成熟した業界に空き時間が生む新ビジネスが人気を集めている。
午前9時、仙台名物牛タンを焼くお店では、宅配弁当を作っている。
これまで厨房が動くのはランチタイムと夕食タイムだったが、空いた厨房を使うことで宅配弁当を作る。
平均500〜600食作り、月2000万円、店舗飲食の1.5倍の売上だ。
空いた時間、掘り起こされた時間の有効活用の例です。
空いた時間に作る弁当の宅配を委託するというビジネスモデル
宅配注文を受けたのは「ごちクル」という団体向けの宅配弁当サイト。
イタリア料理から有名寿司店まで120社提携、3600種類のメニューがある。
ベンチャー企業 スターフィスティバルが仕掛けた新ビジネス。
ランチタイム以降、ランチ前に人件費やスペースの無駄に悩んでいる人が多いと気づいた。
飲食店側に配送コストはかからない。
3100円の高級弁当を ベンチャー企業の役員会議に届けた。
週に一度ごちクルを利用している。お店の網羅性が高い。
注文したのはボヤージュグループ。
新作をチェック提携する店は毎月10〜20件増えて売上は1年で3倍に。
手ごたえとしては何百倍ものマーケットがあると考えていると経営者。
機械の空き時間を利用するビジネスモデル
この空いた時間を利用するのは刷業界も。印刷機はどれだけ回すかがかぎになってくる。
4〜5月になると空きが広くなる。
中小企業の印刷工場の稼働率は40%といわれている。
ベンチャー企業のラクスルが印刷企業の空き時間を使う。
非稼動の時間を使う。注文をラスクルが受ける。得意な印刷時間、他会社に振る。
印刷会社の機械を使わない時間に仕事を振ることでコストダウン。
ラクスルは抱える印刷会社の稼働率や開いている時間帯を把握する。
組むメリットは空き時間を使うだけではない。
スモールオフィスである印刷会社はそこまで営業をかける力がない。
毎年3割売上アップで3年後に170億円をめざす。6兆円ある印刷業界。
空き時間の映画館を使うというアイデアも
空き時間は他にもTOHOシネマズ 東京有楽町。
目当ては朝食食べながら人とコミュニケーション。
スクールバイフィルムメソッド。映像を使った講義をしている。
この日は早朝にコピーライターの対談が上映された。
参加者 150人 ビジネスマン 学生や主婦など
マーケティングや知識がない人でも 前向きになって 1回1500円 朝食
終了後には名刺交換も。
何とか限られた時間で映画館は収益の柱を設けたい。
この事業を考えたのがインコムという会社。
映画館を乳幼児を対応とした託児所として使う予定。
設備投資してもサービス業は客が来る時間を操作できない。
LCCは王手の2倍で飛行機とばす
介護の施設は15分単位でコンビニマネージメントをし、満足してもらいながら予約などで時間を決める。
生産性を挙げて給料も上がるというのが最近のビジネストレンド。
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