教育が出来ないではないか?

学校はどう考えているのだろうか?

日本ではスマホが普及しているという意見があるが、この話にはあてはまらない。先進諸外国では日本と同様、スマホが普及しているが、これに加えてパソコンやタブレットも保有している。個人的なコミュニケーションはスマホで、知的活動はパソコンでという使い分けが出来上がっていると見てよい。
 諸外国の学校教育がパソコン保有を前提としており、宿題も電子的に提出させるケースがあることを考えると、この落差はかなり激しいといってよいだろう。


学校がパソコンを保有するのは、教育上、必須ではないのか?
民間企業では、子供向けプログラミング教材として、タブレットを
使用したものが続々出てきているので、家庭ではこれらを使っての
勉強はできると思うが、経済的負担が大きいので、格差が出来る。

経済的に厳しい家庭は、学校での教科書教育しかできない
ことになるのだろうか?

そんな教育では、実効性が怪しい。

■ 全員にパソコンを持たせても「安い買い物」

 プログラミング必修化によって、ITに興味関心を持つ子どもが増えたとしても、パソコンに触れる機会がなければ、その興味を継続的に発展させることは難しい。

 日本はあらゆる分野において予算不足となっており、教育現場は特にその傾向が顕著となっている。だが小学生あるいは中学生全員にパソコンを行きわたらせるための予算は、少々無理すれば実現できない水準ではない。日本は少子化が進んでいるので、10〜14歳の人口は600万人しかいない。1台5万円で調達できるなら、3000億円の金額があれば足りるのだ。


安い買い物である。
以前から、「日本の教育にかける予算が少ない」と書いてきた。

せめて、基本的なパソコン設置ぐらいは、金をかけていただきたい。
幸い、家にはタブレットもパソコンも親が使っているのがある。

パソコンなど、今は、安いのがいくらでもある。
国が配置するのであれば、台数が多いのだから、安価で
購入できるはずだ。

さっさと、設置しなさい。

■ 日本のIT人材は「文系」に使われている? 

 同時に、ITの知見に対する処遇についても、考え直していく必要がある。

 日本では、いわゆる理工系教育というのは、エンジニアを育成するためのものというニュアンスが強かった。日本ではいまだに文系、理系という奇妙な区分があり(諸外国ではこうした明確な区分はない)、いわゆる文系と呼ばれる人が経営的な仕事に携わり、理系は技術を担当するという役割分担が出来上がっている。

 だがITが一般教養であるならば、大学のカリキュラムも時代に合わせて変えていく必要があるだろう。諸外国では学部の専攻は工学で、大学院ではMBA(経営学修士)を学ぶといったキャリアはごく当たり前である。経営や営業といった分野は文系で技術は理系という、情緒的な区分意識はそろそろ捨てた方がよい。


全くその通りだ。
今やパソコン使用は一般教養の時代であろう。

就職するにしても、パソコンの「エクセル」「ワード」が出来ないと
どこにもまともな就職先などない時代である。


IT教育は、ただ学校で教えればよいというものではない。ITの知見を社会にどう生かし、そうした知見を持つ人材をどう評価するのかという総合的な見識が問われている。

加谷 珪一



「IT後進国・日本」と言う言葉が蘇った。
ハードの面では品質優先の日本は、そこそこの競争力はあるが
こと「ソフト」面では、全く世界に歯が立たない状況を
日本人は認識しなくてはならない。

ソフトのアイデア面で、発想力が決定的に低い。
アプリの開発で国内で一所懸命やっても、ガラパゴスにしかなっていない。

その辺の発想力を磨くのに「プログラミング教育」が必要なのに
その基本となるパソコンが持てないのでは、笑い話にもならない。

子供達にパソコンを持たせれば、勝手に自分で覚えていくのが
子供たちの可能性である。

頭の中だけで教育しようとしても、それは無理だ。
ハードが伴わなければ、子供たちの興味を喚起することが出来ない。
子供たちにとって、パソコンは「遊びの道具」なのである。

道具が無いのに「遊べ」と言っても無理な話であろう。
子供たちが困惑する。


さっさと、パソコンを買ってあげてください。


             BY いいとこどり



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