本日はこちら「プラント vs. ゾンビ」のレビューです。
続編にガーデンウォーフェアなるTPSがありますが、本作は原作となるDL専用タイトルで、ジャンルはタワーディフェンスとなります。
すごく面白かったです。
見た目もかなりカジュアルで、BGMも相まってプレイ中はかなりまったりリラックスさせてくれます。この頃同時攻略としてバトルブロックシアターのクレイジーモードをプレイしていましたので、ささくれだった神経を癒すのに非常に助かりました(笑)。
特に驚いたのが変に力の入ったエンディング(!?)です。お持ちの方は是非ともアーケードモードをクリアしてほしいです。いやぁ、癒されます。
さて、本作はTD系(タワーディフェンス系)ということで、長方形のお庭にコストを使用してプラントを植え、進軍してくるゾンビたちの襲来から身を守るのが目的になります。
しかし、他のきっちりしたTD系(特にディフェンスグリッドやクリスタルディフェンダー、ディフェンステクニカなど)とは違って操作はかなり忙しくなることでしょう。
似た傾向で言えばトイソルジャーが近いです。
というのも、植えられるプラントの種類を見渡してみればなんとなく想像はつくでしょうが、「一回使い切り」のプラントの種類が豊富なんですよね。
つまり、必要最低限の設置型プラントで防衛網を張り、それだけでは対抗しきれない強敵が現れたとき、この「一回使い切り」の強力なプラントで確固撃破する、という戦法が終盤やサバイバルでのテンプレートになってきます。
残念ながらオークスマストダイのような、自分でも暴れられるけど設置罠だけで乗り切れる、というバランスではないのが若干残念なところですが、この使い切りプラントや超強力な手動プラントを最大限に活用しなければならない場面はごく終盤およびサバイバルモードの高ウェーブになりますので、アドベンチャーモードクリアくらいまでならさして煩雑さを感じないでしょう。
むしろその頃は太陽パワーやコインの収集に忙しさを感じるでしょうね。資源は操作で集めなければなりませんから。
ただ、この辺の、完璧な戦術を建てなくても困ったときはひと暴れ出来る措置や、カーソルを動かすなりトリガーを引くなりして自分で資源を集めなければならない能動性など、布陣が終わったらあとは見守るだけの本格TD系とは一味違った能動性が中毒を呼び起こします。
この辺のバランス取り、とてもおいしいですね。あっという間に時間が過ぎていきましたよ。
また本作はローカルのみですが二人協力が可能でして、操作の手が倍になると作業効率が倍になるだけでなく、「バター」という超強力なチート(笑)が使えるようになります。
バターをゾンビにかぶせると一定時間進行を止めることが出来るのですが、これのおかげで通常ソロだと、「サンフラワー」3本程度で「ピーシューター」を植える作業に移らなければ間に合わないところが、このバターのおかげで「サンフラワー」を一列植えきり、資源に余裕を持って防備にあたることができるようになるわけです。
目も倍になりますから、一方が後方の構築、もう一方がバターや使い切りのプラントで前線維持など、分担プレイが非常に楽しかったです。
最後に残った実績「生き延びろ、植えろ」だけまるでアクションゲームのようなカオスを味わいましたが、実績コンプの締めにはいい感じでストレス→発散できました。
もうちょっと「面」が広かったらなぁ、とか、見ているだけの「全自動」が可能なバランスだったらなぁ、とか、最終的には使用するプラントの傾向が決まってしまうので、それぞれのプラントをもっと効果的に使えたらなぁ、とか、思うところはたくさんありますが、非常に秀逸な名作だと思いました。
押し寄せるゾンビの波にいっぱいいっぱいになったら、禅ガーデンでまったりしましょう(笑)。
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