高LDL血症、高トリグリセライド血症、低HDLコレステロール血症といった血液中の脂質の異常を総称して「脂質異常症」といいます(※脂質異常症は、以前は高脂血症といっていましたが、HDL-コレステロールは高値の方が望ましいため病名が変更になりました)。
血液中の脂質の異常があっても自覚症状がない場合がほとんどですが、放置すると血管の壁に血液中のコレステロールが付着して動脈硬化が進行し、心筋梗塞、脳梗塞、下肢の動脈閉塞など命に関わる病気や日常生活に支障をきたす病気を起こしやすくなります。
ご自身の食生活を振り返りチェックしてみましょう。
数が多いほど要注意です。食生活の改善は脂質異常症予防への近道!できる事から始めましょう。
揚げ物や肉料理を毎日食べる
お酒が好きで飲みすぎることも多い
水分はあまり摂らない
野菜は苦手
魚よりも肉料理の方が多い
夜食や間食を摂る
早食いである
ジュースや甘い缶コーヒーなどを良く飲む
ケーキや菓子など甘いものが好き
主食+主食(ごはん+麺のセット)を良く食べる
卵は1日1個以上食べる
脂質異常症予防の食事 ポイント腹八分をこころがけ、バランス良く食べること!
今回はポイントを食事に絞ってみましたが、肥満、運動不足、喫煙を是正することも、脂質異常症を予防するにはとても大切なことです。できることから始めてみましょう。
肉類のおかずより魚介類や大豆製品のおかずを心がけましょう 。
卵(魚卵を含む)、レバーなどの内臓系や肉の脂身などコレステロールを多く含む食品に注意しましょう 。
アルコール、菓子、間食、甘い飲み物は控えましょう 。
油を使った料理は控えましょう。特に室温で固体の脂肪は控えめにバター、霜降り肉、ラードなど。
野菜、海藻、きのこなど食物繊維の多い食品をしっかり摂りましょう。果物は食物繊維が多い食品ですが、果糖に中性脂肪を上げる作用がありますので注意しましょう。
多価不飽和脂肪酸を多くとる:多価不飽和脂肪酸はコレステロールを下げる作用があります(リノール酸、EPAなど)。具体的には、動物性脂肪を植物油にかえることです。
食物繊維を多くとる:食物繊維はコレステロールの吸収をおさえます。現在の日本人は1日17gしか食物繊維をとっていません。1日25gは必要とされています。現在の1.5倍とする必要があります。繊維の多い食物は、オートミール、ライ麦パン、玄米、コーンフレーク、ひじき、しいたけ、大豆、野菜などです。
食事療法は一生続ける必要があります。定期的に確認しましょう。自分の好みに合わせてうまく実施することも長続きのコツです。また食習慣として、1日3回定時に食べる、夜遅く食べない、夕食を多くしない、ゆっくりとよく噛んで食べるなどが必要です。
DHA
EPA
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