ジャンル的にはSF・ロボットアニメで、ボーイ・ミーツ・ガールのドラマでもあります。
その「エウレカセブン」は、2009年に劇場版「エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい」が作られ、さらに2017年から「ハイ・エボリューション」シリーズとして劇場版3部作が制作されました。
その3作目(完結編)の「EUREKA」が2021年11月末から公開されたので、管理人はサックリとご鑑賞してまいりました。
「EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション」 公開日:2021年11月26日(金) 監督:京田知己 脚本:野村祐一、京田知己 原作:BONES アニメーション制作:ボンズ |
金曜日の最終上映(21:20から)でしたが、お客さんは管理人を含めて5人ぐらい。うむ、そうか。
ネットなどの評価はあまり高いとは言えないようですが、他人の評価を気にする人は、こういう作品は観ない方が良いです。いろいろな設定(ものすごくたくさんある)を全部すっ飛ばしていきなり始まります。
ちなみにTVシリーズとは、設定というか世界観が違います。
ではハイ・エボリューションシリーズは独自に完結した作品なのかというと、そうでもない。
TVシリーズや劇場版(ポケットが・・・)、ゲーム、パチンコなど、多方面でメディア展開した「エウレカセブン」シリーズの、「シン・エウレカセブン」バージョンのような仕組みです。
このあたりは設定をやっているスタジオぬえの森田さんが、無理やりすべての作品を統合しようとした結果、多元宇宙や仮想世界が入り混じる、初見殺しの映画が出来上がったものと思われます。
ちなみにこの「EUREKA」ですが、多少なりとも理解するためには、前作の「ANEMONE」が必修です。前作のラストの「大融合」から10年後の物語です。
ヒロインのエウレカは、前作の少女期から10年経過しており、すっかり大人です。
休日は酒と筋トレに勤しむ、最強の軍人になっています。うわ、TVシリーズのファンが離れてゆく。
この映画では、大人になったエウレカが、過去の自分が有していた能力を持つ「アイリス」という少女との逃避行がメインストーリーです。「アイリス」を狙う敵の目的や背景が、この作品になじみが無い方には「まるで分からない」はずなので、低評価は無理ないかなと思います。
個人的には軌道エレベーターを使った大規模テロを、初めてアニメで「かなり正しそうに」描いただけで、高得点だと評価しています。
一見シリアスな物語ですが、気が付くと「逆襲のシャア」をなぞる展開(登場人物があえて言及しています)になっていたりとか、ラストはおそらく「サイボーグ009」へのオマージュかなとか、可笑しい箇所がいくつもあります。
16年にわたって様々な形で製作されてきた「エウレカセブン」ですが、これにて大団円です。
管理人は敬意をもって花マルをあげちゃいます。
ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション [ 小清水亜美 ] 価格:5,280円 |
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