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2016年01月08日

読書感想文『アミスタッド号事件』  おすすめの文章と自分なりの感情

DSC_1650.JPGこんにちわ小谷中広之です
今回のブログでは私「小谷中広之」が読んだ本の中で気に入った文章を紹介するとともに私「小谷中広之」がその文章に対して感じたこと(感情)を書き、少しでも皆様の何かのきっかけになれればこのうえない喜びです(定期的に読書感想文は更新していきます)
決して細かくは書くことはありませんのでご了承ください
私「小谷中広之」が感じた文章を書きたいと思っております

今回のご紹介する本は、ウォルターディーンマイヤーズ様の「自由をわれらに アミスタッド号事件」です

ウォルターディーンマイヤーズ様。1937年生まれ。青少年向けにフィクション、ノンフィクション、詩などを多数発表

気になる文章
●檻はバラクーン(奴隷収容所)と呼ばれた。アフリカ人をとらえて海岸地方のブランコのところに連れてくるのは、同じアフリカ人だった。とらえられたアフリカ人は、ロンボコ島でバラクーンに入れられ、奴隷船に移されるまでそこに閉じ込められた
○小谷中広之の感情・・・同じ国の人間に連れてこられ、バラクーンに入れられる時の、入れる側と入れられる側が同じ国の人間で、両者の目に映る光景や感情は全く異なるものだったのだろう。一方は利益で、もう一方は奴隷としての立場。奴隷貿易の恐ろしさを感じる

●一つの船に三百人を乗せて運べば、現在の金額にして50万ドルほど簡単に手にすることができた。船は5,6回航海を繰り返すと捨てられることが多い。なぜ捨てられたか、その理由を考えれば、奴隷貿易がどれほど非人間的なものだったかがわかる。奴隷は船に乗せられると、船倉に鎖でつながれ、体を洗うことも、洗面設備を使うことも許されない。そして狭い場所に鎖でつながれたまま用を足さなくてはならなかった。木の床はすぐに汚物まみれになるが、それでもそこで寝るしかなかった。病気になった人もたくさんいたが、みんな何週間も汚物の中に寝るしかなかった。そして看板や船全体に汚物がしみこみ、船員たちがとても乗り込めないようになると、さっさと船を捨てて、他の船を買うか、新しい船を建造するのだった
○小谷中広之の感情・・・奴隷貿易の悲惨さを感じる。汚物臭の中での睡眠は言葉にならないほどであっただろう。奴隷制度の犠牲者やその家族のことを思うと胸が苦しくなる。きっと今でもこのような船が海底に沈んでいるのだろう。もしかしたら、船の中で病気など何かの原因でなくなってしまった方の遺体も一緒にあるのかもしれない。不謹慎覚悟で書くが、この遺体のおかげで海底ではリンの共有ができていて、それによって生き延びた海洋生物がいただろう。食物連鎖が行われた事実もあるだろう

●奴隷貿易がなぜ儲かったかというと、西欧諸国は安い日用品雑貨品や旧式小銃などを積んでアフリカ西海岸へ行き、ここで黒人奴隷と交換して中南米へ運んで売り、現地の砂糖などを積んで帰ってくるという、徹底して無駄のない三角貿易をしていたからだ。はじめのうちヨーロッパ人達は、アフリカ西海岸で奴隷狩りをしていたが、そのうちもっと巧妙な手段を考えだした。一部のアフリカ人と手を結び、小銃などと交換に、彼らに奴隷狩りをさせ、海岸に収容所をつくって一時そこに入れて置き、ヨーロッパ人はすでに集められている黒人たちを、物々交換で船に積み込めばいいのである。こうして奴隷貿易をしたのは、西欧諸国ばかりではなかった。実は北米のアメリカでも、奴隷貿易を始めていた
○小谷中広之の感情・・・徹底して商売をしていたのだろう。近江商人の三方良しとする経営理念とは全く離れている。売り手良し、買い手良しまでは経営理念としてはこの貿易方法は当てはまるだろう。しかし、もう一つの世間良しということには全く当てはまっていない。奴隷貿易を行っていた非人道的な人間たちは、奴隷貿易が禁止になった瞬間に職を失い逆に奴隷をしていた人たちから支配される側に回ってしまっただろう。三方よしの考え方は、一番商売として長生きできる秘訣なのかもしれない。どれか一つが欠けてもいけない、3つ全てが良しとなる商売をしていこう



ここまで読んでいただきありがとうございます。読んでいただいた方の人生での何かのお役に立てればとても嬉しいです

この本の他の文章が気になった方下記のサイトで購入可能です。






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