中国語文法(4)
【4】
「術目構造」の続きです。
きょうは、「状態主体」を学びます。
これは。「形容詞」+「目的語」という構造です。
「顔が赤くなった」と中国語で言うのは、
红了 脸
hóngle liǎn
ホンラ リエン
となります。
赤くなっちゃったんだ(主体)というテーマを言ってから
赤くなったのは、「顔さ」 とテーマの説明を施します。
これも中国語独特の文構造です。英語にも、日本語にもありません。
覚えておくしかありません。こういう言い方を中国語ではするんだと
覚えておいてほしい。
何度も言いますが、了(ラ)は、状態の変化を示す語で、
動詞や形容詞などの後ろに
添えて、「〜になっちゃった」という意味を出します。
@状態変化 A完了 B強調
などの意味で使われます。
よく勘違いされることなので、繰り返し
申します。、「過去」表現ではありません。
下 雨了・ は今、雨が降っているのです。
降っていたのではありません。今、傘が必要なのです。
我 学了 中文 三年了・ (私は中国語を学習して3年になります。)
確かに、過去3年間のことだけど、
学習を始めて、3年という状態変化を言っているだけで、
過去3年したが、今はしていない、という意味には絶対なりません。
今、まだ学習は続いていることになります。
終わったのなら、完了 を添えます。
尚、過去形というものは、中国語にはありません。
過去であることを示す必要があるときは、はっきり、
「昨天 」(きのう)などと言う必要が」あります。
過去形がないために、よく中国と取引している日本企業との間で
トラブルが生じるといいます。中国語には、過去形も未来形もなく、
ただ、日付だけが頼りの言語です。
この多発していると言われている日中企業間トラブルは
漢字だけの国語なので、語尾変化がつけられないための所以です。
【教訓】
どんな優れた人にでも、短所はあるものだ。やさしくカバー
してあげましょう。それが、長いおつきあいの秘訣です。
「動詞+目的語」の文構造は「術目構造」と呼ばれています。
「主述構造」を覚えていますでしょうか?
これは、「主語+述語」の文構造でした。
(〜はね)と言ってから、(〜なんだよ)と言う、これが中国語の文の骨格です。
そのまま(主語、述語)と並べて発話しています。
そして、主語が脱落して述語の部分を、展開表現した形も学びました。
これは(〜を〜するんだよ)という文形式でしたね。
(お茶をね、飲むんだよ)これが hē chá(喝 茶)です。
喝(hē)は「飲む」という動詞。
茶(chá)は「お茶」という名詞で、これが「飲む」という動詞の
目的語になっています。
「飲む」という表現をさらに展開させるため、〜を飲む のところの 〜
に名詞(この場合飲むもの)を代入します。
「水を飲む」なら 喝 水(hē shuǐ)(ハー シュイ)
「動詞+目的語」も学びました。
(〜を〜するんだよ)という文形式でしたね。
「音楽を聴く」 「本を読む」
「 〜を〜する 」 作り出せば、星の数ほど作れます。
「音楽」と「聴く」と「本」と「読む」 の復習です。
听 音乐
tīng yīnyuè
ティン イン ユエ
音楽を聴く
看 书
kàn shū
カン シュー
本を読む
「来る」という動詞を展開させましょう。
「〜を来る」とは言いませんから、これを展開させるには
「〜が来る」
となりました。覚えておいでですか?
「客が来る」
これなら文が成立しました。これは中国語では
来 客人
lái kèren
ライ カーレン
最後の「レン」は四声の抑揚アクセントはありません。
軽く添えるだけの軽声で発音します。
つまり、中国語というのは、「〜が」に相当する部分でも
目的語にしてしまう言語です。
何でも食べる元気な子みたいな言葉です。
雨が降る
下 雨
xià yǔ
「雨が降ってきた」という場合は、中国語では
「状態変化」を表す語「了」を添えます。
下 雨了・
xià yǔle
・ シャー ユーラ
あ、雨だ。(雨が降ってきた)
「術目構造」のおさらい。
「状態主体」を学びましたね。
これは「形容詞」+「目的語」という構造でした。
「顔が赤くなった」と中国語で言うのは、
红了 脸
hóngle liǎn
ホンラ リエン
赤くなっちゃったんだ(主体)というテーマを言ってから
赤くなったのは、「顔だよ」 とテーマの説明を施します。
動詞や形容詞などの後ろに了を添えて、
「〜になっちゃった」という意味を出します。
@状態変化 A完了 B強調
などの意味で使われます。
了は「過去」表現だとは決まっていませんのでね。
下 雨了・ は今、雨が降っているのです。
降っていたのではありません。今、傘が必要なのです。
「雨になった」という状態の変化の「了」です.
とばく場の壺降りがいうセリフ「入ります」がこの「了」
です.骰子が壺に入る、という状態の変化です.
入れる瞬間に発する言葉ですから、まだ入っていなくても
いいです.「放入了!」です.
【本日の学習】
きょうは「述補構造」を学びましょう。
述補構造とは動詞(形容詞も含む)+(補語)で構成される文です。
動詞+補語:
学 好
マスターする
xuéhǎo
シュエ ハオ
中国語をマスターする、というのは、
学 好 汉语
xuéhǎo Hàhyǔ
シュエハオ ハンユー
形容詞+補語:
好 多了
だいぶよくなった
hǎoduō le
ハオトゥオーラ
【述目構造】(動詞/形容詞 + 目的語)
目的語の多くは名詞(句)ですが、動詞(句)の場合もあります。
名詞(句)が目的語の場合:
听 音乐(音楽を聴く)
tīng yīnyuè
ティン インユエ
動詞(句)が目的語の場合:
听 她唱歌
tīng tā chàng gē(彼女が歌を歌うのを聴く)
ティン ター チャンガー
【述補構造】(動詞/形容詞 + 補語)
述補構造は、「動詞 + 補語」と「形容詞 + 補語」の2つのタイプに
分けられます。「動詞 + 補語」(動補構造)の場合は、そのあとに、
さらに目的語を取ることができます。
動詞 + 補語:
学 好(汉语)
xué hǎo
シュエ ハオ (ハニュー)
(中国語を)マスターする
形容詞 + 補語:
好 多了
hǎoduō le (ハオ トゥオー ラ)
(だいぶよくなった)
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