私たちが普段口にしている食べ物には、いろいろな栄養素が含まれていますが、そのうち『タンパク質』『糖質』『脂質』の3つは三大栄養素と呼ばれ、私たち人間の生命維持や身体活動などに欠かせないエネルギー源となっています。無理なダイエットや偏食など、食生活の乱れが指摘されているだけに、今一度、この三大栄養素の大切さと役割を再認識してみる必要があるでしょう。
無理なダイエットなど
食生活の乱れに要注意!
規則正しい食生活で効率よく摂取
筋肉や骨、皮膚などをつくる原料
![タンパク質を多く含む食品(1食分当たり)](https://www.nipro.co.jp/sukoyakanet/21/image/01_graph.gif)
そして、アミノ酸の中には、体内で合成することができないために、食品から摂取しなければならないものがあります。そうしたアミノ酸は「必須アミノ酸」と呼ばれ、成人の場合はイソロイシン、ロイシン、トリプトファン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、ヒスチジン、スレオニン、バリンの9種類、子供の場合はこれらにアルギニンを加えた10種類があります。
必須アミノ酸の特徴
主な働き■筋肉、骨、血、ホルモンなどを構成する成分
■生命維持
■体内代謝
■神経伝達物質を生成
■抵抗力アップ
■生命維持
■体内代謝
■神経伝達物質を生成
■抵抗力アップ
不足した場合■脳の働きが鈍る
■体力、スタミナの低下
■貧血
■肌荒れ
■抜け毛
■病気に対する抵抗力低下
■体力、スタミナの低下
■貧血
■肌荒れ
■抜け毛
■病気に対する抵抗力低下
- イソロイシン
- 成長を促すほか、神経の働きを補助するなどの作用がある
- ロイシン
- 肝臓の機能を高める働きがある
- トリプトファン
- 鎮痛や催眠、精神安定などの作用を持つ神経伝達物質・セロトニンをつくる原料となる
- リジン
- 人間の体の組織を修復するとともに、ブドウ糖の代謝を促進したり、肝機能を高めるなどの働きを持つ
- メチオニン
- 体内で、ヒスタミンの血中濃度の低下に働く
- フェニルアラニン
- 脳に刺激を与える神経伝達物質のドーパミンやノルアドレナリンを生成する
- ヒスチジン
- 体の成長や、神経機能の補助などに関与している
- スレオニン
- 成長の促進に加え、脂肪肝の防止に働く
- バリン
- 体の成長に関与している
- アルギニン
- 体を活性化して免疫機能を高めたり、脂肪の代謝を促して筋肉を強化するとされる成長ホルモンを合成する