2015年10月30日
読書感想文『死に方』 おすすめの文章と自分なりの感情
こんにちわ、小谷中広之です
今回のブログでは私「小谷中広之」が読んだ本の中で気に入った文章を紹介するとともに私「小谷中広之」がその文章に対して感じたこと(感情)を書き、少しでも皆様の何かのきっかけになれればこのうえない喜びです(定期的に読書感想文は更新していきます)
決して細かくは書くことはありませんのでご了承ください
私「小谷中広之」が感じた文章を書きたいと思っております
今回のご紹介する本は、高柳和江様の「死に方のコツ」です
高柳和江様。神戸大学医学部卒業。日本医科大学医療管理学教室助教授。英国小児外科学会員に認められたのは、日本人としては5人目
気になる文章
●あなたが死を受容するまでには大変な時間がかかるだろう
でも、今のうちに死を納得して受け入れてさえおけば、「いざ本番」のときにグズグズ悩んでいる時間を浪費することもない。きっと、最後の最後まで前向きに生きることができるはずだ
○小谷中広之の感情・・・生命は必ず亡くなる。宇宙ですら、いつかは亡くなる
●死ぬ直前は、意識が低迷してしまう。でも、最後まで耳は聞こえる。何と素晴らしいことだろう
名前を呼んで、たとえ返事がなくても、身体が弱っているために反応することができないだけだから、あなたが誰かを看取るときは、その手を握って、最後まで耳元で話しかけてあげたいものだ
○小谷中広之の感情・・・最後まで声をかけてあげよう。自分にしかかけられない言葉を
●作家の笹沢佐保さんは、「人生は死ぬまでの暇つぶし」
○小谷中広之の感情・・・そう捉えてみるのも、いいかも。楽天的になれる
●自己表現の手段を奪われると、人間はがっくりと気力を失ってしまうものなのだ
最後の最後まで、可能な限りは「生きること」を諦めずに精一杯やってほしいと思う
○小谷中広之の感情・・・最後の一秒まで生きる、しかしそれは、生き延びようともがくのではく、今を生きること
●米国の精神科医キューブラーロスは、死んでいく患者さん数百人にインタビューした。その結果、死ぬ人の心理状態は、次の5段階を順番に進んでいくものだ、と言っている
1.否認。2.怒り。3.取引。4.抑鬱。5.受容
○小谷中広之の感情・・・受容、つまりは受け入れる精神状態になるまでの、順番である。嫌だ。なぜ自分なんだ。なんでもしますからどうか神様、元に戻してください。どうすることもできないんだぁ、何もする気が起きない。悩んでいてもしょうがない、すべてを受け入れて今の自分にできることを精一杯しよう
●「最後は大変だったけれど、ギリギリまで立派に生きようとしておられたね」
と言われるような死に方をしたいものだ。その意味では、やはり死の受容ということがウエイトを占めてくるのである
○小谷中広之の感情・・・生きて健康でも、いつかは必ずやってくる「死」。生命は、誕生してから死亡率100%に向かって生きている。ならば、その最後の「死」について、しっかりと向き合う時間が必要なのではないだろうか。もっと、もっと、死についての本を読んで、考えて、答えは出ないが追及していきたい
●死がすぐそこに迫った人は、ものを食べなくなることが多い。食べなくなるのは、身体が弱ったためばかりでなく、自分の死が近いことを知り、死を受容した人は食べたい気持ちがなくなってしまうのである
だが、それでも目の前の彼女は娘さんが、「食べれば元気になるからね」と、スプーンを口にあてがうと、辛そうな表情を浮かべながらも、何とか飲み込もうとしている
よくなりたいから、ではない。自分のためでなく、まだ母の死を受容できないでいる娘の思いやりである
こんな風に、最後の段階では本人がすでに死を受容し、あとは安らかに死んでいきたいと願っているのに、周りの人が受容できず「もっと頑張って、生きてちょうだい」と、奮闘努力を期待する場面がよく見られる
こんな時、死んでいく人は周囲への思いやりから、わざと明るく強い病人像を演じて見せるのだが、その心情を思うと心が痛む
死んでゆく人たちはあまりにも優しすぎて、まるで神様のようだと思うこともしばしばだ
○小谷中広之の感情・・・死していく人間に、あまり気を使わせずに今を生きてもらうためにできることは何だろうか
●人間が本当に大きな悲しみと嘆きの最中にあるときは、抱きしめ、手を握ることだけが唯一の、そして最大の慰めとなることがある
○小谷中広之の感情・・・抱きしめよう
●死に方にも、いろいろ知恵があるモノだ
私の知り合いのおばあさんは、自分が死ぬとわかると、一族郎党親戚縁者に収集をかけ、一人ずつ枕元に呼んで「お前は気が短いのが欠点だ」「夫婦仲良くしなさい」「もっと辛抱して人の話を聞くように」などと説教を垂れ、しまいに言うことがなくなって、たまたまやってきた近所のお風呂屋さんのお手伝いさんにまで「あんたは貯金しなさい」と言い残し、それでも死ぬまでに時間が余ってしまったので
「歌でも歌うか」
と、皆で歌を歌い、それから亡くなった
このおばあさんは明治生まれの傑物(ケツブツ)だが、うまく生きた人は死に方もうまい
○小谷中広之の感情・・・時間があるから、歌う。こんな優雅な死を待つ姿勢は、素晴らしい。意識してできるものではないだろう。日ごろから、楽観的に生き、死を受け入れる体制や心構えができていたのだろう
●ある患者さんはガン末期になり、やせてきて、入れ歯があわなくなった。そこで看護婦が入れ歯をはずした。すると、話せなくなり、とたんに意識が低下し、食事もとらず、2週間後には亡くなってしまった
たぶん、この方は入れ歯を外したことで、人とのコミュニケーションがとれなくなったために、すっかり意気消沈してしまったのだろう
入れ歯を外すことは、本人にとってはそれほど苦痛なのだ
入れ歯を外すと食事は自動的に刻み食や流動食になる。食べる楽しみがなくなる。また、かまないと唾液が出にくくなるから、口の中に真菌が増え、カンジタや口内炎ができる
それに、歯は食べるためだけのものではない。コミュニケーションの手段である
もし歯がなかったら、発音しにくく、何か言おうとしても相手に通じにくくなって「えっ」と何度も聞き返されるようになる。これがどんなに傷つくことか
顔つきも変わってしまうから、人にも会いたくなくなる
入れ歯の人は、死ぬ間際までなるべく入れ歯を外さないようにしたい
○小谷中広之の感情・・・入れ歯が合わずに、しかし新しく作っている時間はなさそうでも、新しく入れ歯をつくる段取りをとり、その間は今までのモノを使っているか、予備のものを使用してもらおう
●死んでいく本人にユーモアを要求するのは酷な話だが、死ぬのにも健康的な死に方がある。日ごろ磨いたユーモアのセンスを病院でも発揮できれば、より元気に死ねるのは間違いない
ある有名人は死ぬ少し前、処置の仕方が乱暴だったので、「おいおい、そんなことしたら死んじゃうよ」と笑ったとか
私の大好きなエピソードは、サメに喰われたイギリス人の話
船から落ちてサメに腕を食いちぎられた男に、ある人が呼びかけた
「おーい。大丈夫か」
すると彼はウィンクをして
「人生なんてこんなものさ」
そして、サメに飲み込まれて死んだという
○小谷中広之の感情・・・なんだか映像として、サメの話はイメージができる分、鳥肌が立った。こんな潔く、人は受容できるのだろうか。それも、短い時間の間で、海に落ち、サメに腕を食いちぎられ痛みを感じないまま、「じんせいこんなものさ」とウィンクをしながら。やはりこの人も日ごろから、自分の死をいうものを意識して生きていたのだろうか
●「へぇー。死ってこういうものだったのか」
そんな感じで、明るく死ねたらいいなぁと思っている
ただし、そのためには漠然と死を考えるのではなく、じっくり時間をかけていろいろな観点から死を考えること、死についての広い知識をもつことが必要である
○小谷中広之の感情・・・「生」と「死」、逃れることのできない出来事にしっかりと向き合おう
●死についてたくさんの著作がある作家の山田風太郎さんは、死についてのオリジナルな警句として、「いろいろあったが、死んでみりゃあ、なんてこった、初めからいなかったのと同じじゃないか皆の衆」と書いておられる
○小谷中広之の感情・・・0にもどるだけのこと
ここまで読んでいただきありがとうございます。読んでいただいた方の人生での何かのお役に立てればとても嬉しいです
この本の他の文章が気になった方下記のサイトで購入可能です。
今回のブログでは私「小谷中広之」が読んだ本の中で気に入った文章を紹介するとともに私「小谷中広之」がその文章に対して感じたこと(感情)を書き、少しでも皆様の何かのきっかけになれればこのうえない喜びです(定期的に読書感想文は更新していきます)
決して細かくは書くことはありませんのでご了承ください
私「小谷中広之」が感じた文章を書きたいと思っております
今回のご紹介する本は、高柳和江様の「死に方のコツ」です
高柳和江様。神戸大学医学部卒業。日本医科大学医療管理学教室助教授。英国小児外科学会員に認められたのは、日本人としては5人目
気になる文章
●あなたが死を受容するまでには大変な時間がかかるだろう
でも、今のうちに死を納得して受け入れてさえおけば、「いざ本番」のときにグズグズ悩んでいる時間を浪費することもない。きっと、最後の最後まで前向きに生きることができるはずだ
○小谷中広之の感情・・・生命は必ず亡くなる。宇宙ですら、いつかは亡くなる
●死ぬ直前は、意識が低迷してしまう。でも、最後まで耳は聞こえる。何と素晴らしいことだろう
名前を呼んで、たとえ返事がなくても、身体が弱っているために反応することができないだけだから、あなたが誰かを看取るときは、その手を握って、最後まで耳元で話しかけてあげたいものだ
○小谷中広之の感情・・・最後まで声をかけてあげよう。自分にしかかけられない言葉を
●作家の笹沢佐保さんは、「人生は死ぬまでの暇つぶし」
○小谷中広之の感情・・・そう捉えてみるのも、いいかも。楽天的になれる
●自己表現の手段を奪われると、人間はがっくりと気力を失ってしまうものなのだ
最後の最後まで、可能な限りは「生きること」を諦めずに精一杯やってほしいと思う
○小谷中広之の感情・・・最後の一秒まで生きる、しかしそれは、生き延びようともがくのではく、今を生きること
●米国の精神科医キューブラーロスは、死んでいく患者さん数百人にインタビューした。その結果、死ぬ人の心理状態は、次の5段階を順番に進んでいくものだ、と言っている
1.否認。2.怒り。3.取引。4.抑鬱。5.受容
○小谷中広之の感情・・・受容、つまりは受け入れる精神状態になるまでの、順番である。嫌だ。なぜ自分なんだ。なんでもしますからどうか神様、元に戻してください。どうすることもできないんだぁ、何もする気が起きない。悩んでいてもしょうがない、すべてを受け入れて今の自分にできることを精一杯しよう
●「最後は大変だったけれど、ギリギリまで立派に生きようとしておられたね」
と言われるような死に方をしたいものだ。その意味では、やはり死の受容ということがウエイトを占めてくるのである
○小谷中広之の感情・・・生きて健康でも、いつかは必ずやってくる「死」。生命は、誕生してから死亡率100%に向かって生きている。ならば、その最後の「死」について、しっかりと向き合う時間が必要なのではないだろうか。もっと、もっと、死についての本を読んで、考えて、答えは出ないが追及していきたい
●死がすぐそこに迫った人は、ものを食べなくなることが多い。食べなくなるのは、身体が弱ったためばかりでなく、自分の死が近いことを知り、死を受容した人は食べたい気持ちがなくなってしまうのである
だが、それでも目の前の彼女は娘さんが、「食べれば元気になるからね」と、スプーンを口にあてがうと、辛そうな表情を浮かべながらも、何とか飲み込もうとしている
よくなりたいから、ではない。自分のためでなく、まだ母の死を受容できないでいる娘の思いやりである
こんな風に、最後の段階では本人がすでに死を受容し、あとは安らかに死んでいきたいと願っているのに、周りの人が受容できず「もっと頑張って、生きてちょうだい」と、奮闘努力を期待する場面がよく見られる
こんな時、死んでいく人は周囲への思いやりから、わざと明るく強い病人像を演じて見せるのだが、その心情を思うと心が痛む
死んでゆく人たちはあまりにも優しすぎて、まるで神様のようだと思うこともしばしばだ
○小谷中広之の感情・・・死していく人間に、あまり気を使わせずに今を生きてもらうためにできることは何だろうか
●人間が本当に大きな悲しみと嘆きの最中にあるときは、抱きしめ、手を握ることだけが唯一の、そして最大の慰めとなることがある
○小谷中広之の感情・・・抱きしめよう
●死に方にも、いろいろ知恵があるモノだ
私の知り合いのおばあさんは、自分が死ぬとわかると、一族郎党親戚縁者に収集をかけ、一人ずつ枕元に呼んで「お前は気が短いのが欠点だ」「夫婦仲良くしなさい」「もっと辛抱して人の話を聞くように」などと説教を垂れ、しまいに言うことがなくなって、たまたまやってきた近所のお風呂屋さんのお手伝いさんにまで「あんたは貯金しなさい」と言い残し、それでも死ぬまでに時間が余ってしまったので
「歌でも歌うか」
と、皆で歌を歌い、それから亡くなった
このおばあさんは明治生まれの傑物(ケツブツ)だが、うまく生きた人は死に方もうまい
○小谷中広之の感情・・・時間があるから、歌う。こんな優雅な死を待つ姿勢は、素晴らしい。意識してできるものではないだろう。日ごろから、楽観的に生き、死を受け入れる体制や心構えができていたのだろう
●ある患者さんはガン末期になり、やせてきて、入れ歯があわなくなった。そこで看護婦が入れ歯をはずした。すると、話せなくなり、とたんに意識が低下し、食事もとらず、2週間後には亡くなってしまった
たぶん、この方は入れ歯を外したことで、人とのコミュニケーションがとれなくなったために、すっかり意気消沈してしまったのだろう
入れ歯を外すことは、本人にとってはそれほど苦痛なのだ
入れ歯を外すと食事は自動的に刻み食や流動食になる。食べる楽しみがなくなる。また、かまないと唾液が出にくくなるから、口の中に真菌が増え、カンジタや口内炎ができる
それに、歯は食べるためだけのものではない。コミュニケーションの手段である
もし歯がなかったら、発音しにくく、何か言おうとしても相手に通じにくくなって「えっ」と何度も聞き返されるようになる。これがどんなに傷つくことか
顔つきも変わってしまうから、人にも会いたくなくなる
入れ歯の人は、死ぬ間際までなるべく入れ歯を外さないようにしたい
○小谷中広之の感情・・・入れ歯が合わずに、しかし新しく作っている時間はなさそうでも、新しく入れ歯をつくる段取りをとり、その間は今までのモノを使っているか、予備のものを使用してもらおう
●死んでいく本人にユーモアを要求するのは酷な話だが、死ぬのにも健康的な死に方がある。日ごろ磨いたユーモアのセンスを病院でも発揮できれば、より元気に死ねるのは間違いない
ある有名人は死ぬ少し前、処置の仕方が乱暴だったので、「おいおい、そんなことしたら死んじゃうよ」と笑ったとか
私の大好きなエピソードは、サメに喰われたイギリス人の話
船から落ちてサメに腕を食いちぎられた男に、ある人が呼びかけた
「おーい。大丈夫か」
すると彼はウィンクをして
「人生なんてこんなものさ」
そして、サメに飲み込まれて死んだという
○小谷中広之の感情・・・なんだか映像として、サメの話はイメージができる分、鳥肌が立った。こんな潔く、人は受容できるのだろうか。それも、短い時間の間で、海に落ち、サメに腕を食いちぎられ痛みを感じないまま、「じんせいこんなものさ」とウィンクをしながら。やはりこの人も日ごろから、自分の死をいうものを意識して生きていたのだろうか
●「へぇー。死ってこういうものだったのか」
そんな感じで、明るく死ねたらいいなぁと思っている
ただし、そのためには漠然と死を考えるのではなく、じっくり時間をかけていろいろな観点から死を考えること、死についての広い知識をもつことが必要である
○小谷中広之の感情・・・「生」と「死」、逃れることのできない出来事にしっかりと向き合おう
●死についてたくさんの著作がある作家の山田風太郎さんは、死についてのオリジナルな警句として、「いろいろあったが、死んでみりゃあ、なんてこった、初めからいなかったのと同じじゃないか皆の衆」と書いておられる
○小谷中広之の感情・・・0にもどるだけのこと
ここまで読んでいただきありがとうございます。読んでいただいた方の人生での何かのお役に立てればとても嬉しいです
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