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2016年08月11日

264.Metal Gear Solid V :Ground Zeroes

 おはようございます。あるへです。
 本日はこちら「メタルギアソリッドV :グラウンドゼロズ」のレビューです。
 本編は未プレイ(ONEタイトルなので当然)ですが、とあるインタビュー記事で「V」には5以外の意味が込められているというのを読んだので「V」と表記しました。
 ……まぁ、Voiceのことですけど(笑)
(MGSシリーズのナンバリングは4までアラビア数字ですけど、5だけローマ数字なんです)

 さて、本作は一部で有料体験版との声も耳にしたことがあります。そのため、私自身もそうなんだろうなという気持ちで本作を起動したので特にショックは受けなかったのですが、一通りプレイし終えて振り返ってみると、本作は確かにVへと繋がるプロローグであり、体験版のような構成でした。

 ぶっちゃけて言うと、ストーリーを形成しているミッションはただ一つであり、その他のミッションはおまけとなります。
 また、ステージマップは中規模な敵軍基地一つのみで、このマップ内でバリエーションに富んだミッションをこなしていくことになります。

 本作はVへと繋がる物語の起点を描いたものであり、ストーリーとしては3→ピースウォーカー→本作→Vと繋がります。
(たしかMGS1のラスボスが本作の流れの主人公で、MGS1、2タンカー編のスネークとは別個体なんでしたっけ? ←実はそんなに詳しくない 汗)
 その流れだけを知りたいということで、ストーリー目的で本作をプレイすると、結構肩透かしを食らうのではないでしょうか。

 ただ、ムービーからシームレス(あるいはまるでそのような)に実際の操作へと移り変わり、その継ぎ目ががわからないフォトリアル技術など、括目すべき点は多々ありました。
 残念なことに私がプレイしたのは360版なので、画質がどうこうまでは正直わからなかったのですが、十分すぎるほど綺麗なことだけはわかりました(笑)
 本作360版はGwGで取得したのですが、実はONE版もGwGで配信されたことがあり、こっそり取っておいてあったりします(笑)
 いつかONE版もプレイして画質の違いに感動出来たらいいなぁとか思ってます。

 本作のゲームプレイに関してはあまり語ることはないかもしれません。
 いつものかくれんぼゲーですし、尖ったシステムというのは見受けられません。MGSシリーズ、特に360版PWをプレイしたことがあるなら、それに非常に近い操作体系なのでむしろすんなり溶け込めると思います。

 あいかわらず1ミッションだけでも非常に惹き込まれるストーリーであり、声優さんも本シリーズに慣れた方たちばかりなのでれっきとした「MGSシリーズ」としての安心感、安定感、そして没入感は半端ではありませんでした。
 夢中になって楽しめたのですが、それゆえというか、個人的にはMGSシリーズの鬱陶しいくらいの新設設計にはややうんざりします。個人的な感想ですけどね。これもまた本シリーズの味ではあるのですが、突き放される海外ゲーに慣れてしまった哀しい身としてはもっとシンプルにセリフや説明を切っちゃってもいいと思うんですよね。

 また、本作のみの評価で考えると、たとえばオペレーターであるカズの口数に対して、スネークはミッション中寡黙であり、ムービー中でしか口を開きません。
 これに対してはやや寂しくありました。
 また、本作の舞台およびストーリー的に、破滅的な内容になっており、テープも拷問が主な内容になっています。
 PWでの記憶が残っていますから、チコやパスへの拷問や、Vにてスネークの容姿が豹変してしまった理由を見せられると、何ともやりきれない気分になってしまいます。
 ゲーム的には薄い作品ではありますが、甘く見ていると結構な精神的ショックを受けるかもしれません。

 でも、うん。有料なだけあって、体験版としては非常によくできた作品に仕上がっていると素直に感じました。
 だって360上で(あたかも)ムービーから実プレイへと自然に切り替わり、画質の劣化などが全然わからないんです。そんな映像技術がONEでふんだんに使われているのだとしたら……という感じで360からONEへ乗り換えるためのプロモーション作品としても機能しているんです。
 ステルスゲーとしての面白さは折り紙付きですし、実際いつものMGSでとても楽しかったですし。そしてストーリーもすごくすごく気になります(笑)

 またやり込み要素も非常に多く、当時の「V発売までもう少し待っててね。代わりにこいつを何度もプレイしてワクワクしてください」といった風のサービスが結構感じられるんですよね。
 ネタも豊富です。マニュアルにまでネタを仕込んでるなんて!

 とあるサイドミッションの「ヒデオ」のドヤ顔は思わず吹き出してしまいました。
 PWでも小島監督は出演しており、その際は有能な諜報員キャラとして普通の攻略プレイでも重宝する存在だったのですが、それがネタになっています。
 うざいwww うざいwww

 あ、そうそう。まさかここでかのアヌビスメインテーマアレンジを聴けるとは思っていませんでした。これは嬉しいサプライズ。やっぱいいですねぇ。Beyond the Bounds。いつ聴いても良い。熱くなれる(笑)

 総プレイ時間は少な目で終わり、実績はしっかり1000G。そんなところまでおいしい作品でした。

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