昨年廉価なiPadとともに発表された、Logitechのサード製スタイラス「Crayon(クレヨン)」。7,880円(税別)とちょっとお安く購入できるこのスタイラスが、次期バージョンのiOS 12.2にて「iPad Pro」に対応する模様です。
9to5Macによると、MacworldはiOS 12.2のベータ6にて確認したとのこと。海外メディアのThe Vergeは、Appleも次のiOS 12のアップデートにてCrayonのサポートが追加されることを認めたと伝えているそうです。
なお、現行のiPad Proがサポートしているのは第2世代のApple Pencil。こちらは筆圧感度の計測をサポートしています。一方、Crayonには同等の機能はなし。本格的なお絵かきよりも、気軽なメモや走り書きに向いているツールとなっています。
そして、現時点でCrayonがサポートしているのはiPad(第6世代)とiPad Air(第3世代)、iPad mini(第5世代)。そう、先日発表された新しいiPadシリーズにも対応しているんですね。ここにiPad Proがくわわることで、さらに活躍の場が広がるのではないでしょうか。
きしめんのように平たい本体は、ザラっとした質感と相まってとても持ちやすいです。丸くて細くてツルっとしているApple Pencilに比べると、腕への負担がまるで違います(重さは0.7gしか変わらないのに)。Crayonは鉛筆らしからぬ形状なのに、こっちのほうが疲れないっていうのは意外でした。教育用途だなぁって感じ。
入り抜がない、つまりは
ペントップにある電源ボタン長押しで起動。押して1秒程度ですぐに使えます。iPadとペアリングする必要はありません。
画面のタッチ感はすこぶる良好で、こう、タタタっとこなれた感じで取り回せるといいますか。ペン先の形状や、本体の材質、重心のバランス、手に負担がかかりにくいことなどがあいまって、なんせ爽快。軽快。操作性はグンバツです。
Apple Pencilと大きく違ってくるのは、お絵描きに使えるか否か。
傾き検知はあるけど、筆圧検知がないんですよね。イラストアプリ「CLIP STUDIO PAINT」のGペンツールで、Apple PencilとCrayonを比較描きしてみました。Crayonのほうは、筆圧による線の入り抜き(細くなる表現)がないのがわかります。
リアル鉛筆ツールによる比較。鉛筆ツールは筆圧があまり関係ないツールなので、それほど違いはありません。ペンを傾けての塗り表現は可能です。
Gペンツールによるお絵描き比較。やっぱり入り抜きがないと、ミリペンで描いたようなのぺっと感が出ちゃいますね。ということは、ミリペンやマーカーツールでお絵描きする分には大きな差は出ない、と。
こうしたツールによる線表現の違いはあれど、お絵描きそのものは快適でした。Apple Pencilと違い持って、描いている途中に回らないし、塗り表現の際にペンを寝かすのも持ちやすい。これでペンのお尻(頭?)側が消しゴムなら、お絵描きペンとしてもーっと優秀だったんだけどなぁ。
あと、どうやらApple PencilとCrayonは競合するみたいです。Apple PencilがBluetoothで繋がっているときは、Crayonの電源がオンになっていても反応しませんでした。同時使用なんてめったにないとは思うけど。
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