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2021年09月28日

一番安いけど一番頼れる:第9世代iPadレビュー

iPadの中で一番安い無印iPadは、いわばタブレット界のiPhone SEです。華々しい機能はないし、ベゼルは太いし、iPhone的には2010年代中盤感すら漂うTouch IDのホームボタンもまだあります。デザイン的にはつまらない、と言えるかもしれません。でも、そんな無印iPadがみんな今でも大好きです。

最安のiPadといってもその中身は毎年ちょっとずつ進化していて、それでいてお値段は(米国では)据え置きの329ドルのまま(日本では3万4800円→3万9800円)です。もちろんこの価格のiPadは、iPad Proみたいな最先端じゃないし、ノートPC代わりに4K動画が編集できるわけでもありません。でも、無印iPadでは、本を読んだりTVを見たり掲示板のスレッドを追いかけたりメールしたり、そんな普通のことがしっかり確実にこなせます


iPad(第9世代)
Image: Caitlin McGarry – Gizmodo US

これは何?:Apple(アップル)最新の安い方のiPad

価格:329ドル(日本国内価格3万9800円)〜

好きなところ:安定の性能とバッテリーライフ、True Toneディスプレイ、大幅アップグレードされた前面カメラ、iPadOS 15へのアップデート、手頃なお値段


何が変わった?


新しい無印iPadにおいてアップデートされた点はいくつかあります。プロセッサーが若干新しいA13 Bionicになり(iPad miniに搭載のA15 Bionicより2世代前ですが)、10.2インチディスプレイはTrue Toneに対応、明るさが周囲の環境に合わせて変化してより読みやすくなりました。前面カメラは超広角の1,200万画素となり、センターフレーム機能によって、ビデオ通話中に動き回ってもカメラがしっかり追いかけてくれます。新しいiPad Proにも同じレンズと機能が入っていますが、安い方のiPadでも同じようにきちんと機能してます。

さらに今回の無印iPadでは、ベースのストレージ容量が従来比2倍の64GBとなりました。さらにiPadOS 15によって、マルチタスキングやメモ取り機能が全iPad間でよりシームレスに可能になってます。
Touch ID搭載の物理ホームボタンには安心感 Image: Caitlin McGarry – Gizmodo US

変わってないのは、それ以外ほぼ全部です。無印iPadには相変わらずスマートコネクタがあり、私がこの記事を書くのにも使っているApple Smart Keyboardみたいなアクセサリをつなげられます(ちなみにSmart KeyboardはiPadにくっつくのは良いんですが、背面の保護には役立たないし、タイプもしにくいです。でも、サードパーティのキーボードもたくさんあります)。無印iPadは初代Apple Pencil(Lightningで充電するタイプ)も使えますが、iPad本体にスタイラスをくっつけるためのスロットやマグネットがないのでなくしやすいです。スクリーンはTrue Tone対応以外基本は同じで、Touch IDも同じ。3.5mmヘッドホンジャックも健在です。
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